Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

パイナップルの授業 10

2009-02-13 19:13:53 | 社会
 向山洋一氏,有田和正氏の2人の授業に共通しているのに,次の技術がある。
●授業導入の技術
●学び方を身につけさせる技術
●多様な考えを出させる技術
●授業を盛り上げる技術


●授業導入の技術
 ■向山氏
  箱からパイナップルを取り出す。モノを提示することにより,子どもの意識を授業に引き込む。

 ■有田氏
  袋からパイナップルを取り出す。モノを提示することにより,子どもの意識を授業に引き込む。


●学び方を身につけさせる技術
 ■向山氏
  前時に行った「椰子の実」の授業と同じ発問を子どもたちに考えさせることで,同じ方法で学んでいくことを示す。 実のなり方を調べてくるように促す。

 ■有田氏
  実のなり方や切り口など,子どもが分かっていると思っていることに,発問によって揺さぶりをかけ,自分で調べてくるように仕向ける。「既知」→「未知」。


●多様な考えを出させる技術
 ■向山氏
  拡散的な発問する。ノートに実のなり方や,切り口の絵を描かせ,板書させる。16種類,7種類に類型化する。

 ■有田氏
  拡散的な発問をする。画用紙に実のなり方や,切り口の絵を描かせる。14種類,3種類に類型化する。


●授業を盛り上げる技術
 ■向山氏
  リズム・テンポよく分類作業を行う。パイナップルをすぐに切らずにじらす。すぐに正解にたどり着かせない。

 ■有田氏
  どれが正解であるかを明らかにせず,子どもたちに「はてな?」を持たせることにより,追究活動が始まり,次時との間が生かされる。