1945年8月6日、ヒロシマに原爆が投下されました。8月9日ナガサキに原爆が投下されました。日本は世界で唯一の被爆国となりました。
今回最初にご紹介する書籍『原爆災害―ヒロシマ・ナガサキ』は、1979年に出版された原爆災害の学術的研究の集大成というべき『広島・長崎の原爆災害』を底本にその主な内容を要約した普及版として、被爆40年の年1985年に岩波書店より刊行(2005年に岩波現代文庫に収録)されたものです。
本書に多くの説明は要りません。原爆投下直後の貴重な写真、広島原爆医療史や長崎原爆戦災史、米国戦略爆撃調査団の報告などにもとづく詳細かつ克明な資料。何よりも事実が雄弁に物語ります。長期間にわたる調査を続けられた関係者の努力とあわせて、これらの記録を後世に伝え残そうとされた数多くの人々の努力も忘れてはならないでしょう。記憶を歳月に風化させないために、改めてアーカイブの必要性を痛感します。
先に“唯一の被爆国”、と書きました。しかし、被爆された方々の“二度と私たちと同じ被爆者をつくってはならない”という願いを裏切って、世界でまた“ヒバクシャ”が生まれているのではないでしょうか。
今回最初にご紹介する書籍『原爆災害―ヒロシマ・ナガサキ』は、1979年に出版された原爆災害の学術的研究の集大成というべき『広島・長崎の原爆災害』を底本にその主な内容を要約した普及版として、被爆40年の年1985年に岩波書店より刊行(2005年に岩波現代文庫に収録)されたものです。
本書に多くの説明は要りません。原爆投下直後の貴重な写真、広島原爆医療史や長崎原爆戦災史、米国戦略爆撃調査団の報告などにもとづく詳細かつ克明な資料。何よりも事実が雄弁に物語ります。長期間にわたる調査を続けられた関係者の努力とあわせて、これらの記録を後世に伝え残そうとされた数多くの人々の努力も忘れてはならないでしょう。記憶を歳月に風化させないために、改めてアーカイブの必要性を痛感します。
先に“唯一の被爆国”、と書きました。しかし、被爆された方々の“二度と私たちと同じ被爆者をつくってはならない”という願いを裏切って、世界でまた“ヒバクシャ”が生まれているのではないでしょうか。