稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

実は親父が亡くなりました。

2018年04月15日 | つれづれ
実は親父(粕井貫次)が亡くなりました。4月7日土曜日です。
深夜の1時頃に息をしていないことに義姉が気づきました。

突然の事なので心の準備も何も無く、
お通夜が4月14日、葬儀が15日ということで、
親しい親族(親しくない親族も一部いますが)だけでのお別れでした。

一言で言うと、本当に幸せな人生だったと思います。
戦争で生き残って、したいことをして好きに生きてきた人です。
亡くなった夜も、大好きなビールを飲んで寝たと聞きます。
きっと自分で死んだことにも気がついていないかも知れません。

きっと昨年9月に亡くなったお袋が、
「あんた、皆に迷惑かけんと早よこっちへ来ぃ」と呼んだのでしょう。

14日、15日の葬儀の模様などはまた後日ご報告します。
取りあえず、私の心境は4月8日のブログにUPしております。

別れ・・・
https://blog.goo.ne.jp/kendokun/d/20180408


(4月7日の朝、訃報を聞いて実家に駆けつけた)


(ひとり追悼の酒を飲む)



【プロフィル】粕井貫次(かすい・かんじ)
大正2年12月、大阪生まれ。
昭和18年9月、大阪専門学校卒業と同時に
第13期海軍飛行専修予備学生として三重海軍航空隊に入隊。
19年1月に博多海軍航空隊で練習機教程を終え、
4月に詫間海軍航空隊へ転属になり実用機教程を終了。
7月に九州の出水海軍航空隊国分分遣隊
(後の国分航空隊)で分隊士兼教官として勤務する。
20年1月に神風特別攻撃隊(特攻)が結成され、乾龍隊に所属。
人吉海軍航空隊へ移動し特攻訓練に入る。
4月に観音寺海軍航空隊に移動し、7月に特攻出撃のため国分基地で待機。
8月に特攻出撃命令が下り、出撃30分前を体験。
終戦により帰還する。元会社社長、奈良市在住。
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六段審査について思うこと

2018年04月14日 | 剣道・剣術
ベテラン五段で六段に受からない人はけっこう多い。
弱くて受からないなら納得もいく。
そこそこ強いのに受からないのだ。
自分より弱い者が先に六段に受かる事に不満があったりする。

五段までは強ければ合格する。
ガチンコ勝負で打ち負けなければ合格する。

六段の難しいところは「強く美しく」なければ受からない点にある。

自分自身の経験で言う。
私も道場剣道でそこそこ強かった。
相手が動いた瞬間に大きく振りかぶって頭上から振り下ろす剣風だ。
七段にはかなわないが自称「六段キラー」だった。

しかし六段には受からない。何回受けても受からない。
20回以上も受け続けるとやはり疑問が生まれてくる。

自分の剣道は、何か根本的に間違っているのではないか?

こうなるとドロ沼化する。
悲しいことに良い先生が回りにいなかった。
いや、教えてくれてたのだが「何が正しいかわからなかった」のだ。

右足に体重を掛けて構え、抜重して、前に倒れこむ力を利用して打ったら良いとか。
先革が交わるような遠間から思い切って飛び込むと良いだとか。
振り上げずに左拳を下げて、下から突き刺すように打つと良いだとか。
腰も肩も直角に相手と真っ直ぐ正対して竹刀は真っ直ぐ直線に構えるのだとか。
意味も無く交差した剣先を左右に振って牽制の真似事をしてみたりだとか。
剣先を合わせると読まれるので、わざと下段に構えてみたりだとか。

何が正しいのかわからないままに周りの意見に左右され、
たまたま当たった打ち方を正しい打ち方だと誤解したりしてしまう。

ある日、剣友が私の稽古を録画してくれた。
もらった動画を見て驚いた。実に醜い。構えも打ちも残心も。

これではいかぬ。ともかく構えから治そう。

そう思って見本となるべき人を選んだ。
出稽古で来ていた人だが構えがすばらしい。ともかく真似し続けた。

構えを意識すると動けなくなり打てなくなる。
「おまえ何しとるんや?」と叱られたりした。

一番苦労したのは撞木足。いくら意識しても撞木になる。
打ったあとは、自分の左足先がどちらを向いているのかわからない。
ともかく相手と対峙している時だけ真っ直ぐになるよう意識した。

構えを治して、何とか以前のように打てるようになるのに1年かかった。
そして六段に合格したわけだ。長い長い道のりだった。

四段や五段でも指導者となっている道場や稽古会はたくさんある。
五段にもなれば海千山千で経験豊富なベテラン剣士も多いものだ。
特に40才を超えた五段剣士はあの手この手の得意技を持っていて、
道場や試合においてはけっこう強い人が多いのだ。

しかし六段は違う。
全国審査となる六段は「指導者としての器」を審査される。
試合では形を崩してもガムシャラに勝てる場合があるが、
指導としては基本を大きく外したことをしては駄目なのである。

身構え、気構え、立ち振る舞い、構え、発声、攻め、打ち、残心。
そういうところに位(くらい)を感じさせるものもなければならない。

打ちたい打たれたくないという気持ちが顕著だったり、
フェイントや、相手が打ったらかがんで下から上げ小手したり、
ともかく当ててやろうと、あの手この手でガチャガチャしてしまったり、
こういう六段審査はまず合格はおぼつかないだろう。

4月29日は京都で六段審査である。
合格しても落ちたとしても自分の剣道をいま一度見直して欲しい。


(自宅の桜がようやく満開)
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審査で役立つ面打ち稽古(木曜会、4月12日)

2018年04月13日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年14回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
体育館の全部が使えて嬉しい。30名ぐらい。

3人で組になる。
大きなリズムの良い切り返し。呼吸法の切り返し。
一息での連続限界までの切り返し。
最初のヤァ~で息を全部吐き出すとのこと。
元立ちが主導権を取って掛かり手を引き出すこと。

最初に大きな声を出し、気剣体一致で、
声を出した切り返しをする事によって、
技のスピード、切れ、冴え、打突の強度が非常に良くなる。

①二足一刀の大きな面打ち。②遠間触刃からの面打ち。
遠間で構え、触刃の間、一足一刀から右足出して打つ。
遠間でしっかり声を出すこと。打ったあとはしっかり形を作ること。

③実戦的な出頭面。
遠間触刃と入って、少し入って準備、元立ちが出ようとした瞬間を打つ稽古。
出たあとでは遅い。出ようとした瞬間を見極めること。
遠間、触刃、そこから少し入って準備、相手が動こうとした瞬間に技を出す。
これが出来ると八段に受かる。

④誘いを入れた面打ち。
準備が出来てもなかなか相手が出てくれない。
中心を外す、少し手元を上げる、右拳を攻めるなど、誘いを入れた面打ち。
誘い技は打つか打たれるかというギリギリの間で使うこと。
遠いと誘いは効かない。

出小手、相小手面、小手返し面、返し胴の稽古。
自分から一歩入ること。待っていては駄目。

間合いに気をつけると剣道が変わる。
掛かる稽古ではなく相手を扱う剣道を目指さなければならない。
しっかり構えて声を出し、先の気位で、遠間、触刃、交刃と入る。
そこからの技の出し方を丁寧にすることにより爽やかな剣道になる。

六段審査、七段審査組と、六段七段元立ちの指導稽古組に別れて時間まで稽古。


(3人組になっての基本稽古、ここでの基本稽古は実戦的ですばらしい)


(六段七段元立ちの指導稽古、習った基本を実戦で使ってみる)


(審査稽古組、これは七段審査組)


(六段審査組、残念ながら撞木足になっている)


(右手主導で振りかぶるクセがあると、このように出小手の餌食になり易い)

最後の礼にて。

打ちたい打ちたいという気持ちが剣道を醜くする。
しっかりと間合いを取って相手と対峙することが大事。
しっかり構えていたら打つべきところは相手が教えてくれる。
しっかり構えていたら、自分の左足が打つべきところを教えてくれる。
自分から(自分勝手に)打とう打とうとしたら形が崩れてしまう。
遠間、触刃、交刃という間合いを大事に稽古すること。
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昨夜の稽古(4月11日、長正館矢田中稽古)

2018年04月12日 | 剣道・剣術
矢田中学校体育館にて19時から剣道形の稽古。
弟子と私、K旧五段とK新五段。

弟子(5本まで)は自習したのか先週よりも構えが良くなっていた。
その辺の三段四段レベルまでには形が打てるようになった。
ただし油断は禁物。トンでも無い下手な相手だと調子が崩れる。
これは回数を重ねて身体が自然に動くようになる必要がある。

特に注意したこと。

3本目の仕太刀の「入れ突きになやす」部分は殊更に力は入れないこと。
4本目の剣先の流れは打太刀仕太刀とも左上段まで振りかぶって面を打つ。
4本目の打ち下ろした剣先の高さは面の高さで切り結ぶ。
5本目仕太刀の残心は、剣先を顔に付けてから上段となること。

基本稽古はいつもの「空けた部位を打つ」方法と変えてみた。
大きく伸びやかな切り返し、呼吸法の切り返し。
二足一刀の伸びやかな面、打ち間を確認しての大きな面、小さな面、
出小手、相小手面、返し胴、相面、そして最後に切り返し。

地稽古は、弟子3回、K旧五段1回、K新五段1回、K四段1回。
数は少ないが気の抜かない稽古を心がけたのでけっこうキツイ。
井上先生とF六段とは出来なかった。

K四段は途中から参加。仕事が忙しく稽古不足。
実力があっても稽古不足だとどうしても数段レベルが落ちる。
本当に実力があれば稽古不足でも誤魔化せるがなかなか難しい。
地力も実力のうちだとつくづく思った。

本日、地稽古中の写真少なし。


(柔軟運動のあとは素振り)


(基本稽古は実戦的な技を中心に)


(F六段と弟子)


(稽古が終わって・・・正面は五段以下)


(稽古が終わって・・・左のF六段)


(稽古が終わって・・・右の井上館長)
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G六段(剣術剣道?)のこと

2018年04月11日 | 剣道・剣術
仮の名として、Gさんという剣士がいる。70才前後。

七段に受からない。
妙な剣風にはまってしまって抜け出せないようだ。
構えも悪く発声もしない。じっと相手が動くのを待っている。
相手が動いたら防ぐか打つ剣風。負けはしないが難剣の部類だ。

遠間から面を打つ時は右拳そのまま、左拳を下げて手を伸ばして打つ。
遠間から打つので前傾した猫背になり、あたかも俯いて打っているかのようになる。

飛び込まない時は待ち剣。
その場で大きく振りかぶって打ち据えるような剣を使う。
その場で受けて胴や逆胴を打つのもよく出す技だ。

もしかしたら剣術的な剣道をしたいのかも知れない。

Gさんとの稽古では何回も怪我をしたことがある。
Gさん、相手が打ち込むと下腹を突くクセがあるのだ。
急所を突かれたこともある。太ももの付け根に赤黒いあざを作ったこともある。
右ひじばかりでなく左ひじや肩を打たれることもしばしばある。
たまたま当たったのではなくワザと打ったのでは無いかと思うこともある。

数年前、思い切って面に飛んだら、Gさんの竹刀が私の左の太ももに突き刺さった。
重症で歩けない。約一ヶ月、まともに稽古が出来なかった。Gさん本人は知らない。

Gさんは稽古には遅く来る。
終わったら着替えないですぐ帰る。
だからあまり剣友との交流は無い。
アドバイスする機会も無い。
笑顔が無いのでそんな気も起こらない。

最近の稽古で、あまりに「意表をついた打ち」ばかりするので、
私も剣術剣道に切り替えた。剣術ならばこちらも相当なものだ。
歩み足を使って大技使ってボコボコにしてあげた。

それから私とは稽古しなくなった。
回り稽古でも理由をつけて当たらないようにしている。
「それじゃいけないですよ」と教えたつもりだがわかっていないようだ。

あれでは七段は受かるまい。まあどうでも良いのだけれど。


(怪我は怖い・・剣術的な稽古の時は防護は充分に気をつけている)
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ムカデシャットの季節がやってきた!

2018年04月10日 | つれづれ
剣道のご縁でムカデシャットという商品に出会った。
ムカデが寄って来ない薬剤。害虫忌避剤というものである。
もう10年以上も前のことだ。

5月の京都大会の折に朝稽古して、
夜の飲み会に出会ったのが三重県の尾鷲のOさん。
恐ろしく強くて八段審査の一次審査には何回も合格している。
30代で七段を合格しているぐらいだから大したものだ。

偶然ネットで見つけたムカデシャット。
社長の名前がOさんなので、もしやと電話してみたらズバリ本人だった。
それからのご縁だ。年も同じで気も合うパートナーだ。
8日も京橋で居酒屋2件をハシゴした。
5時間近くも話をしたが内容の9割以上は剣道の話だ。

ほんの少しだけ仕事の話をした。
妥協を許さない良い商品だからしっかり売っていこうという話になった。

繁忙期の4月から7月ぐらいは忙しく休みが取れない。
深夜も自宅で出荷の段取りをしてることがほとんどだ。

5月の連休も、本当は京都大会に行きたいのだが、
2日の早朝の小野派一刀流の演武に出たらすぐに仕事に戻るほど。
(3日の夜だけ京都で飲む約束はしているが・・・)

そんなこんなで今日はムカデシャットの紹介。
これのお陰で剣道稽古続けられてます。感謝。
良い商品なのでお知り合いにも紹介してやってください。
(内緒ですがダニにもマジで効きます)


(ムカデ忌避剤、ムカデシャット屋内用箱入タイプ)


(ムカデ忌避剤、ムカデシャット屋内用メール便用タイプ)


(本日も出荷におおわらわ)


(写真はメール便出荷のほんの一部)

楽天市場のムカデシャット
https://item.rakuten.co.jp/tombodo/977423/#977423

ムカデシャット屋内用のレビュー(必見!レビューがスゴイ!)
https://review.rakuten.co.jp/item/1/233387_10000159/1.1/?l2-id=item_review

その他、アマゾンやヤフーショップで販売しています。
直接お電話やファックスでもご注文受け付けます。072-970-6851(電話/FAX兼用)

稽古の欠席、ブログ更新の遅れなどはムカデのせいですのでご勘弁下さい。
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バンバン200のメーター交換

2018年04月09日 | バイク・クルマ
中古で買ったバンバン200。
けっこう気に入って乗っている。
ただ一つ不満なのはトリップメーター(リセット出来る走行距離計)が無いこと。
バイクには予備タンクがあるので切り替えれば良いのだが、
高速走行中のガス欠はやはり危ない。

トリップメーター代わりにダイヤル式ロックを買って、
バックミラーにぶら下げていたがやはり中途半端でイヤだった。
(給油時に走行距離の下3桁に150を加えてダイヤルセットしておくという方法)
(150は満タンで余裕で走れる距離である)

思いたったらすぐに実行してしまうほうで、
ネットで2300円の安い機械式メーターを注文した。

届いたメーターはそのままでは取り付けられない。
ボルトの位置がオリジナルメーターとは40度ぐらい違うからだ。

3mmのアルミ板を加工して取り付け。
目分量でけっこういい加減に加工したので、
少し左に傾いているが、まあ良しとしよう。


(とりあえず、オリジナル金具を紙に写してみる)


(数回試行錯誤しながら形を決めていく)


(型をアルミ板に糊で貼り付け、金ノコで切断し、ヤスリで整える)


(メーターの配線はオリジナルの線とプラグで接続)


(穴を開けてメーターに取り付けてみる)


(どこで折り曲げたら良いのか確認)


(コンロで暖めて金づちで折り曲げ、位置決めしてバイク側の穴を開ける)


(取りあえず完成、バリは取るが磨き上げたり塗装するのは面倒なので省く)


(バイクに取り付けてみる)


(メーターを取り付けて、メーターケーブルと配線作業を完了させる)


(試験走行したが良好、少し左に傾いているのはご愛嬌、気になれば修正しよう)

【反省点4点】
メーター側の穴は最後に開けたら良かった。
それより、型はボール紙かダンボールで作ったら精度が上がったろう。
照明用の配線も考えてv字部分の大きさを変えれば良かった。
あとから考えたらL字型金具+付属金具で出来たかも。。
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別れ・・・・

2018年04月08日 | つれづれ
その時その時を一生懸命生きてきたから
決して後悔なんかしないはずの人生でも
悲しくて悲しくて悲しくて悲しくて
どうしよもない時があるものだ

今夜は酒を飲みながら
流れる涙に人生を問いただしている

貴方にとって私は小さな存在だったとしても
私にとって貴方は大きな存在だった

何とかわかってもらいたくて
何とか自分を認めてもらいたくて
虚勢をはったり甘えてみたり時には反発してみたり

しかし貴方は私の事など気にすることも無く
今朝、突然、私の前から消え失せてしまったのだ

明日から超えるべき物も無く
大海の木の葉のように私はこの世を生きていく

いや超えるなんて事ではなく認めてもらえるだけでも満足したはずなのだ

私を認めてくれますか?
よく頑張ったと言ってくれますか?

私の問いかけは春の強い風の中に消えていく・・・

貴方のご冥福を今、この盃の中に込めて祈り、心から献杯します

ありがとう
本当にありがとう
貴方に教えられたことは数多くこの胸にあるのです

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位取り(くらいどり)について

2018年04月07日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
師匠のフェイスブックより引用し、
木曜会での師匠のお話を付け加えます。

誠先生の剣道教室「位取り(くらいどり)」より。
(改行変更、画像は白黒にしました)
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審査にかかわらず日々の稽古の中でも
打突前のこの「位取り」が非常に重要です。

聞きなれない言葉ですが「乗れば勝ち、反れば負け」と言う
ギリギリの間合いで獅子の様に相手を飲み込む気位いが
剣道において最も大事であります。

稽古・審査・試合においても、
礼法作法の前から対峙した相手に先んじて気構え身構えを整え、
立礼を終えた後直ちに相手と気を合わせ
堂々とした姿勢と先の気位で立ち会いの間合いまで進み出で、
何事にも動じない巖(いわお)の心持ちで蹲踞の姿勢をとり、
立ち上がるやいなや半歩又は一歩間合いを詰め
内なる闘志を腹底から声に変え相手をまさに襲いかからんとする。

このいつでも打突出来る態勢と気迫気勢が威風威力となり相手に伝わる。
この精神的優位性が自らの心と手脚、身体を伸びやかにし
相手を自由に扱う(コントロール)する事ができるのです。

逆にこの位取りで後手を踏み自由が失われた時には
心、手脚身体が硬直し技が縮んでしまうことは、
皆さまも経験されていることと思います。

先の気位で気構え身構えを整え、旺盛な気迫気勢で相手と立ち会う。
この心掛けが稽古の質をぐんと高めてくれます。

本年の高段位審査会も間近に迫って来ました。
日々の稽古の質を高め本番に臨んでください!

吉報をお待ちしています(^o^)/





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以下、木曜会(4月5日)よりお話された内容。

身構え気構えが出来たほうが位が高い。
礼をする時から蹲踞までで相手を良く見て情報を得ること。
立ち上がったら精一杯、腹から声を出しきり気合を入れること。
「行くぞ」という気持ちより「さあ来い」のほうが位が高いものだ。
構えには上虚下実(じょうきょかじつ)が出来ている事が大事である。

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剣道形と1分稽古(木曜会、4月5日)

2018年04月06日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年13回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
最初は体育館の半分、途中から全部使う。

審査を受ける人の剣道形補習。
1本目仕太刀の残心は相手の顔を突き刺すような感にする事。
2本目打太刀仕太刀とも打ち下ろした剣先の高さに注意。
3本目は下段の構えの高さが全体的に高い。
4本目仕太刀の脇構えは右足を引き、剣先の高さは下段の構えより低く。
4本目は上段に振りかぶってから、お互いの刀身の中ほどで交差する。
5本目打太刀は相手の頭上に届くようにしないと摺り上げ出来ない。
6本目仕太刀は小さく摺り上げ小手を打つ。足捌きに注意。
7本目打太刀は右足を支点として大きく振り上げ向きを変える。
仕太刀が小太刀を取りに行く時の打太刀はその場で蹲踞。
小太刀の左手の位置と形に注意。

個人的主観。
全体的に動作が小さく速くしようとし過ぎている。
指導しようにも形の流れが判っていない者もいる。
刃先の向き、剣先の方向、高さも重要でる。
半身が不充分な者が多い。

--------------
位取りの話もされた。

フェイスブックの師匠の投稿記事から借用して
明日7日にUP予定。


面を着用して普通の切り返し、呼吸法の切り返し。
間合い、位を大切にした審査的な基本打ち。相面勝負。
打ちが当たらなくても不充分でもしっかり残心する事。

そして最後は1分稽古。切り返しして終了。


(審査対象者のみ剣道形)


(相面、出小手、返し胴の基本稽古)


(1分間の審査を意識した稽古)

礼の折にお話。

立間(遠間、触刃、交刃の位取り)の大切さ。
相手が打とうとしたところ、引こうとしたところ、心が動いたところ。
そこをしっかり打つ事が大事。「攻めの継続」が大事。
風が吹くような攻め。呼気による攻め。
五つの間(遠間、触刃、交刃、一足一刀の間、打ち間)での位取り。
発声は吐ききることが大事。第一声が小さいと全部が崩れてしまう。
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昨夜の稽古(4月4日、長正館矢田中稽古)

2018年04月05日 | 剣道・剣術
矢田中学校体育館にて19時半から。
19時から剣道形稽古の予定で18時45分には到着していた。
早く着いたのですぐ近くの野球教室「ベースボールファミリー」で時間潰し。
元プロ野球選手が指導しているとかでなかなか気合が入っている。
野球の事は詳しくは無いがけっこう見ていて為になった。

19時前に鍵当番の先輩が来る。
来てから鍵を忘れている事に気がつく。
先輩を車の乗せ平野まで。往復30分。嗚呼勿体無い。

結局稽古が始まったのは19時40分頃から。
準備運動や素振り、基本稽古の横で弟子と形稽古。

1~3本目は初段の時に稽古済み。
1本目打太刀の左上段の構えの修正。
2本目仕太刀の小手を抜いた時の振りかぶり加減。
3本目仕太刀の制した後の最初の下がりを大きくする事。を助言。

4~5本目は自習レベルだ。
4本目仕太刀の構える時に右足を引く事。
同じく脇構えで相手から刀身が見えないように注意する事。
5本目打太刀はしっかり間合いに入って面を打つ事。
同じく摺り落とされたあとは死に太刀になって、
膝より少し下まで剣先を下げる事(構えを解いた時の高さ)。
5本目仕太刀の構えは、左拳を、
中段よりやや前にして、剣先を打太刀の左拳につける事。
同じく打ったあとは、剣先を顔の中心につけながら右足を引く事。を助言。

時間が短かったのでまた次回に稽古を続ける事にする。

-----------------------------

防具を着用して。

先輩には昇段審査を意識し、自分から入って打つ事、
一か八かの小手は打たない事を助言した。
----------------------
「間合いを詰めて攻めているつもりで待っている」は駄目。
「打てるか打てないかの間合いで右足出して虜点(間境)を越える」、
「そして面に飛ぶか、返し技を使うかは出たとこ勝負」が正解。
----------------------

弟子とはお互いに基本稽古(面、出小手、相小手面、返し胴)。
地稽古は相面を中心に稽古した。
相面はスピードではなく、「相手より先に打つ体勢が出来ている事」
が大切なのだが、これは自分自身の課題でもある。

O君は中学生になった。
なかなか勝負に強いのだが真っ直ぐに構えないのがクセ。
なぜか長正館の子供達は真っ直ぐ構えない者が多かった。
相手と剣先を交えず盗み取るような技を多く見たが妙な剣風だ。

剣道は、相手と剣先を交あわせるところから始まる。
気長に正しい剣道に是正することにする。

F六段とも久々に稽古。
勝負強くスピードのあるF六段。
以前は得意の出頭面をよく打って来たが、
最近は返し胴を取られるのが嫌で打ってきてくれない。
逆にこちらが(意識して)面ばかり打っていった。面打ちの稽古だ。
まあしかし、合気になれたので良い稽古が出来たと思う。


(長正館の基本稽古は決めた部位を元立ちが空けてそこを打つというもの)


(基本稽古の合間、井上先生は眼光鋭く稽古の様子を見ている)


(弟子、ますます良い面が打てるようになった)


(先革が交わるような遠間から打てと言わたようだが気にせず自分の間合いを大切に!)


(教えた肩残心もこなしている)


(O君は力強さは無いがけっこうスピードのある技が出せる)


(稽古後のK君とO君)
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危険!両足ぶらりんスクーター

2018年04月04日 | バイク・クルマ
両足ぶらりん走行のスクーターを時々見かける。
125ccでは見かけない。50ccがほとんど。
圧倒的にお婆ちゃんが多い。たまにお爺ちゃん。

ステップに足を置かないでスクーターの両脇に足を出して走っている。
決してステップに荷物を置いているわけでは無い。

ステップにきっちり足を乗せるのと、
両足ぶらりんと、どちらが安定するかは自分で確認して欲しい。

いや、確認するまででも無い。
ステップに足を乗せるほうがバイクは安定する。重心が低くなるからだ。
スラローム走行なんか両足ぶらりんだと怖くて出来ない。
小さなギャップを踏んだだけでも転倒する事があるほどだ。
それほどステップへの加重はバイクの運転には大事な事である。
それに縁石に足をぶつけて怪我をする可能性も高いのだ。

今朝も見かけた両足ぶらりんのお婆ちゃん。
脇から出てきてそのままずっと走ってた。

誰か身近な人は注意して欲しい。
50ccでも実技講習は実施して欲しい。


(東大阪市池之端町付近、このまま石切方面へけっこうな速度で走っていった)
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なんば養正会で稽古(4月2日)

2018年04月03日 | 剣道・剣術
一ヶ月ぶりに難波で稽古。
着替えて面を着けると回り稽古が始まったので参加。
そのあとは自由稽古。久々に先輩七段に掛からせてもらった。
先輩七段は40代で七段を取ったベテランである。
五段の時は文字通りおもちゃにされた。

先輩七段との稽古は10年ぶり。
ほぼお互いに合気に稽古出来たと思う。
予想以上に良い稽古が出来た。位は互角。
養正会ではなかなか七段同士で稽古は出来ないが、
また機会を作って稽古したいものだ。


(切り返し、面、小手、小手面の基本稽古、手前では形稽古をしている)


(大脇七段とY六段)


(同じく、大脇七段とY六段)


(Y親子、娘さんは4月から中学生、我が弟子とは知り合いだとか)


(2日の参加者は25名ほど、五段以下が多い)


(K四段と先輩T七段、位の差を感じる)


(元自衛官の吉本先生は80才以上のはずだが剣風はまったく衰えていない)
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第45回創彩展(4月1日)

2018年04月02日 | つれづれ
長正館の井上館長は絵を描かれる。
最終日の4月1日、仕事の合間に車を走らせ見に入った。
大阪市立美術館の地下展示場。第45回創彩展。
これでも画家(粕井豊誠)の孫なので絵は嫌いでは無い。
「嫌いでは無い」という消極的な気持ちは実は内緒だが。

高速道路を使い、急いで見て、急いで帰った。
せっかくの天王寺公園の桜も一瞬写真を撮っただけ。
写真撮影でアリバイだけ作ったようなものだ。
気候の良い4月から6月までは本当に忙しい。
ありがたいことだが少し恨めしい。


(3月31日、稽古から帰ると満月、NEX-6、f/25、1/40秒、ISO-400、35mm焦点距離300)


(井上勝由「渓流」)


(井上勝由「悔し泣き」)


(美術館の前から通天閣を望む、花粉なのか大阪はもやってる)
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剣道二部練(3月31日)

2018年04月01日 | 剣道・剣術
体調は悪いが二部練を試みる。
駄目だと思ったら抜ければ良いだけ。
高校の部活だったらこうはいかないだろうな。

午前中は生駒市武道館で往馬玄武会。
参加人数は子供1人を入れて7人。
奇数は嬉しい。休めるし写真も撮れる。

基本稽古はせず回り稽古のみ参加。
3分間で1回り、2分間で1回り。
最後はA七段と少し長めに稽古した。
A七段は正しい剣道なので稽古が楽しい。
お互いに合気で正攻法で攻め、打ち、残心する。


(往馬玄武会、基本を中心に回り稽古で締める)


(剣風が異なる者同士でお互いの課題を確認し合う)

昼から東大阪の事務所で仕事。
疲れたので少し寝てしまって慌てた。
もう少しで出荷が間に合わなかったところだ。

夜は宝剣会。
出るのが遅れたので阪奈道路から信貴生駒スカイラインを宝山寺へ抜ける。
360円かかるが市内を抜けるより20分は短縮出来るのだ。

参加人数は5人。
基本稽古、互角稽古。最後は打ち込みと切り返し。
最近に無くきつくて、礼のあと立ち上がれなかったほど疲れた。
打たれまくったが内容的には満足している。

ここは完全な他流試合である。
個性が強く、まず打たせてくれない。
これを出来るだけ崩れずに攻めるかが課題である。奥が深い。


(師範とO四段、師範は鍔元まで交わるような近間での攻防が得意である)


(師範とA七段、A七段も個性的な剣風で時おり豪快な技が出る)


(N五段とO四段、N五段の面打ちは早いが、O四段も防ぐのが巧みである)
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