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一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

夜と霧

2016年06月03日 | 

本書は、みずからユダヤ人としてアウシュヴィッツに囚われ、奇蹟的に生還した著者の「強制収容所における一心理学者の体験」(原題)である。
「この本は冷静な心理学者の眼でみられた、限界状況における人間の姿の記録である。そしてそこには、人間の精神の高さと人間の善意への限りない信仰があふれている。だがまたそれは、まだ生々しい現代史の断面であり、政治や戦争の病誌である。そしてこの病誌はまた別な形で繰り返されないと誰がいえよう。」
(「訳者あとがき」より)

初版刊行と同時にベストセラーになり、約40年を経たいまもなお、つねに多くの新しい読者をえている、ホロコーストの記録として必読の書である。「この手記は独自の性格を持っています。読むだけでも寒気のするような悲惨な事実をつづりながら、不思議な明るさを持ち、読後感はむしろさわやかなのです」(中村光夫氏評)。


文化大革命の真実 天津大動乱

2014年01月30日 | 

Bunnka

王/輝
1930年天津市生まれ。解放前、高校生で共産党の地下活動に参加。解放後、天津市党委員会弁公室などで、行政を担当。文化大革命のあいだも、文革後も、職務を継続する。南開大学社会学専業班を経て、天津社会科学院院長、同院教授に就任。1998年に退職

橋爪/大三郎
1948年神奈川県生まれ。1972年東京大学文学部社会学科卒業。1977年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学名誉教授。社会学者

張/静華
1955年天津市生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。現在、解剖学者。博士(医学)

中路/陽子
1981年神奈川県生まれ。2008年東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻修士課程修了。2009年清華大学公共管理学院碩士(修士)課程修了。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程在学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


文化大革命の真実

2013年06月22日 | 

中国を理解することは困難である。しかし、王輝氏は文化大革命を正確に記述・分析することによって、理解不能の壁を超えることができるかもしれないと我々に思わせてくれる。

本書は文化大革命について理解するための第一級の資料であり、同時に、その出来事の本質を分析した第一級の研究書である。
本書を通じて、読者が受け取るのは、著者・王輝氏の魂の叫びである。社会学を職業に選んだ王輝氏が、畢生の仕事と見定めたのが、自ら経験した文化大革命の真実を後世にのこすことであった。その思いは、見事に結実していると思う。(「監修者解説」より)

終結からすでに30年あまり経過したが、中国ではいまだ「政治的に敏感な問題」である文化大革命。この未曽有の歴史的事件とは一体何だったのか。最後まで打倒されずに生き残った稀有な元・天津市幹部であり、社会学者でもある著者が、文化大革命の「通説」を塗り替える指摘に加え、天津市政府や党委員会に対する攻撃や奪権のプロセスなど、その凄まじさを克明に描く。

Bunnka


Japan as Number One(1979)

2013年01月31日 | 

『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(原題:Japan as Number One)は、社会学者エズラ・ヴォーゲルによる1979年の著書。

戦後の日本経済の高度経済成長の要因を分析し、日本的経営を高く評価している。日本人が日本特有の経済・社会制度を再評価するきっかけのひとつとなり、70万部を超えるベストセラーとなるなど、一世を風靡した。現在でも、バブル景気当時の日本経済を象徴的に表す語としてしばしば用いられる。

この著作の主要なテーマは、単に日本人の特性を美化するにとどまらず、何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないかを明瞭に示唆した点である。実際最後の章はアメリカへのレッスンと書かれている。

具体的には、まず日本の高い経済成長の基盤になったのは、日本人の学習への意欲と読書習慣であるとしている。ヴォーゲルによれば、この当時の日本人の数学力はイスラエルに次ぎわずかに2位で、情報については7位だが、他の科学分野についても2位から3位であるという。ヴォーゲルは日本人の1日の読書時間の合計が米国人の2倍に当たることや、新聞の発行部数の多さなどにより日本人の学習への意欲と読書習慣を例証している。

また、ヴォーゲルは、この本が出た当時、日本人は他の国の人たちより英語力は明らかに劣っているが今はまだそれは大きな問題ではない、優秀な通商産業省や大蔵省主導の経済への強烈な関与がまた日本の競争力を高めていると語っている。

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岩波文庫その2

2013年01月21日 | 

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『吾輩は猫である』 夏目漱石 693円
『坊っちゃん』 夏目漱石  378円
『三四郎』 夏目漱石 420円
『出家とその弟子』 倉田 百三 735円
『歯車 他二篇 芥川竜之介 420円
『蟹工船 一九二八・三・一五』 小林 多喜二  630円
『伊豆の踊子・温泉宿 他4篇 川端康成 588円
『桜の森の満開の下・白痴 他12篇 坂口 安吾 903円
『久生十蘭短篇選』 川崎 賢子 編  903円
『歌の話・歌の円寂する時 他1篇 折口 信夫  588円
『トリストラム・シャンディ(全三冊)』 ロレンス・スターン/
朱牟田 夏雄 訳 上1,008円、中945円、下798円
『森の生活――(ウォールデン)――(全二冊)』 ソロー/飯田 実 訳 
上819円、下882円
『白鯨(全三冊)』 メルヴィル/八木 敏雄 訳 各巻987円
『三銃士(全二冊)』 デュマ/生島 遼一 訳 各巻840円
『人生論』 トルストイ/中村 融 訳 630円
ペトラルカ 無知について』 近藤 恒一 訳 693円
『代表的日本人』 内村 鑑三/鈴木 範久 訳 630円
『古寺巡礼』 和辻 哲郎 840円
『手仕事の日本』 柳 宗悦 882円
新訂 孫子』 金谷 治 訳注 630円
『ガリア戦記』 カエサル/近山 金次 訳 903円
『饗宴』 プラトン/久保 勉 訳 630円
『老年について』 キケロー/中務 哲郎 訳 567円
キケロ 友情について』 キケロー/中務 哲郎 訳 567円
『善悪の彼岸』 ニーチェ/木場 深定 訳 987円
アラン 幸福論』  神谷 幹夫 訳 840 円
『アメリカのデモクラシー (全4冊)』 トクヴィル/松本 礼二 訳
第1巻上945円、第1巻下1,092円、第2巻上819円、第2巻下882円

岩波文庫その1

2013年01月20日 | 

『こころ』 夏目漱石 525 円
『柿の種』 寺田寅彦 735 円
『小僧の神様 他十篇 志賀直哉 609 円
『銀の匙』 中 勘助 588 円
『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』 芥川竜之介 420 円
童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇 宮沢賢治/谷川徹三編 693 円
『伊豆の踊子・温泉宿 他4篇 川端康成 588 円
『山月記・李陵 他九篇 中島 敦 840 円
『アルプス登攀記』(上・下) ウインパー/浦松佐美太郎訳 上798 円・下735 円
『闇の奥』 コンラッド/中野好夫訳 567 円
『動物農場 ―おとぎばなし ジョージ・オーウェル/川端康雄訳 693 円
『黒猫・モルグ街の殺人事件 他5篇 ポオ/中野好夫訳 735 円
『若きウェルテルの悩み』 ゲーテ/竹山道雄訳 567 円
『変身・断食芸人』 カフカ/山下肇・山下萬里訳 504 円
『精神の危機 他15篇 ポール・ヴァレリー/恒川邦夫訳 1134 円
『罪と罰』(上・中・下) ドストエフスキー/江川 卓訳 上840 円・中840 円・下903 円
『学問のすゝめ』 福沢諭吉 693 円
『茶の本』 岡倉覚三/村岡 博訳 441 円
『武士道』 新渡戸稲造/矢内原忠雄訳 588 円
『後世への最大遺物・デンマルク国の話』 内村鑑三 567 円
『遠野物語・山の人生』 柳田国男 840 円
『古代への情熱 シュリーマン自伝 シュリーマン/村田数之亮訳 630 円
『ソクラテスの弁明・クリトン』 プラトン/久保 勉訳 504 円
『方法序説』 デカルト/谷川多佳子訳 504 円
『永遠平和のために』 カント/宇都宮芳明訳 525 円
『ツァラトゥストラはこう言った』(上・下)  ニーチェ/氷上英廣訳 上777 円・下840 円
『ロウソクの科学』 ファラデー/竹内敬人訳 630 円
『君主論』 マキアヴェッリ/河島英昭訳 840 円

岩波文庫Best10

2013年01月01日 | 
1. ソクラテスの弁明・クリトン 1,569,000部
2. 坊っちゃん 1,358,000部
3. エミール(上) 1,355,000部
4. 論語 1,240,000部
5. こころ 1,237,000部
6. 銀の匙 1,193,000部
7. 共産党宣言 1,181,000部
8. 善の研究 1,171,000部
9. 歎異抄 1,150,000部
10. 古事記 1,136,000部
2012年12月現在

今村仁司「貨幣とは何か」(1994)

2012年10月14日 | 

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時間と同じく、すべての人々が、少なくとも共有している疑わないものが「貨幣」であるが、一体いつから生まれて、どのように変化・発展したかが興味があるし、ある日その価値が失われる事になるかもしれないが、それを承知で生活をしている基盤をなっている「貨幣」とは何なのか、に興味がある。この本が、その答えを含んでいるかは、未知であるが。。。


吉崎達彦「1985年」

2012年09月24日 | 

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1868~1904(明治維新から日露戦争まで)上昇

1905~1945(日露戦争後から大戦敗戦まで)下降期
1946~1985(戦後からプラザ合意まで)上昇期
1986~2025?(バブル経済から?まで)下降期

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吉崎達彦/著

プラザ合意、ゴルバチョフ登場、阪神優勝、日航機墜落、金妻、スーパーマリオ……。この年、日本も世界も大きく姿を変えた――。

右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。それが1985年という年だった。プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生……この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。阪神優勝、日航機墜落事故を始め、忘れがたい出来事もたくさんあった。「過去」と言い切るには新しく、「現在」と言うには時間が経ちすぎた時代の記憶は、妙に苦くて懐かしい。愛惜の念と共に振り返る、「あの頃」の姿。