木道の一角で4,5人のご年配グループが遠くを見やっておりました。
一人のご老人が遠くの木を指差しながら説明していて、 皆さん、望遠レンズを覗いています。
「あの枝の構図が三角になっているところね。コサメビタキの巣だよ。」 「お、コサメビタキがこっちを向いた!可愛いねぇ。」
私も間に入れてもらって望遠レンズで眺めてみました。 でもって、どうもよくわからないまま、シャッターを押してみました。↓
よくわかりません。モニター画面を拡大してみます。↓
お、お、たしかにコサメビタキですよ!
枝の上に幹肌と区別が付かないような巣を作っています。 見つかりにくいカモフラージュでしょうか。コケを練り固めているみたいです。 その巣の上にもうひとつの枝が屋根のように重なっています。
どうやら園内に詳しそうで、説明をされていた愛鳥老人が云います。
「コサメビタキは枝が上にかぶさったようなところに巣を作る。」 「カラスからやられるのを防ぐんですよ。」
一人では見つけられなかった貴重な巣でありました。 教えてくれた愛鳥老人にグループの皆さん共々お礼を言いました。
木道の傍の木の上に小鳥さん。↓
望遠レンズで見上げていたご夫婦らしい方がつぶやきます。
「ノジコじゃないの?? いややっぱりアオジかなぁ??」
ノジコとアオジは判別が難しい。もしかするとノジコでしょうか。 ノジコは数が少なく見られる地域も限られています。ここは貴重な生息地域です。
ふいと飛んできたこちらの鳥さん、クロジです。↓
そしてゴジュウカラが木の幹を下から上へ。↓
早朝およそ3時間の散策。キビタキ、コルリ、クロツグミの鳴き声がよくしました。 ホトトギスも遠くから声が響いてきます。でもとうとう姿は見られずじまいでした。
朝食をとって出直しの小一時間。 羽ばたいて高い木の枝に止ったこの鳥、オオタカか何かと思ったのですが、 よく見ればトビのようです。ちょっとがっかり。 ↓
でもたとえトビでも、森の中で羽ばたいて止っているのを見ると ちょっと雄雄しい猛禽類の雰囲気でありますな。
ここらがまあ潮時と、退園しますが、入口の池のところにカイツブリでした。↓
こちらは前日、日没の戸隠山。↓
いつかまたやって来たいとは思いますが、 さあどうでしょう、なかなか遠い所ですからこれっきりかもしれませんね。