なぜ日本政治は混迷しているのか。一九九四年の小選挙区制の導入から、マニフェスト選挙の開始、2009年の政権交代を経て、現在にいたる政党政治の構造的変化を、「競争デモクラシー」という概念を鍵に解き明かす。長年積み重ねられてきた政治改革の問題点を検討し、岐路に立つ日本の政治のこれからを考える。
著者略歴
中北/浩爾
1968年三重県生まれ。1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程中途退学。立教大学法学部教授などを経て、一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻、日本政治外交史、現代日本政治論。