稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

昨夜の稽古(木曜会)

2017年12月15日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会としての9回目の稽古。

審査が終ったので、再度、基本稽古を中心とした内容になる。
ここでの基本稽古は本当に貴重である。
ただ自分の道場で再現したいが再現できない内容である。
(再現するには全体の理解と合意、そして双方ある程度の技量が必要なのだ)

まずは面を着けずに2人一組で、
打突の際に、右手を左手付近までずらす方法での摺りかぶりで正面打ち。
右手の力が強すぎる者はこの方法で矯正出来るそうだ。
まさに「待ってました!」の稽古。師匠に感謝。
右手が強いと速く打とうとすればするほど遅くなるのだそうだ。

実はこの打ち方は先週もやったのだが、振り下ろした時に左肘が伸びてしまい、
両手を伸ばした状態での打ちになり、実際の稽古ではしっくりこなかったのである。

昨夜はその疑問が解けた。
振り下ろした時に、左拳は水月まで下げるのだ。左肘は少し曲げている。
(うまく行かなかったのは左拳は胸付近で止まっていた)
これで右手の力を抜いて打てる基礎地が出来た。
結局は普通の素振りで右手だけユルユルに手前にずらすということだ。
あとは意識して普段の稽古で実践するのみ。

次は3人一組。のびやかな切り返しと呼吸法の切り返し。
まず、打ち間からの「ゆーくりー」の正面打ち。
つぎ、蝕刃の間から一足一刀の間に入って、右足出しての正面打ち。

繰り返し説明を受けたのは、入る時には攻め入るのではなく「ただ入る」ということ。
実はずっとずっと「攻め入る」ばかりしていて強引に面に飛んでいた。
「攻め入る」と相手は警戒して絶対に打たせてはくれない。

舟を漕ぐような一歩の入り方も教えていただいた。
これは密かに研究してみることにする。

また別の説明で、
相手が狙っていた場合に「ただ入る」をしたら、
すかさず面に乗られて負けてしまうという説明も受けた。

実はこれ、最近の私が相手に打たれる大きな要因でもある。
試合巧者は打ち間も遠いのでどこまでどのように入るかが難しい。
相手がどういうタイプかよく見ることも重要である。

注意されたのは、構えてる時にリズム(拍子)を取る人。
リズムを取ると相手と合気にならない。

姿勢気勢を意識してしっかり構える。
しっかり構えるから相手を動かすことが出来る。誘いも出来る。

後半は一足一刀の間から、剣先少し浮かす、相手の左目を攻める、
拳を攻めるの3方法で、正面打ちを繰り返し稽古した。

最後は1分半の地稽古。
ここでは同門同流同士なので気持ちの良い稽古が出来る。
でもお互い、相手の手の内がわかっているのでなかなか決まらない。
面白いのは「誘い」がわかるので本当に剣先で会話してる気になることだ。
1分半だと集中して稽古出来る。4人の方と稽古して終了。
コメント
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