Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

開脚跳びの指導~4時間目~ 4

2008-06-11 01:54:54 | 体育
 1・2番目に発表したグループが掛け声を掛けながら跳び,成功していたのを見て,3・4番目のグループは何も感じなかったのであろうか。普通は「あのようにやればいいのか」と感じ取って,工夫するのではないだろうか。
 今回は,他グループの演技の工夫を自分のグループの演技に生かすことができなかった。

 学びを広めていくためにも,16人での演技をさせたかったが,時間の都合でできなかった。
 A評定の8人組とB評定の8人組を合体させればよかったのである。
 そうすればA評定のグループの工夫が取り入れられ,全体のレベルアップが図れたはずである。
 そして,成功すれば,一体感を感じ取り,ハッピー感を持って授業を終えることができたはずである。

 以前,5年生で授業したときは,工夫を話し合わせるのではなく,私が「トーン・トン,トーン・トン」と太鼓でリズムを取っていった。
 その結果,グループのみならず,クラス全体,学年全体でのシンクロを成功することができた。

 今回も,私が太鼓でリズムを取れば成功したかもしれない。しかし,それぞれのグループで工夫することにこそ教材の価値がある。

 教育実習の都合で,次回から台上前転の授業に入るが,機会があればもう一度チャレンジしてみたい。

 参観していた学年主任からは,次のようなコメントをいただいた。
・太鼓に反応して動いている子供たちの姿がすばらしい。太鼓が動きを引き出していた。太鼓が鳴ると,条件反射のように動いていた。
・集合のさせ方や,跳び箱の準備の仕方など,マネージメントが勉強になった。
・肥満気味の子も少なくないのに,どの子もきちんと跳べていて,すごかった。

開脚跳びの指導~4時間目~ 3

2008-06-11 01:53:05 | 体育
 2人組の次に,時間の都合もあって,いきなり8人組での演技とした。
 これはかなり強引な展開であった。2人組→4人組→8人組とスモールステップで持っていくべきであった。

 「どんなリズムで跳んだら,グループの動きがそろうでしょうか。グループで相談しなさい」と指示した。
 2つのグループはすぐに話し合いを始めた。
 Aさんのグループは,その場でジャンプしながら,「トーン・トン,トーン・トン」と声を掛け合っている。
 また,R君やNさんは跳び箱を跳ぶときに「ハイ」と声を掛けるという工夫を話し合っていた。
 残りの2グループは,あまり話し合いをしていなかった。そのうちの1つのグループは全く話し合っておらず,練習でもバラバラであった。このグループには,発達障害など配慮の必要な子が複数おり,私の指示の仕方が悪かったのかもしれない。

 いよいよ発表タイムである。
 相互評定を取り入れた。ただ何となく友達の演技を見るのではなく,評定するのである。
 動きがぴったりとそろっていたらA,まあまあそろっていたらB,そろっていなかったらCと観点を示した。

 最初のグループは,「トーン・トン,トーン・トン」と声を掛けながらの演技である。見事であった。他のグループからも認められ,文句なしのAである。

 2番目のグループは「ハイ」と声を掛けながらの演技。若干乱れたが,すばらしい。A評定である。

 声を出すことで息がそろう。呼吸がそろうことで一体感・達成感・連帯感が味わえる。シンクロのすばらしさが味わえたのである。

 3番目のグループは全く話し合っていなかったグループである。声も出さず,黙って跳んでいる。当然失敗である。友達の目も厳しくC評定である。私は,「どんな工夫をしたのですか。もう一度話し合いなさい」とやや厳しく注文をつけた。

 4番目のグループも,黙って跳んでいる。黙って跳んでいては,息はそろわない。Bであった。

 3番目のグループにやり直しをさせる。結局黙って跳んでおり,評定もBであった。