稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

大阪府剣道連盟新年互礼会(1月15日)

2018年01月16日 | 剣道・剣術
昨夜は大阪府剣道連盟の新年互礼会に出席した。
初めての出席なので妙に緊張していた。

出席したのは他でも無い。名札は「長正館 粕井誠」。
「長正館が無くなった=稽古もしてない」というウワサを払拭するためだ。
「建物は無くなりましたけど稽古は続けてますよ」と言うためだ。

知っている先生方多数とご挨拶した。
師匠も来られてたので改めてご挨拶と乾杯した。
帰りは井上館長を駅のホームまでお見送り。


(大阪府剣道連盟、鏡山博行会長の挨拶)


(乾杯の音頭は島野泰山先生)


(井上館長と平野剣道協会の角谷先生)


(井上館長とツーショット)


(右は太田博方先生103才、井上館長が91才なので一回り違い、ご両人とも現役剣士だ)
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大阪で初段審査の付き添い(1月14日)

2018年01月15日 | 剣道・剣術
6時に起きて準備して出かけると車は凍っていた。
外気温は-3度。生駒山越えで-4度。寒い日だ。
事務所に寄って喜連瓜破まで剣友を迎えに行く。
そこから府民共済SUPERアリーナ(舞洲アリーナ)まで。

この日は初段から三段までの審査。
剣友は初段の審査。第二会場で見学させてもらった。

実技審査内容は切り返しを1往復(通常の切り返しは2往復)と立ち合い。
時間は全部で1分間ほど。つまり立合いは30秒程度。

ほとんどが遠間からの勢いをつけた相面になる。
ああいうのはどうなのかな?
出小手や摺り上げや返し胴の格好の餌食になるが、
初段だとそういう技はほぼ見かけない。
お互いに30秒間、相掛かりの技ばかりである。

剣友は年齢のせいで最後尾で、奇数のため相手が居ない。
急きょ、5番前の受審者が相手となった。
5番前だと10才若い。これは不利だな。勢いが違う。

案の定、初太刀で振りかぶった自分の鍔に、
下から相手の鍔が当たり、竹刀が吹っ飛んで落としてしまった。
入場から竹刀拾い、元の場所に戻る所作もイマイチ。
竹刀を落とさなければぎりぎりで合格するかもと期待していたが駄目だった。


(竹刀が飛ばされた場面)

動画を良く見て竹刀を飛ばされた原因がわかった。

相面だが、相手の振りのほうが速く、
打ち合った瞬間では自分の竹刀の下に相手の竹刀がある。
この自分の腕が伸びきった状態で、相手は振り上げ状態に入る。
すると相手の鍔は、下から上に、自分の鍔を持ち上げる。
つまり自分の竹刀を手元から前方、そして上方へ引き抜く形になるのだ。
今回は釘抜きで釘を抜くように竹刀がすっぽ抜けたのだ。

まあしかし今後の指導の方針がわかった。
だいたい数ヶ月の経験で初段は無理だったのだ。
今回の失敗の経験は良いことだ。次回は必ず合格したい。


(自宅を出て数分後の手ブレ撮影、OUTSIDEは-3度)


(開始まではみんな素振りや切り返しをしている)


(第二会場で説明を受ける)
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往馬玄武会と長正館一刀流稽古(1月13日)

2018年01月14日 | 剣道・剣術


午前中は生駒で剣道稽古。
往馬会じゃなくて往馬玄武会が正しい。
少し遅れて行ったら地稽古が始まっていた。
全員で6人(本当は7人だがA先生が故障のため見学に)だった。
山の中腹での稽古は寒い。最後の方でやっと汗ばむほど。
稽古では返し胴のキレが悪くて困った。
手の内に変なクセが出てきたかも。

いつものようにH四段とN四段に指導。
H四段には、構えている時の前後の揺れを直すよう、
N四段には自分から入って打つように指導した。

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夕方からは東住吉区中野中学校で一刀流の稽古。
こちらは仕方だと寒くてしかたが無いので自分から打方をする。
(剣道で言う仕太刀が仕方、打太刀が打方と言う)
攻め気で打方を務める。ともかく気を抜かないように心掛けた。
最後まで打方を務めたので顔から汗が流れるほどの稽古だ。
打方も仕方も反りと鎬の使い方が難しい。一刀流は奥が深い。


(一刀流、架九品=かけきゅうひん の構えの稽古)


(稽古終了後も時間の許す限り有志による集中強化稽古が続く)


(帰り際にM婦人とのツーショット)
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新年会(12日、ホワード関係)

2018年01月13日 | 旅行や街角メモリー
心斎橋は生まれ育った街である。
ホワードが無くなって滅多に来ることも無くなった。

年に数回、気の置けない仲間と飲み会がある。
多い時で10名ぐらい。
しかしいつも土曜日なのでほとんど参加出来ない。
土曜日は稽古があるのでほぼ無理なのだ。
昨夜は金曜日なので仕事を早く終わらせて参加。

難波から心斎橋まで歩いたが街の様子は一変していた。
中国語が飛び交う。呼び込みや街頭放送まで中国語だ。
おそらく8割が中国人。残りが韓国人と日本人か。
店も10年前と比べると半分以上は入れ替わったと思う。

心斎橋のこの店「かつら亭」は魚が美味い。
飲み放題の酒は以前は不味かったが昨夜は美味かった。
飲んで食って会計は1人3000円。
久々に会った仲間達と飲んで語らい楽しい時を過ごした。


(心斎橋に隣接するこの店はリーズナブルでそこそこ美味い料理が出る)


(昔の事や今の仕事や健康の話など話題は尽きない)


(店先で撮影、駅への通路なので撮影タイミングが難しい)


(帰りは難波まで歩いて戎橋で定番の撮影、ピンボケご容赦)
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昨夜(10日)の稽古(木曜会)

2018年01月12日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会としての11回目の稽古。
今年としては稽古初めで1回目である。

まずは面を着けずに素振りから。
次は面を着けて3人組。切り返し。
手首が返ってない者が多いとの指摘。
右小手を外して手刀(てがたな)での指導。

正面打ち。
二足一刀からの遠間、伸びと勢いのある面。
蝕刃の間から相手の晴眼(目と目の間)につけての面。
(けっして押えたり中心を取ろうと意識しないことが大切)
小さく(だが左拳は口元目元まで上げる)実戦的な正面打ち。

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【備忘録】五つの「せいがん」について
正眼=喉
青眼=左目、「あおせいがん」
晴眼=眼と眼の中心、「はれせいがん」
星眼=額の真ん中、「ほしせいがん」
臍眼=臍、「へそせいがん」
----------------------

面を打ったあと、
1)すり抜ける際に相手を見ながら残心。
2)すり抜けないで後ろに下がって残心。
3)そのまま相手に乗っていくような残心。(手を上げ胸で押す感じ)

相面、出小手、返し胴。(自分から一歩入る)

懸かり稽古1分間×3回。
そして最後は切り返し。

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おそらく気温は零度か1度。
最初の挨拶時には身体が小刻みに震えていたほど。
最後の懸かり稽古でやっと汗ばむ程度だった。

家に帰ると右カカトが痛い。
見たらヒビがぱっくり深く割れていた。


(すり抜けて相手を見ながら間合いを取って残心するを説明していただく)


(今朝、1月12日、シャッターを切る寸前まで、INSIDEは-3度だった)
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昨夜(1月10日)の稽古(長正館)

2018年01月11日 | 剣道・剣術
昨夜は長正館の剣道稽古始め。
場所は矢田中学校体育館。
6人でスタート。最終的に7人。



I氏。
14日に初段審査なので、剣道形と審査稽古。
左手動かさず右手で押し込むような打ちが時々出るので、
摺りかぶりからの面打ちを教えた。
小さくても左手で振りかぶることが重要だ。

K五段と稽古。
下手に小手を打つと強烈な左肩打ちを戴いてしまう。
2回ほど打たれて痛みがヒドクなったので途中から慎重に。
慎重になると飛び込まなくなる。見栄えはしない。

F六段との稽古。
自分の稽古を心掛けた。
ともかく真っ直ぐ打ち込むことを心掛ける。
以前から「意識しない担ぎ面」が出ることがあるからだ。
特にふところの深い、身長の高いものに出てしまう傾向がある。
意識して出す分には良いが、無意識に担ぎ面は良くないと思うわけだ。

井上勝由館長と稽古。
人数が少ないので最近稽古をお願いすることが多い。
91才を超えてなおかつ攻めの剣道をされるところがすごい。
真剣に掛かるのだが最後まで打たせてもらえなかった。
「先生、先生に負けてられませんよ、あと30年は私も稽古しますからね」
と、終ってからの笑いながらの挨拶。本当に目標としたいものだ。

K四段と稽古。
3月に五段審査なので審査を意識して稽古した。
相手の動きを読むのが上手だが、その分思い切りの良さが出ない。
ここぞという時に捨て切った技が出るように忠告した。

O君と稽古。
普通の引き立て稽古が1回。
終了間際に時間があったので面打ちの稽古をした。
長正館の子供達は前の指導者の方針なのか真っ直ぐ構えない子供が多い。
それを特に注意して打たせてみたら格段に面打ちが良くなった。
将来が楽しみである。もっと声出せ。

-------------------

帰りに長正館に立ち寄った。
暗がりの中に長正館はまだあった。


(10日、21時38分撮影、SONY NEX-5、f/3.5、1/4秒、ISO-6400、35mm焦点距離24mm)
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昨夜(1月9日)の稽古(なんば養正会)

2018年01月10日 | 剣道・剣術
剣道の初稽古は「なんば養正会」。
難波の剣(つるぎ)武道具店へ挨拶に行ってからいつもの駐車場へ。
9、10、11日は今宮戎(えびす)なので道路は混むし駐車料金も高い。

駐車場についた瞬間に竹刀を忘れた事に気がつく。
車に積んでいた予備の竹刀を持って道場へ。
8日ぶりに竹刀を持った。瞬間に「ああナマッテル!」と感じた。
竹刀を持って「重い」と感じたら身体か気持ちかどちらかがなまっているものだ。
例年のことだが休み中は特に身体を動かさず酒ばかり飲んでいたからだ。

さて稽古。今夜は人数が少ない。
何もかもギクシャクしていた。
足が出ない。手首が硬い。技が決まらない。
おまけに背中の肩甲骨の下あたりが痛み出した。

ということで何となく病み上がりのような稽古になってしまった。

終ってからS六段に注意した。
「負けないとする剣道になってるよ」と。

こちらが打ちに出ると留まるか下がるかして打ちを避けるか受けてしまう。
決して負けないのだが良い剣風とは言えないのだ。
自戒の意味も含めてここに書いておこう。


(今宮えびすなのか、火曜日の稽古は珍しいのか稽古人数は少なめだった)


(切り返し、面、小手、小手面、回り稽古のあとは自由稽古となる)


(終ったあとの挨拶と指導、私は膝が痛いので座らず立ったままのことが多い)
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今朝の猫ども(1月9日)

2018年01月09日 | うちの猫の写真
3連休の休み明けなので注文多し。数ヶ月ぶりの忙しい。
しかしほとんどがタイマーで売上高は少なし。手間は一緒。

今夜の剣道初稽古(なんば養正会)行けるかな?



撮影:SONY-NEX-C3、ISO-1600、f2.8、1/125秒、35mm焦点距離24mm

今朝は星ちゃんの写真は無し。


(控えめな月ちゃん、私のひざの上でおとなしくしている)


(みーちゃんは、相変わらず疑いのマナコでこちらを見つめている)


(みーちゃん、出かけるので着替えたらひざの上で丸くなってしまった)
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長正館、小野派一刀流初稽古(1月6日)

2018年01月08日 | 剣道・剣術
今年はのんびりしていて初稽古は一刀流で6日となった。
10日間ほど稽古もせず酒ばかり飲んでいたので身体が重い。
稽古に行くまでは「きょうは打方を務めて運動量を増やし、
あわよくばダイエットだ!痩せるやるのだ!」と意気込んでいたのに、
けっきょく流れに流されて楽なほうを取ってしまった。
意志薄弱でスタートした今年の稽古だ。


(土曜日の17時から、東住吉区中野中学校格技場にて)


(一刀流、架九品=かけきゅうひん の構え)


(この日は見学&体験稽古の者も1名参加した)


(大太刀の稽古、打方3人に仕方が代わる代わる掛かっていく。手前は初心者組で構えの稽古)
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デリカスターワゴンを冬タイヤに交換する

2018年01月07日 | バイク・クルマ
三菱デリカスターワゴンのタイヤを交換した。

滅多に雪の降らない奈良なので、
元々履いていたオールシーズンタイヤで充分だという意見もあるが、
東北で6年間を暮らした身には、スタッドレスに変えないと不安で仕方が無いわけだ。
オールシーズンタイヤは、普通の雪道では何とか対処可能だが、
凍った道、つまり凍結路には無力であることを忘れてはならない。

大阪市内なら大丈夫だろうけど、時々生駒の山越えをする身には、
手間と費用がかかっても安心安全を優先したい。

オールシーズンタイヤはヨコハマタイヤのGEOLANDER A/TS。
履き替えたスタッドレスタイヤは DUNLOP GRANDTREK SJ7。

タイヤ交換は基本的に自分でやる。
自宅の車庫は少し傾斜があるので車止めは欠かせない。
トルクレンチは持って無いが、40年以上の長年の勘と経験で問題は無い。
(トルクレンチ使わない車屋さんも多いのですよ、念のため)

作業は1時間かからぬほど。
交換したあと、スタンドで適正空気圧にする。
これで寒波が来ても安心だ。


(左がヨコハマタイヤのGEOLANDER A/TS、右がダンロップタイヤのGRANDTREK SJ7)


(後輪のジャッキアップ、後輪の場合はジャッキアップは車軸である)


(前輪のジャッキアップ、前輪の場合はジャッキアップポイントは明確だ)


(ダンロップタイヤのGRANDTREK SJ7 の最終ナット締め)

ジャッキアップしたまま対角線で軽く締める。
次にまた対角線で、先ほどよりもやや軽く締める。
ジャッキを緩め少し接地させて対角線で強く締める。
最後に完全に降ろして最終点検。締め増しするものは締め増しする。

ともかく締め過ぎないように注意する。
足を使って強く締めるなどはもっての他だ。
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浮木(うっき)について(昭和62年10月29日)2/2

2018年01月06日 | 長井長正範士の遺文
但しここで誤解のされてはいけませんので蛇足ですが付け加えておきますと、
相手が竹刀を叩いて打ってこようとした時に、
打たせまいと剣先くるりと廻して向かい突きしようとしたり、
咽喉元に剣先を意識してつけて打たさないようにするのでは決して無いという事であります。

即ちこの浮木のように無意識にくるりと廻るだけで、
そこには決して「叩かれたら中心を攻める」という意思など全然無く、
手首が勝手に動き、思わず竹刀の先が相手の中心に行っている。

このところが大事であることを知って頂き、
前述のように不断の稽古により無想の攻めを体得しなければならないと思います。

浮木をやる手首の柔らかさは勿論大事ですが、
私はこの時の両手首の廻す主役は右手の親指と人差し指の二つであることを発見しました。

力学的に成立しますが、相手が自分の竹刀を叩くと、
柄を握っている両手首を平等に軟らかく、くるりと廻しても、
やはり両手で持つ柄の長さだけ廻すのに抵抗があります。

それを右手の親指人差し指だけで持ちこたえ、
他の右手の三本の指、左手の握りの指、全体の握りの力を抜くと、
叩かれた竹刀の柄の右親指と人差し指の接点を軸として、くるりと廻るわけで、
なんら回転を束縛するもの無く速やかに廻ります。

そしてあとの主役(廻るとすぐ)は左手五本と右手三本の指で締め、次に備えるわけです。
従って、くるりと廻る主役と中心につける時の主役が交代する、
この所が大切であり、これをやがては無意識に出るまで浮木を鍛錬するのです。
説明不充分ですが大体のとこはお察し下さい。


(昭和49年6月9日、泰正館命名開館式にて、打方は長井長正、仕方は井上勝由)
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浮木(うっき)について(昭和62年10月29日)1/2

2018年01月05日 | 長井長正範士の遺文
先ず構えた自分の竹刀をを浮木と思って以下申し上げることを理解して頂きたいのです。
水に浮かぶ丸太の原木を棒で突くとします。
この場合、丸太の中心より右に突くと丸太は右回りにくるくると廻ります。
きつく突くと廻りながら水中に沈み、廻りながらポカッと浮いてきます。

これと同様に左に突くと左に廻りながら水中に沈み、廻りながらポカッと浮いてきます。
両方とも突く力の度合いに応じて廻る速度、深さがはっきり変わると判ります。
こんなことを何遍くり返しても同じことで、
遂には突くのに疲れ果てて相手は根負けしてしまいます。

この浮木が自分の竹刀でありまして、相手が自分の竹刀を左右に叩いても、
くるりとその力を利用して相手の中心(咽喉とか胸に)剣先をつけ、
あるいは一拍子で突き、何のこだわることなく外しては上に乗り、
争わずして勝つ技であります。

わが心を水とし、竹刀を浮木として乗ずるところが
一刀流の秘伝とも言うべき大事な技であります。
これを「争わずして勝つ上乗の太刀技である」と言われているのであります。
浮木は真の真剣の理が篭っているのであります。

(続く)


(長井長正範士八段、長正館道場にて)
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今朝の猫ども(1月4日)

2018年01月04日 | うちの猫の写真
新聞を取りに外に出る。
今朝の奈良は水溜りにも氷が張っていた。

猫どもがストーブの前で一列になっているのがおかしい。
トラ猫の水兵さん。気楽な猫たち。

きょうから仕事始め。
今年もたくさん売れますように。


(SONY NEX-5、f/5.6 1/60秒、ISO-200、35mm焦点距離54mm)


(SONY-NEX-C3、ISO-1600、f2.8、1/80秒、35mm焦点距離54mm)


(SONY-NEX-C3、ISO-1600、f2.8、1/125秒、35mm焦点距離54mm)
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脇構之付(即意付)(昭和62年10月29日)

2018年01月03日 | 長井長正範士の遺文
もう皆さんの大方は出来るようになりましたが改めて詳細に申し上げておきます。

但し、打方仕方の形のやり方は省略して大事なところだけ述べておきます。
先ず打方が先に咽喉を突きにくるのを、向かい突きに突き出し、双方鎬で受けつけ、
力が相均衡して離れない漆膠(しっこう=漆やニカワで両剣をくっつけたように)
の状態になることです。

その瞬間、仕方は打方の剣になじまず、その心を見極めて圧迫し、
互いの鎬の合うところの強弱変化、微妙な機を感じ合いながら、
手の内の味わいを逃さず、固過ぎず、柔らか過ぎず、打太刀に仕太刀の心の糊を
ピッタリと続飯(ぞくはん、そくい)をもって付けたようにつけます。

ぞくはん=そくい=即意=相手の意に即し(即応し)ながら、
右にも左にも上にも下にも出ても引いても強くても弱くても微塵もずれることなく、
くっつけてはなさない。どこまでも打方の意に即してつきまとい理詰めに攻めるのです。

昔は各流派もそうですが敢えて片仮名や平仮名で書いて
(漢字で書くと意味を察知されるから)他流にわからないようにしたのです。
即ち「しっこうの付」ぞくはん(続=つらなる意あり)と書いたのです。

さてこの続飯(即意)付の心得で大切なのは、
肩から両腕全体をつかうのではなく、手首、手の内だけで味わうのです。
もし両肘(第二関節から)から手首全体に力を入れ即意付のつもりで
ピタッと鎬をつけて攻め行くと、相手が手首堅しと見てとり
急に剣を右下(相手側が右下に)に外すと仕太刀は手元が堅いから
ガクッと左斜め下へ上半身が崩れ、その刹那、打太刀はこれぞ幸いと
逆に刃を返し仕太刀の首を斬るなり突くなり思いのままに仕太刀を倒すことが出来るから、
前述のように手首を柔らかく、手首だけで相手の剣を先に押える。

打方も己が剣を右に抑えて突きにくるから、
これまた手首だけで軽く相手の剣を左に押えて下がるから、
お互いの剣がピコピコと左右に揺れ動き、両鎬があたかも続飯でひっついたようになり、
最後は打方が嫌って無理に仕太刀を左下(打方から見て)に烈しく払い挫くので、
仕方はこれに逆らわず、それをむしろ助け、ひっつけた剣をパッと低い姿勢の脇構えに外す。
このところが大事な勝どころであります。

この即意付は一刀流の組太刀の中で各所に出て来ます。
その中で皆さんもやっておられる下段の付中正眼の即意付、
切返しの攻め入るところ等、各所に見られる通りであります。

この「敵に従うの勝」でもう一つこれに関連して申し上げておきたいのは「浮木」であります。
少々横道に入りますが、これは一刀流組太刀の傑作であり、
私はこの「浮木」で、どれだけ竹刀剣道に役立っているか計り知れないほど
いつも有難く思っておりますので、その大事なところだけを述べ、
是非ともこの浮木を体得されるよう希望して止みません。

竹刀剣道をやる前、準備運動として毎回やって頂きたく、
手おぼえ、足おぼえ、体におぼえさせて頂きたいと思います。

(続く)



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隋(ずい=したがう)ということについて(昭和62年10月29日)

2018年01月02日 | 長井長正範士の遺文
この者にかかるのに全力を尽くしても少しも当たらず、
止められ、はずされ、押えられ、手も足も出なくなる一方、
上の者から、わが隙を難なく打たれ、突かれ、どうすることも出来ないものです。

そして、そこが悪い、ここはこうせよと教えられる。
その時、教えに従(隋)わず我を張って自己流に固執したのでは
幾ら数をかけて稽古しても上達しない。
とどのつまり、変剣や難剣になって、それで固まってしまい、
本人はそれで強くなったと誤解し、人の頭を叩いて喜んでいる。

こうなると最早(もはや)堕落してしまい救いようがありません。
思いあがりも甚だしいと言わなければなりません。
剣聖、内藤高治先生が還暦を迎え
「赤ずきん、三つ子となりて太刀技磨かん」と言われたことを思い、
内藤先生さえも、これから益々赤子に帰って修行して行かねばならない、
と言われたことを我々は恐懼(きょうく)感激して素直な赤ちゃんのような気持ちになって、
先生の教え通り、そのまま我意をはさむことなく努力修行して行かなければなりません。

よくいう「守・破・離」の「守」であります。
この守の精神を一刀流で髄というのです。この守を生涯、心に体し修行していけば、
自ら意識しなくても自然にいつしか「破」に到着することが出来るでしょう。

これから考えますと「離」など、とんでもない深遠なものであることと頷けるでしょう。
そこで先ずわれわれ一刀流を学ぶ者は「柔」であることと教えられてます。
この「柔」は心身共すべて柔でなければなりません。
一刀流の組太刀の稽古で隋の本旨を表現してあるのは、
即意付、乗身、浮木、巻霞、巻返し、順皮、抜順皮、等であります。

これ等の形は「柔よく剛を制す」で、これも以前に申し上げた大鵬が手の力を抜いて、
よく相手をあしらい巧みに剛に出るその伸びきったところ、
尽きたところを難なく勝どころとしている。
ここが大変勉強になるところであります。

すこし廻りくどい事になりますが大事なことなので
「即意付」について申し上げておかなければなりません。

(続く)


(長正館、師範用木刀掛)
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