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修業の時計を止めない教師でありたいです。

読字力・語彙力・文脈力 2

2011-05-08 00:00:02 | 国語
 野口芳宏氏は,国語学力の基礎として次の3つを挙げている。

●読字力,とりわけ漢字を読む力
●語彙力,つまり多くの言葉を理解していること
●文脈力,つまり語句相互の連接関係の理解力

 (『国語教育』2009年9月号 野口芳宏氏論文)

 これらが読解力を支えている。

 私のクラスの問題は2つ目の語彙力の不足である。
 漢字が読めたとしても,その意味が何だか分からないという状態なのである。

 多くの語句を普段から身につけさせる指導をしていかなくては,語彙力は増強できない。
 どうにかして現状を打破しなくてはならない。

 野口氏は次のようにいう。

 例えば,「道の端っこに」とあったら,「道端」という語を教え,更には「路傍」という語も教えるのだ。
 機を活かして教えるのが語彙増強のポイントである。

 (前掲書)

 意図的,計画的に指導していくよりも,機を生かして即時的に指導していくのである。
 類義語や対義語などを,その都度教えていって,語彙を増やしていくようにする。
 
 もうひとつは,本に親しむ機会を増やすことであろう。
 私自身は,子どもの頃に語彙力が不足していたという自覚はない。
 本を読んでいたためであろうか。

 ただ私の場合,読んでいたのは主に漫画である。
 自分の経験からいうと,たとえ漫画でも語彙を増やすことはできるのではないかと考えている。

 日々の指導で語彙を増やして,読解力の基盤をしっかりと築いていかなければならない。

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