Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

道徳「志村けんに学ぶ」 2

2008-10-03 00:58:49 | 道徳
 この授業は,子どもたちを引き付ける。
 なぜ引き付けられるのだろうか。自分なりに分析してみる。

1.ネタの斬新さ

 まさか道徳の時間に志村けんを扱うとは,子どもたちは考えていない。


2.意外性

 普段「バカ殿」などで見ている志村けんの姿は,とても道徳的とは言い難いものである。
 ところが,志村けんがすさまじい努力と苦労を重ねてきたことを知り,意外性に驚くのである。


3.葛藤場面

 志村けんの立場を自分に置き換えさせ,何度か発問している。
 「何年経っても付き人のままで,自分のやりたいことができません。自分だったら続けますか。辞めてしまいますか」
 「ドリフターズのメンバーになったのはいいのですが,全くお客さんに受けません。番組も2ヶ月間中断になってしまいました。自分だったら続けますか。辞めてしまいますか」
 
 葛藤場面である。自分の立場に置き換えさせる手法を私は道徳でよく使う。
 
 「子どもたちが,課題を自分自身の問題として考えたときに,授業は成立する」と林竹二氏は述べている。まさに葛藤である。


4.教師の語り

 私自身が教員という夢を実現させるために,大変な苦労をしている。志村けんの努力と重なり合うところが多い。
 志村けんはテレビでしか知らない存在である。しかし,教師は子どもにとって身近な存在である。この場合,教師自身が教材になる。

最新の画像もっと見る