一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

ジャス喫茶

2019年02月28日 | 社会
【ジャズとの出会い】 ジャズ喫茶経営 ジャズ評論家…後藤雅洋

第1回は「ジャズとの出会い」。1961年、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズが来日公演を行い、これをきっかけに日本にジャズブームが起こります。1962年、高校生だった後藤さんは友人に連れて行かれた出来立てのジャズ喫茶で聴いたジョン・コルトレーンの演奏にショックを受けたといいます。今回は後藤さんのジャズとの出会いからジャズ喫茶を開くまでを思い出のジャズの演奏と共にお話しいただきます。

【日本特有のジャズ喫茶文化とは】 ジャズ喫茶経営 ジャズ評論家…後藤雅洋

第2回は「日本特有のジャズ喫茶文化とは」。日本の古代に渡来した文化は日本独自の発展を遂げました。ジャズもその一つです。米国では第2次大戦前は大衆音楽としての「スイングジャズ」でしたが戦後は「ビ・バップ」と呼ばれる芸術性の高いジャズが主流となります。戦後の日本ではこのジャズをレコード鑑賞するという形が主体となり「ジャズ喫茶文化」へとつながります。今回は「ジャズ喫茶文化」の形成についてお話し頂きます。

【ジャズ喫茶の上手な利用法・楽しみ方】 ジャズ喫茶経営 ジャズ評論家…後藤雅洋

第3回は「ジャズ喫茶の上手な利用法・楽しみ方」日本のジャズ喫茶は1960年代から70年代にかけてが全盛期でした。当時、輸入盤レコードやオーディオ機器が高価で、住宅事情から大音量を出せなかったことなどがその理由でした。現在はネットで安価で聞くことができまた、アナログ盤の再評価などによりジャズ喫茶の役割は多様化しています。今回は今の時代ならではのジャズ喫茶の利用法・楽しみ方についてお話しいただきます。

【最新のジャズ事情】 ジャズ喫茶経営 ジャズ評論家…後藤雅洋

第4回「最新のジャズ事情」。ここ数年、ジャズシーンは優れた新人ミュージシャンを輩出、従来にない楽曲を生み出し新たな活況を呈しています。一方、最新のジャズに対し、従来のジャズと比べて違和感を覚える伝統的ジャズファンもいます。しかし、その本質は変わらず「新しいジャズ」は新たな解釈とスタイルを身につけ表現しているのです。今回は最近、発表されたばかりの演奏を聴きながら最新のジャズ事情をお話しいただきます。

がん

2019年02月27日 | 社会
【乳がん】 がん研有明病院副院長、乳腺センター長…大野真司

4回にわたり部位別にがんの現状と最新治療を専門家にお話しいただく「がんの話」第1回は「乳がん」です。乳がんは毎年、9万人以上がかかる女性がなるがんのトップです。今回は、どのような人が乳がんになりやすいのかその原因と発症のメカニズム、早期発見のための検診の重要性、手術、薬物療法等の最新の治療方法、また術後においてどのようなケアが必要になってくるのかなど、乳がんに関する最新情報をお話しいただきます。

【肺がん】 金沢大学がん進展制御研究所腫瘍内科教授…矢野聖二

第4回は「肺がん」。日本人のがん死亡原因の第1位は肺がんで年間の死亡者数は約7万4千人です。近年は手術や放射線治療の進歩が著しく治療で使用できる薬剤も増えてきています。今回は肺がんの基礎知識から、症状や診断方法、治療方針の決め方、最新の治療法を紹介いただくと共に、ノーベル賞を受賞した京都大学の本庶佑先生の研究で開発された「免疫チェックポイント阻害薬・オプジーボ」の働きについてもお話しいただきます。

【希少がん】 国立がん研究センター中央病院 希少がんセンター長…川井章

第3回は「希少がん」。人口10万人あたり年間発生率が6例未満のがんを「希少がん」といい約190種類あります。まれなため、他のがんに比べ受けられる医療において不利な状況にあるといわれています。患者が少数であるため専門とする医師や施設が少ないこと、症例が少なく医療技術や治療薬の開発が遅れているなど多くの問題を抱えています。今回は「希少がん」を取り巻く現状と共に改善に向けた取り組みをお話しいただきます。

【すい臓がん】 京都大学大学院医学研究科消化器内科学教授…妹尾浩

第2回は「すい臓がん」。すい臓がんは5年生存率が低く、治りにくいがんの代表です。早期がんでも症状がないことが多く周りが臓器に囲まれているため発見が遅れがちです。今回は、すい臓はどこにあってどのような働きをしているのか、すい臓がんとは何なのか、危険因子は、かかった場合の症状、検査方法やステージに応じた最新の治療方法を紹介いただくと共に苦痛を和らげるための「緩和ケアー」についてもお話しいただきます。

言語道断

2019年02月26日 | 社会
「言語道断」の読み方は「ごんごどうだん」で、意味は「とても言葉では言い表せないほどひどいこと。もってのほか。とんでもないこと。」を表しています。やはり、人を非難したりあきれ返るような場面で使われる言葉ですね。

現在ではこのようなネガティブな使い方をされている四字熟語ですが、その由来は仏教にあります。仏教における真理や悟りの境地は、とても言葉にして言い表すことはできないことを「言語道断」と表現したのです。

言語が「言葉で表すこと」で、道断が「道が断たれること」を指しています。2つの言葉が合わさって、言葉にできない境地を表しているのですね。

昼酒

2019年02月25日 | 社会
のんびり気ままに、そぞろ歩き。そして、陽のあるうちからの一杯。準備も手間もいらなければ、たいしてカネもかからない。それでも、日々あくせく暮らしていると、なかなかできることではありません。それゆえ、最高の贅沢というものです。豪華な温泉旅館への旅や高級料亭で呑むお酒では、けっして味わえない至福の時間を堪能。呑み歩きの達人が、ご案内いたします。
著者略歴
大竹/聡
1963年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告会社、編集プロダクション勤務を経てフリーに。2002年10月創刊の雑誌「酒とつまみ」初代編集長

せんべろ

2019年02月24日 | 社会
せんべろは、「1000円でべろべろに酔える」ような価格帯の酒場の俗称。

一般には作家の中島らもと編集者の小堀純が、共著の著書『せんべろ探偵が行く』(2003年、ISBN 978-4163595009)で使い始めたのが最初と言われている。また、1980年代頃に中島らもの身内言葉から全国区に広まったとの記述もある。[1]
1000円でべろべろに酔えるという価格帯の酒場の俗称ではあるが、実際には1000円でちょっと気の利いたおつまみとお酒2~3杯飲めるという意味合いが強く、発祥と言われている『せんべろ探偵が行く』(2003年、ISBN 978-4163595009)でも、そういった酒場が多く紹介されている。
低価格で酒やおつまみ等を提供するという性質上、該当する店には居酒屋や立ち飲み、角打ちなどが該当する。
2007年のサブプライムローン問題発覚、2008年のリーマン・ショックなどを背景とした景気低迷の中で「一般的な低価格居酒屋チェーンよりもさらに格安で飲み食いができる店」として注目が集まるようになり、近年雑誌等で特集が組まれるようになったほか、「せんべろ」系居酒屋を専門に取り扱う書籍も複数登場している。

立ち飲み

2019年02月23日 | 社会
立ち飲み、刺身のうまい店、もつ煮の名店……
きょうは、どの店いこうかなあ。
安くておいしい、でもそれだけじゃない……王道から穴場まで、笑いと涙の酒場探訪。


千円でべろべろに酔える店、通称「せんべろ」。
「これまで訪れた酒場は3000軒」という酒場ライターさくらいよしえと、漫画家河井克夫による究極のせんべろ酒場ガイドエッセイ。
あの有名店の裏話から、超穴場店の発掘まで、安くておいしくて泣けて笑える32のお店を紹介!
スポニチ人気連載、待望の書籍化!!


しみじみ泣ける店主の半生があったり、しみじみ笑えるルールがあったり、そこに行くと小さなドラマに出会える場所、
人間模様や町の息づかいが凝縮された、情緒ある酒場こそが、せんべろ酒場だ。
本書は、データだけではわからない、そんなせんべろ酒場の「味」がつまった、漫画と文による新しいガイドエッセイである。

「せんべろ酒場で見つけたいのは、安いだけじゃない、その奥に広がるバックストーリーだ! 」あなたのハートに届く名店(迷店)が見つかりますように。

第一章 下町王道酒場
コラム せんべろ用語集
第二章 穴場の酒場
コラム せんべろのお作法
第三章 立ち飲み角打ち名酒場

掲載店
◎大瓶ビール420円の奇跡 ◆赤提灯(上野)
◎365日24時間営業中 ◆信濃路(鶯谷)
◎スーパーだけど居酒屋です ◆倉井ストアー(立石)
◎レアなお酒のおしゃれガレージ ◆せ・ぼん(門前仲町)……など。
内容(「BOOK」データベースより)
立ち飲み、刺身のうまい店、もつ煮の名店…きょうは、どの店いこうかなあ。安くておいしい、でもそれだけじゃない…王道から穴場まで、笑いと涙の酒場探訪。

ひとり酒場

2019年02月22日 | 社会
おひとり様ブームの昨今、酒場や食堂にもその波はやってきています。
好きな店で、好きな酒と肴、食事を頼み、好きなように時間を過ごし、好きな時に帰る。
自分ならではの時間を愉しむことができるのが醍醐味。
本誌では、そんな“ひとり時間"を過ごすのにぴったりのお店100軒を
ピックアップしてご紹介。
いざという時、知っているときっと役に立つお店ばかり。
保存版として是非ご活用ください。


[企画内容]
・一度は行きたい! 老舗酒場&大衆食堂

・詳しいデータで比較&検索! ひとり酒場&大衆食堂早見表

・ジャンル別 ひとり酒場と大衆食堂案内
立ち呑み/昭和酒場/コの字/串/魚/日本酒/角打ち/ビール/ワイン/大衆食堂

・エリア別 駅チカでサクッと定食ランチ
新橋/新宿/渋谷/池袋

東京酒場

2019年02月21日 | 社会
「ちょっと酔ってく? 170 軒」 東京に酒場は数あれど、老舗とまでいわれる酒場はひと握り。 時がうつろい、街が変貌しても、変わらず人を惹きつけ続ける酒場には 一体どんな魅力が潜んでいるのだろう。 その秘訣を自分の目と舌と喉で味わってみませんか? さあ、東京の名酒場へ。
出版社からのコメント
心地よいとはこういうこと 散歩の達人 東京名酒場

居酒屋百名山

2019年02月20日 | 社会
北海道から沖縄まで、その土地に行くとなぜか自然に足が向いてしまう店…共通するのは、店全体と集う人々が醸し出す居心地のよさだった。地元の歴史や風土、気質まで映すその佇まいに誘われるように、季節を変え時間を変え、通い詰めた特選百軒。いつもの席から眺めて綴る、百店百様の至福のとき―。二十余年にわたり居酒屋探求を続けてきた著者渾身の集大成。各店住所データ付。
著者略歴
太田/和彦
1946(昭和21)年生れ。資生堂宣伝制作室デザイナーを経てデザイン事務所設立。2001~08年東北芸術工科大学教授。本業のかたわら日本各地の居酒屋を訪ね、著作を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

新橋酒場

2019年02月19日 | 社会
東京を代表する飲み屋街「新橋」の酒場が1冊にまとまりました!
巻頭特集ではお酒好きで知られる、俳優・角野卓造さんが登場!
意外にも新橋で呑むのは、ほぼ初めてだそう。
酒場の魅力やご自身のお酒にまつわるお話を伺いました。
そして、新橋で外せないのが、「ビル系酒場」。
ディープで足を踏み入れずらいと思っている方も必見!
事前に情報をチェックしておけば安心です。
その他、老舗や名物料理のお店などもたっぷり紹介しています。
新橋呑みには欠かせない一冊。
ぜひ保存版としてご活用ください。

[企画内容]
・角野卓造さん、ほぼ・初 新橋で呑む

・混雑時間、ビールの値段、メニュー数などあらゆるキーワードで比較&検索!
新橋酔い処早見表

・テーマ別新橋名酒場案内
老舗・名店/大将・女将/名物料理/立ち呑み/串/魚/せんべろ/ニューウェーブ/銘酒/ビール/BAR

・ひと足のばしてわざわざ行きたい! 新橋周辺の名酒場

新橋はビルが面白い!
・新橋駅前ビル1号館・2号館
・ニュー新橋ビル

コラム
・実食!実飲! リアルはしご酒
・新橋名酒場の評判ランチ

・新橋酔い処地図
・角野さんサイン色紙プレゼントも! 読者プレゼント

吉田類 酒場

2019年02月18日 | 社会
各地を巡る旅の日々を送り、ときにほろ酔い、ときに酩酊しつつ、出会った人々と酒縁を結ぶ。月刊『中央公論』連載エッセイを書籍化。
内容
『土佐日記』の作者・紀貫之は、国司の任を終えた送別の宴で連日、熱烈に歓待された。酒好きが多く、酔うほどに胸襟を開く土地柄なれば、開放的な酒宴は今なお健在、と高知出身の著者は言う。福沢諭吉の名言ならぬ「酒は人の上に人を造らず」を地でいく著者は、東京の下町をはじめ、北海道、福島、京都、愛媛、熊本など各地を訪ね、出会った人たちと縁を結ぶ。酒場の風情と人間模様を描く、読みごたえたっぷりの紀行エッセイ。

哲学者の梅原猛さん死去

2019年02月17日 | 社会
哲学者の梅原猛さん死去 日本古代史に大胆な仮説を展開

2019/01/14 01:11

国連部会「恣意的拘束だ」日本に通知
「節操なし」細野氏が自民入り模索
 独自の理論で日本古代史に大胆な仮説を展開した哲学者で、国際日本文化研究センター(日文研、京都市西京区)の初代所長を務めた文化勲章受章者の梅原猛(うめはら・たけし)さんが12日、死去した。93歳だった。
 1925年、仙台市生まれ。京都大学哲学科卒業後、立命館大学教授や京都市立芸術大学長などを歴任した。
 60年代から日本文化研究に傾倒し、72年に奈良・法隆寺は聖徳太子の怨霊を鎮めるために建てられたとする「隠された十字架―法隆寺論」を出すと、73年には万葉歌人の柿本人麻呂は流刑死したとする「水底(みなそこ)の歌―柿本人麿論」を刊行。通説を覆す独創的な論は「梅原古代学」と呼ばれ、大きな反響を呼んだ。
 80年代前半には、日本文化を総合的に研究する中心機関の必要性を訴え、当時の中曽根康弘首相に直談判するなど政府関係者を説得。日文研の創設にこぎ着け、87年に初代所長に就任した。

ドリアン助川

2019年02月16日 | 社会
ドリアン助川(ドリアン すけがわ、1962年6月17日 - [1])は、日本の作家、詩人、歌手、道化師。日本ペンクラブ理事。日本ペンクラブ「子どもの本」委員長。日本文藝家協会会員。

東京都生まれ。中学卒業迄神戸市で育ち[1]。アメリカンフットボールが出来る進学校に憧れ、名古屋市へ単身引っ越し東海高等学校に進学[2]。同校卒業後、1浪して、早稲田大学第一文学部東洋哲学科に進学し、同大学を卒業[1][3]。日本菓子専門学校通信課程卒業[4]。早稲田大学時代には劇団を主宰し、卒業後は雑誌ライター、放送作家などを経て、1990年、東欧革命取材をキッカケに「叫ぶ詩人の会」を結成。芸名である「ドリアン助川」で「言葉の復権」をテーマに、世の中の森羅万象を激しいロックに乗せて独自のスタイルで叫ぶそのパフォーマンスで話題になる。
1995年10月、現役高校教諭の後藤鮪郎が出演していたラジオ番組の後を受け、相談番組『ドリアン助川の正義のラジオ!ジャンベルジャン!』のパーソナリティを担当。また、並行して若者の人気を集め、海外のアーティストを紹介する『金髪先生』(テレビ朝日)などに出演するようになる[1][3][5]。
しかし、1997年11月にバンドメンバーが薬物所持で逮捕された事で所属レコード会社との契約も打ち切られ、1999年に叫ぶ詩人の会を解散。 2000年3月、語学留学を名目に前述のラジオ番組を降板し[6]、単身ニューヨークに渡米。9.11発生で、ニューヨーク滞在中も番組に出演[7]し、2002年9月末迄に滞在。
日米混成バンドAND SUN SUI CHIE(アンド・サン・スー・チー)を結成し、ライブハウスで歌う。帰国後は芸名を変更し、の執筆とライブ活動を主な生業とする。2007年4月より2008年3月までNHK総合テレビ「未来観測 つながるテレビ@ヒューマン」において、全国の頑張っている人に会いに行き、歌を届けるコーナー『哲也の陽はまた昇る』を担当。ギタリストのMITSUとともに、年間48曲をオンエア。これを機にMITSUとともに、「アルルカン洋菓子店」のユニットを結成し、歌うアルルカン(道化師)として朗読と歌をミクスチャーしたステージを2011年12月まで展開[1][3]。その後は、新たにギタリスト・ピクルス田村を得て、「アルルカン・ヴォイス・シアター」のユニット名で活動。[要出典]
2015年4月からは、15年振りにニッポン放送にて放送している『テレフォン人生相談』でパーソナリティを務めている[5]。
著書も多数ある。小説『あん』がフランス、ドイツ、イタリア、英国など世界12カ国で、『ピンザの島』がフランス、ドイツ、台湾などで翻訳刊行されている。2017年、フランスの2つの文学賞、「DOMITYS文学賞」と「Le Prix des Lecteurs du Livre du Poche(文庫本読者賞)」を得る。またアメリカ横断ウルトラクイズでは構成作家を務めていたこともあった。

臨済録

2019年02月15日 | 社会
臨済の弟子の三聖慧然によってまず編纂された。その後も円覚宗演によって増補され、宣和2年(1120年)に印刷された。その後、広く流布し、「語録の王」と呼ばれている。
北宋の馬防による序文の「序」、弟子たちとの問答集の「上堂語」、弟子への講義録の「示衆」、他の禅僧との問答集の「勘弁」、伝記の「行録」、「眞定十方臨濟慧照玄公大宗師道行碑」「臨濟正宗碑銘」の碑文2つの「塔記」から構成される。
版本・訳注[編集]
『続古尊宿語要』
『古尊宿語録』
「五山版」
「古活字版」
『大正新脩大蔵経 巻48』
『臨済録』(朝比奈宗源訳注、岩波文庫、1935年、のち改版→タチバナ教養文庫、2000年/一穂社、2004年)
『臨済録』(柳田聖山訳、中央公論新社・中公クラシックス、2004年)、旧版・其中堂、1961年
『臨済録』(古田紹欽訳註、角川文庫、1962年)
『佛典講座 30 臨済録』(柳田聖山、大蔵出版、1972年、新版2008年)
『禅の語録 10 臨済録』(秋月龍珉訳著、筑摩書房、1972年、新版2016年)
『世界の名著 18 禅語録』(新版・中公バックス、1978年)
『臨済録』(入矢義高訳注、岩波文庫、1989年→ワイド版1991年)
『臨済録』(山田無文著、禅文化研究所、2001年)
関連書籍[編集]
『臨済録講話』(釈宗活著、光融館、1924年)
『臨済録 - 聖典講話』(間宮英宗著、新興出版社、1935年)
『臨済及臨済録の研究』(陸川堆雲著、喜久屋書店、1949年)
『臨済録提唱』(足利紫山著、大法輪閣、1954年)
『臨済録の思想』(古田紹欽著、春秋社、1956年)
『提唱臨済録』(上・下、平田精耕著、柏樹社、1984年)
『臨済録物語』(中村文峰著、大蔵出版、1992年)
『臨済録一字索引』(ウルス・アップ編、花園大学国際禅学研究所、1993年)
『臨済録 - 禅の神髄』(里道徳雄著、NHKライブラリー、1995年)
『臨済録講話』(大森曹玄著、春秋社、1980年、新装版2005年)
『臨済録をめぐる断章 - 自己確立の方法』(西村惠信著、禅文化研究所、2006年)
『臨済録 - 禅の語録のことばと思想』(小川隆著、岩波書店「書物誕生」、2008年)
『生きてるだけでいいんだよ -『臨済録』自由訳による-』(町田宗鳳著、創美社、2009年)
『『臨済録』を読む』(有馬頼底著、講談社現代新書、2015年)
『臨済録提唱』(中村文峰著、春秋社、2016年)
『柳田聖山集 第4巻 臨済録の研究』(法蔵館、2017年)
参考文献[編集]
『禅の歴史』(伊吹敦著、法蔵館、2002年)p68
『禅学大辞典』(大修館書店、1978年)p1296

維摩経

2019年02月14日 | 社会

維摩経は初期大乗仏典で、全編戯曲的な構成の展開で旧来の仏教の固定性を批判し在家者の立場から大乗仏教の軸たる「空思想」を高揚する。
内容は中インド・ヴァイシャーリーの長者ヴィマラキールティ(維摩詰、維摩、浄名)にまつわる物語である。
維摩が病気[3]になったので、釈迦が舎利弗・目連・迦葉などの弟子達や、弥勒菩薩などの菩薩にも見舞いを命じた。しかし、みな以前に維摩にやりこめられているため、誰も理由を述べて行こうとしない。そこで、文殊菩薩が見舞いに行き、維摩と対等に問答を行い、最後に維摩は究極の境地を沈黙によって示した。
維摩経は明らかに般若経典群の流れを引いているが、大きく違う点もある。
一般に般若経典は呪術的な面が強く、経自体を受持し読誦することの功徳を説くが、維摩経ではそういう面が希薄である。
般若経典では一般に「空」思想が繰り返し説かれるが、維摩経では「空」のような観念的なものではなく現実的な人生の機微から入って道を窮めることを軸としている。
不二法門[編集]
維摩経の内容として特徴的なのは、不二法門(ふにほうもん)といわれるものである。不二法門とは互いに相反する二つのものが、実は別々に存在するものではない、ということを説いている。例を挙げると、生と滅、垢と浄、善と不善、罪と福、有漏(うろ)と無漏(むろ)、世間と出世間、我と無我、生死(しょうじ)と涅槃、煩悩と菩提などは、みな相反する概念であるが、それらはもともと二つに分かれたものではなく、一つのものであるという。
たとえば、生死と涅槃を分けたとしても、もし生死の本性を見れば、そこに迷いも束縛も悟りもなく、生じることもなければ滅することもない。したがってこれを不二の法門に入るという。
これは、維摩が同席していた菩薩たちにどうすれば不二法門に入る事が出来るのか説明を促し、これらを菩薩たちが一つずつ不二の法門に入る事を説明すると、文殊菩薩が「すべてのことについて、言葉もなく、説明もなく、指示もなく、意識することもなく、すべての相互の問答を離れ超えている。これを不二法門に入るとなす」といい、我々は自分の見解を説明したので、今度は維摩の見解を説くように促したが、維摩は黙然として語らなかった。文殊はこれを見て「なるほど文字も言葉もない、これぞ真に不二法門に入る」と讃嘆した。
この場面は「維摩の一黙、雷の如し」として有名で、『碧巌録』の第84則「維摩不二」の禅の公案にまでなっている。
原典・主な訳注[編集]
渡邊海旭 『國譯維摩詰所説經』(國譯大藏經 第十巻 解題・原文) 国民文庫刊行会、1917年、原文は弘教藏より収録
同上(復刻)第一書房、1974年 ISBN 978-4-8042-0251-8
長尾雅人 『維摩経、首楞厳三昧経』(新版) 中央公論社「大乗仏典7」、中公文庫、2002年 ISBN 978-4122040786、チベット語訳からの現代語訳、後者は丹治昭義と共訳。
『梵蔵漢対照 維摩經』、『智光明莊嚴經』解説、大正大学綜合仏教研究所梵語佛典研究会編、大正大学出版会、2004年 ISBN 4-924297-16-X
『梵蔵漢対照 維摩経』大正大学綜合仏教研究所梵語佛典研究会編、大正大学出版会、2004年 ISBN 4-924297-17-8
高橋尚夫[4]・西野翠[5] 『梵文和訳 維摩経』 春秋社、2011年 ISBN 978-4-393-11308-0
植木雅俊 『維摩経 梵漢和対照・現代語訳』 岩波書店、2011年 ISBN 978-4-00-025413-7(パピルス賞受賞)
石田瑞麿 『維摩経 不思議のさとり』 平凡社東洋文庫、1966年、ISBN 978-4582800678 漢訳仏典に基づく。
主な解説講話[編集]
鎌田茂雄 『維摩経講話』 講談社学術文庫、1990年 ISBN 978-4-06-158919-3
紀野一義 『維摩経』 大蔵出版〈佛典講座〉 新装版、2004年 ISBN 978-4804354514
菅沼晃 『維摩経をよむ』 日本放送協会出版〈NHKライブラリー〉、1999年 ISBN 978-4140841020
増訂版 『誰でもわかる維摩経』 大法輪閣、2011年 ISBN 9784804613208
『ひろさちやの『維摩経』講話』 春秋社、2012年 ISBN 9784393135525
長尾雅人 『『維摩経』を読む』 岩波現代文庫(新版)、2014年 ISBN 978-4-00-600320-3。旧版:岩波書店<岩波セミナーブックス>、1986年