ＴＯＳＳ授業技量検定 １

　12月6日，「ＴＯＳＳ体育サークル杜の都オープン検定例会」において，ＴＯＳＳ授業技量検定（Ｄ表）を受検した。
　授業タイトルは「ちょんまげから見る文明開化」である。

　この授業ネタは，かつて「有田先生と勉強する会in山形」で模擬授業した際に開発したものである。
　そのときは10分間の模擬授業であった。それを今回は５分間で行う。

　山形での模擬授業のねらいは，「はてな？」の発見であった。
　そのため，
　①岩倉はどうしてちょんまげ姿でアメリカへ行ったのか。
　②訪米１カ月後，岩倉が断髪したのはなぜか。
　③文明開化の模範として「あの方」に断髪していただくしかない，と政府が考えた「あの方」とは誰か。
などの「はてな？」を残したまま授業を終えた。

　しかし，今回は５分間で完結する授業を目指した。
　どのように文明開化が進んでいったのかを理解させることをねらいとした。

　①②の「はてな？」については，簡単に解答を説明し，③についてはそのまま残す展開とした。


　今回，最も考慮したのは「授業の始まりのつかみ」，第１声であった。

　最初に考えた第１声は，こうである。

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説明　岩倉使節団です。
　　　不平等条約の改正，欧米文化の視察のためにアメリカに行ったときの写真です。
発問　「あれ？」「おかしいな？」と思うことはありませんか。
指示　ノートに書きなさい。
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　最初の15秒で子どもを巻き込んでいくには，いきなり発問に入ることが重要だと考えた。
　子どもとのやり取りを入れたり，作業させたりすることで，授業に引き込んでいく。
　
　しかし，上は長い。
　説明から入るので，間延びする。
　説明を聞いているだけで，15秒を超えてしまう。
　
　そこで，思考錯誤の末，次のようにした。

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指示　真ん中の人に注目。
発問　「あれ？」「おかしいな？」と思うことはありませんか。
指示　ノートに書きなさい。
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　これなら，いきなり巻き込んでいける。
　発問・指示の文言もしっかりと頭に叩き込んであり，つかみは大丈夫のはずであった。