Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

台上前転の授業 1時間目 1

2008-06-17 23:53:08 | 体育
 台上前転の授業をスタートした。
 今回,私が授業するのは今日だけで,残りは教育実習生が授業する。

 はじめに基礎感覚づくりである。
 腕支持感覚,逆さ感覚,リズム感覚などを育む動きづくりを毎回行ってきている。4月と比べ,かなり身についてきていると感じる。

 4人1組でマットを1枚用意させる。8グループあるので,全部で8枚のマットが用意される。
 私の場合,きちんと並べることはしない。バラバラでいいのである。

 最初にゆりかご。私が示範し,動きのイメージを持たせる。ゆりかごの最後に立ち上がる。

「立ち上がるには,お尻とかかととの距離が短い方がいいだろうか。長い方がいいだろうか」

と問い,予想させる。長い方がよいという子の方が多かった。
「では,試してみなさい」と指示する。

 数分後,結果を聞く。ところが,どちらか分からないという曖昧な答えの子が多い。そこで,「どちらかはっきりさせなさい。もう一度試してみなさい」と指示した。結果は,半々であった。
 
 そこで,短い派,長い派の代表の子各2名に示範させた。
 長い派の子供たちの様子を見て,立ち上がるときにはお尻とかかととの距離が近づいていることが分かった。つまり,距離は短い方が立てるのである。

 「お尻とかかとをピッタンコして,立てるように練習しなさい」と指示した。
 分かったことを生かしてできるようにしていく。分かる力とできる力の連結を図っていく。

 次は,まっすぐ前転することの練習である。これが台上前転では,大切な基礎技能になる。
 
「まっすぐ回るには,どこを着いたらよいだろうか。
 ①てっぺん ②後頭部 ③つけない」

と問い,予想させた。②が圧倒的,③が少数,①はゼロである。その後,それぞれの方法を試させた。

 結果,やはり圧倒的に②であった。
 
 たしかに正解は②なのだろうと私も思う。
 しかし,子どもに「後頭部を着けて回りましょう」と指示して,通じるだろうか。
 初めから後頭部を着けて回ろうとするのは,結構苦しいものである。下手をすると,首を痛めることになる。
 私は「頭をつけないで回りなさい」と指示したほうがよいと思っている。頭をつけないつもりで回ると,結果的に後頭部がかすかに着くぐらいになるのである。