一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

5人に1人が飢餓

2016年12月12日 | 社会

 

 人口がこの50年間に25億から55億に増えた。世界銀行の推定で10億7000万人、つまり5人に1人が満足な栄養を取っておらず、改善の見込みはまったくたっていないといわれる。(『地球環境報告』163頁)飢餓はたんに異常気象だけではなく、内戦によって難民生活をよぎなくされ、避難先で餓死する場合も含んでいる。

・ロシアでは1914年から24年にかけて1300万人が餓死、1930年代初めには500万人が餓死した。(同上、164頁)

・中国では前世紀半ばの清朝時代に1300万人が餓死。また1960年から1961年、農業政策の誤りから数億人が飢餓にさらされ、2000万人の餓死者を出した。(丁抒「人禍」)

・1968年5月18日、ナイジェリア連邦政府軍がビアフラの港町を制圧。ビアフラは70年1月11日まで抵抗を続けたため、国際赤十字の7月の推計では、ビアフラの餓死者は150万人にのぼる。

・1968年から73年にアフリカ大陸のサハラ砂漠の南側に位置する地域で起きた干ばつで、2500万人が被災、10万から20万人の餓死者が出た。エチオピアでも20万人を超す餓死者が出た。

・1972から73年のインド南部から北西部にかけての干ばつで100万人を超える餓死者が出た。

・1979年8月、国際赤十字と国連は、225万人のカンボジア人が飢餓状態にあると報告した。

・1982年から85年の干ばつで、セネガルからスーダンに至る地域で300万人以上が餓死した。1984年から1985年にかけて発生し、約100万人が餓死した

・1989年だけでスーダンの餓死者は25万人という。(国連調べ)