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修業の時計を止めない教師でありたいです。

くまさんのなみだ 1

2009-11-29 23:24:01 | 道徳
 11月25日,道徳で「くまさんのなみだ」(『みんなで考える道徳』1年 日本標準)という資料を使って授業をした。
 中心価値は友情,思いやりである。

 資料のストーリーは次の通りである。

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 森の動物たちが,仲よく相撲をして遊んでいました。
 そこに,よく意地悪するくまさんがやってきました。
 「何だ,相撲か。僕が一番力持ちだぞ。」
と,そばの木を抜いてみんなの邪魔をしました。
 ところがくまさんは,その木を足の上に落としてしまいました。
 「痛いよう。痛いよう。」   (後略)
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 ここまで資料を読み進めて,次のような発問をした。

 「自分が森の動物たちなら,くまさんを見てどう思いますか。」

 子どもたちの書く答えは,次のように分かれると予想した。

A.意地悪をするからバチがあたったんだ。
B.かわいそう。大変だ。助けてあげよう。

 子どもたちの書いている意見を机間巡視で把握していった。
 Bが22名と圧倒的に多く,Aは2人だけであった。
 
 まずBの意見を書いた子5名を指名し,発表させた。
 子どもたちは「うん,うん。そうだよね」と聞いている。
 
 次にSさんに発表させた。
 心の優しい子として,周囲からも認められている子である。
 SさんはAの意見を書いたのである。
 この意見を聞いた子どもたちから,「えー?」という声が聞かれた。

 当然理想的な答えはBである。
 圧倒的にBが多いとは,何と素直な考え方をするよい子たちなのであろう,授業も展開しやすいな,などとは私は考えなかった。

 「嘘をついている」と,子どもたちを追及した。
 自分が実際にそういう場面に出くわしたら,本当にBのように思うのか。現実的にはAではないのか。

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