稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

昨夜(1月17日)の稽古(長正館)

2018年01月18日 | 剣道・剣術
昨夜は長正館の剣道稽古。矢田中学校19時半から。
今回は写真を多めに投稿しコメントを書く。
ここは弟子が見ているという。参考にしていただけたら嬉しい。


(I氏が手拭いを忘れたというので小川忠太郎先生の手拭いを進呈)


(最初は5人でスタート、最終7人だが内容は濃い)


(I氏の面打ちは前傾姿勢をまず矯正する必要がある)

前傾姿勢は速く打てそうで打てないものだ。
打つ初動が見え易いことと、面や小手が相手から近いので打たれやすい欠点がある。


(弟子は右足、つまり右ひざが上がり過ぎている。ヒカガミ=左足のひざの裏が曲がってしまってる)

実は私も昔は右ひざを高く上げるクセがあり矯正に時間が掛かった。
高く上げると手の動きと連動しやすくるのと、何となく遠くへ飛べる気がしていたのである。

一般的に、右ひざを高く上げると、
1)右足が「戻り足」になりやすいく、打突に勢いが無くなる。
2)着地に時間がかかりので、結果的に打突が遅れてしまう。
3)右かかとを痛めることが多い。
4)無駄な力が加わるので左足アキレス腱に負担がかかってしまう。

右ひざが上がると左足が床を押し出す方向が前方に向かわずロスが多くなる。
「右ひざから前に踏み出す」という意識は遠くに素早く飛べることにつながる。
右足の足裏を床と平行に保って床を滑らすように前に出し、
最後の最後に「トン」と足を上げ床を踏みつけるのがコツである。


(しかしながらまだ若く、体重も軽いので、最終的には勢いのある打突になっている)


(初段でも六段との相面で負けてはいないのは立派)


(この初動の部分で、出小手を打たれることが多い)

このような場面で、出小手を少なからず打たれるのは、
遠間から打とうとして、右足を高く上げ、右手を差し出すような感じになるからである。

自分の打ち間ぎりぎりまで真っ直ぐ入り、右足を前方に滑らしながら、
右手ではなく左拳を上げて最小限に振り上げ、小さくするどく面に打つのである。
(この場合、面を打つと同時に右足は床を踏みつけ、すぐ左足を引きつける)

※蛇足であるが・・・
「全日本選手クラスも足が上がっているじゃないか?」とか言われることがあるが、
激しい稽古を長年続けてきた選手と、一般の剣道家は「いま行うべき基本」は違うのである。
ここでは初心者から一般の剣道愛好家が参考にすべき内容を述べているのである。


(ほぼ同時の面打ちだが、弟子とF六段の右足の違いに注目)


(K四段の面打ち、打ちそのものは良いのだが、アゴが上がってしまうクセが直らない)


(帰りに長正館に寄る)(道場の床は無くなり師範室や二階の更衣室が剥き出しに)
コメント
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