稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

G六段(剣術剣道?)のこと

2018年04月11日 | 剣道・剣術
仮の名として、Gさんという剣士がいる。70才前後。

七段に受からない。
妙な剣風にはまってしまって抜け出せないようだ。
構えも悪く発声もしない。じっと相手が動くのを待っている。
相手が動いたら防ぐか打つ剣風。負けはしないが難剣の部類だ。

遠間から面を打つ時は右拳そのまま、左拳を下げて手を伸ばして打つ。
遠間から打つので前傾した猫背になり、あたかも俯いて打っているかのようになる。

飛び込まない時は待ち剣。
その場で大きく振りかぶって打ち据えるような剣を使う。
その場で受けて胴や逆胴を打つのもよく出す技だ。

もしかしたら剣術的な剣道をしたいのかも知れない。

Gさんとの稽古では何回も怪我をしたことがある。
Gさん、相手が打ち込むと下腹を突くクセがあるのだ。
急所を突かれたこともある。太ももの付け根に赤黒いあざを作ったこともある。
右ひじばかりでなく左ひじや肩を打たれることもしばしばある。
たまたま当たったのではなくワザと打ったのでは無いかと思うこともある。

数年前、思い切って面に飛んだら、Gさんの竹刀が私の左の太ももに突き刺さった。
重症で歩けない。約一ヶ月、まともに稽古が出来なかった。Gさん本人は知らない。

Gさんは稽古には遅く来る。
終わったら着替えないですぐ帰る。
だからあまり剣友との交流は無い。
アドバイスする機会も無い。
笑顔が無いのでそんな気も起こらない。

最近の稽古で、あまりに「意表をついた打ち」ばかりするので、
私も剣術剣道に切り替えた。剣術ならばこちらも相当なものだ。
歩み足を使って大技使ってボコボコにしてあげた。

それから私とは稽古しなくなった。
回り稽古でも理由をつけて当たらないようにしている。
「それじゃいけないですよ」と教えたつもりだがわかっていないようだ。

あれでは七段は受かるまい。まあどうでも良いのだけれど。


(怪我は怖い・・剣術的な稽古の時は防護は充分に気をつけている)
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