Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

1年生の鉄棒 1

2009-02-01 22:52:43 | 体育
 『楽しい体育の授業』連載「新指導要領で体育授業はこう変わる」,5月号は鉄棒である。

 『小学校学習指導要領解説体育編』に示された,低学年の内容は次のようになっている。


 鉄棒を使って,跳び上がりや跳び下りをして遊んだり,ぶら下がりや回転などをして遊んだりする。
[例示]
 ○跳び上がりや跳び下り
  ・跳び上がって支持したり,支持から跳び下りたりすること。
 ○ぶら下がり
  ・両手でぶら下がっての振動,片膝をかけての振動,腹をかけてのぶら下がりなどをすること。
 ○易しい回転
 ・支持の姿勢から前に回って下りたり,両手でぶら下がって前後にまわりをしたりすること。
 

 鉄棒運動に関わる基礎感覚が低学年では重視されていることが分かる。腕支持感覚,逆さ感覚,回転感覚などである。
 
 具体的な運動としては,「跳び上がりや跳び下り」としては,つばめ,支持から後方への跳び下りなど,「ぶら下がり」としては腕曲げ持久懸垂(だんご虫),ふとんほし,こうもり下がり,豚の丸焼き「易しい回転」としては前回り下り,回りなどがある。

 これらの技を確実に習得させなければ,中学年以降につながっていかないのである。
 そういう意味で,低学年の体育は重要である。また,体重の軽い低学年のうちのほうが習得も容易である。

 これらの技を身につけるのには時間が掛かる。帯状単元とし,1回につき10分程度で,15~20回は授業したい。
 45分の授業を4回行うより,10分ずつ18回行ったほうが確実に力がつく。
 そのほうが長期間にわたって授業が行えるので,運動頻度が保障され,その結果できるようになっていく。
 45分間ずっと鉄棒運動に取り組んでいたら,低学年の子どもたちは飽きてしまう。また,膝の裏が痛くなったり,手にまめができたりして鉄棒が嫌いになってしまう子も多くなるだろう。