Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

2人組での評価活動

2008-06-15 22:16:25 | 教師修業
 根本正雄氏は,林恒明氏の「壁逆立ち」の授業を分析し,次のように述べています。

*************************************************

 かべ逆立ちをしている子供の周りを5回くぐるという方法は素晴らしい。
 「数を数える」のと同様に活動と評価が一体になっているからである。「5回」という数が達成目標になっている。黙って一人で行うよりも友達が数えてくれた方が意欲がわいてくる。「最後までがんばろう」という強い意志が生まれるのである。
 友達との関わりによって動きが高められるように仕組まれている。教師の評価でなく子供同士の活動がそのまま評価活動になっている。
 林氏の授業が子供の意欲を高め,活性化し,楽しく技能が習得されていく秘密がここにある。
 一人でできるのではなく,みんなの力によってできていく。他との関わりによってできていく評価の方法が,低学年では適している。

『体育の達成目標と授業改革 低学年』(P.26~29 明治図書 2003年)

*************************************************

 達成目標を示すことで,指導と評価の一体化が図られています。しかも,子供同士の関わりの中で,評価活動が行われています。
 壁逆立ちくぐりは,私も準備運動で取り組ませていますが,指導と評価の一体化という観点からその意味を考えたことはありませんでした。