一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

ベンヤミンの「問い」―「目覚め」の歴史哲学

2016年10月09日 | 哲学

未曾有の知の大陸への孤独な旅に出たオム・ド・レトル(文の人)。暗号のような文章、謎めいたことばに秘められた意味とは……。認識、歴史、暴力、倦怠そして根源史とは……。「近代」という悪夢からの目覚めを試みたベンヤミン。歴史哲学の光が、その可能性を「救済」するとき、彼のアクチュアリティーは、次の時代へと通じていくだろう。

最後の偉大な教養人、ヴァルター・ベンヤミン。「根源史」を中心に、ベンヤミンのアクチュアリティー、認識の方法、倦怠論など「近代」という悪夢からの目覚めを試みた、その新しい歴史哲学を追跡する。