Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

おばあさんのけが 1

2010-01-12 21:44:35 | 道徳
 道徳で「おばあさんのけが」(1年 日本標準)の授業を行った。

 次のようなストーリーである。
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 よしおとたかしは,神社の境内で,木に厚紙を吊るして的当てゲームをしていた。
 上手になってきたので,的を厚紙ではなく街灯に変えた。
 すると,街灯にボールがぶつかり,ガラスが割れてしまった。(後略)
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 ここまでストーリーを確認したあと,次のように問い掛けた。

 「自分だったら,この後どうしますか。」

 「先生が知りたいのは,よしおやたかしはどうするだろうかということではありません。自分ならどうするかということです」と更に念を押して,ノートに書かせた。

 11月29日の本ブログに記した「くまさんのなみだ」の授業でもそうであったように,今回も子どもたちは「理想的な答え」を書くであろう。
 「きれいごと」を書くだろう。
 
 自分の行動と正対せず,理想論に終始しようとする子どもたちの観念をぶっ壊さなければならない。
 
 子どもたちのノートを見て回った。
 やはり予想通りである。

・弁償する。
・おうちの人に知らせに行く。
・神社の人に謝る。
・「ガラスが飛び散っているからあぶないよ」と近くを通った人に教えてあげる。

 いったい何を言っているのだ。
 嘘もほどほどにしてほしい。

 実際にこういう場面になったら,こんなことをする子は少数だろう。

 これらの意見は確かに素晴らしい。
 しかし,これをそのまま肯定したら,嘘で塗り固められた道徳授業になってしまう。
 道徳の時間は,嘘をついてもいい時間であるということになってしまう。

 そこで,対立意見を引き出す。
 R君がただ1人,次のように書いていたので,発表させた。

・逃げる

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