Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

「うとてとこ」の研究授業を終えて 2

2010-09-25 23:53:56 | 国語
 話し合いによってグループの代表の意見が出揃った後,教師とのやりとりの中で更に適否を検討していった。
 この場面では子どもとの問答を通しながら,おかしいと思う意見に「×」をつけていった。
 この「×」をつけた場面が,あまりにもズバッと斬り過ぎるのではないかという意見をいただいた。

 話し合いの結果,黒板に出た意見は,次のものであった。
・にくじゃがつくる
・あるいてく
・あしあるく
・あそびます
・いもをにる
・いためます
・なべがなる

 「おかしいと思うものはないか」と問うた。
 すると,「歩くときにトコトコとはいうけれど,コトコトとはいわない」という意見があった。
 子供たちもそれに賛同したので「あるいてく」「あしあるく」は「×」となった。
 決して私が一刀両断したのではない。子供たちも納得したのである。

 しかし,検討会では「靴がコトコト鳴るのではないか」「下駄をはいたら音が鳴るだろう」などという意見もあった。

 「にくじゃがつくる」も音数が合わないからという理由で「×」にしたのだが,「『にくじゃがつくる』でもリズムはいいではないか」という批判があった。

 要は,子どもが一生懸命作り,話し合って出した意見なのに,かわいそうではないかというのである。

 たしかにそうかもしれないが,間違った解釈をそのままにして,「いろいろな意見が出てよかったね」などと,曖昧にしたまま授業を終えようという考えは毛頭なかった。

 有無を言わさず一刀両断に処したように見えたのであれば,私の指導法が悪かったのであろう。
 しかし,曖昧にせず,明白に決着をつけるべきという考えは,決して間違ってはいないと思っている。

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