Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

美味しいロンドン旅行記@ミシュラン一つ星の飲茶を頂く。

2013-09-02 08:15:26 | イングランド旅行

ゴーリング・ホテルでお茶を楽しんでいる時、
ホテルのスタッフにエスコートされたチャイニーズのかなりお年の
タキシードのお祖父ちゃんがティー・ルームを抜け中庭に向かっていった。

ほどなく花嫁、花婿がティー・ルームをやはり中庭へと通り抜けて行った。
花婿はウエスタン風、花嫁はチャイニーズなのだろう、それも在英の。
先ほどの老紳士は花嫁のお祖父ちゃんなのだな

長い歴史の中で、英国と中国の関係はとても深い。
世界中どこに行っても中華街はあるけれど、他国のそれとは
少々、趣が違う気がする。

そんな中国と長い歴史がある英国で食べるべき物に挙げられるのは、
「中華」だ。もちろんインドとも関係が深いのでインド料理もそうだけれど

中国系地域に足を踏み入れた事がない私は、このロンドンで本場の味を
楽しむ事とした
厳選に厳選を重ねチョイスしたのはソーホーにある「YAUATCHA」
この「ヤウアチャ」はミシュランで一つ星をとったチャイニーズ・カジュアル・レストラン。
午後16:00~18:30まではお得な飲茶のテイスティングコースがあるので、
それを試してみようと思っていたのだ。

日本でオンライン予約を入れておいた。
「ロンドン・トップ・テーブル」というロンドンのレストランの予約やお得な
レストラン情報満載のサイトに登録しておくと有名店でお得に食事が
できるのでロンドンに行かれる方は是非、事前にチェックしてくださいね
50パーOFFなんてザラですから。
残念ながらこの期間にヤウアチャのお得な情報はなかった

話はそれちゃうけれど、ここSOHOっぽいな~と思った事。
このお店で予約の旨、伝えると私達のテーブル担当者が紹介される。
「マイ・カリィグのアレキサンダーよ」ってな感じで紹介されるのだ。
これはソーホー・ホテルでもそうだった。
ベルボーイらしき青年が私達を出迎え、スーツケースを持って、
中に進むとレセプショニストがその青年を私達に「マイ・カリィグのフィル」
と紹介したのだった。(さわやかなフィルだったな~

このSOHOのお店は、中華だけれどホール担当はほとんどウエスタン系。
なのでサービスは普通に良いですよ。
アレキサンダー君が甲斐甲斐しくお料理の具合や足りないものはないか?
等、聞きに来ます。さすがミシュラン店

で、この日は金曜だったのですが、以前はメニューにお得なテェイスティング・コースは
月~金となっていたのに、月~木に変わっていたのです~
で、しょうがなく、似たような構成だと勧められた45ポンド程のコース料理に
挑戦
内容をよく確認せず、絶対食べたかった「腸粉(チャンフン)」が含まれていたので
OKとしました。
ここのラガービールは日本のキリンとアサヒ黒生でした冷えていて美味しかった~。

最初にインゲンやらなんやら何とかビーンズの鞘を細切りして、
何かと和えた前菜。これは美味しかったな~。

で、二品目でお待ちかねの「腸粉」

中は帆立やら何やら海鮮とかキノコとか・・・これはね~、とにかくね~
美味しいのよ~絶妙な味付け。外の皮のトゥルン・・・という感じ
日本のどこに行けばこのように美味しい「腸粉」を食べられるのだろうか

この後、海老餃子とか何とかシュウマイとかとにかく一杯出てきます
冷静にメニューを眺めるとなんと10品のコース。
しかも一品の量が多い

珍しい「シーフード・ダンプリング・スープ」

これも実物は大きいですからね~。ショウロンポウの中にカニ肉が
たっぷり入り、ショウロンポウをショウロンポウのスープに浸した感じ
このスープに黒酢や生姜の千切りをお好みで入れて頂きます。
こちらのシーフードはやはり美味しいですね~

どれもこれも美味しいのですが、さすがに量が半端なく・・・
お腹が悲鳴
そんな時、シメでやってきたのはコイツです

北京ダックね。ここは正統派北京ダックでもちろんお肉も一緒。
この写真じゃわからないだろうな~。
これがね、3人分なのに大きなお皿で出されるのよ。ダックなんて一羽分は
ありそうな量なのよ。

お上品な日本じゃ巻いて食べる薄い餅皮も一人3枚程度じゃない?
ここは一人、かるーく10枚は付いているの

美味しいのよ、皮はパリッパリ、お肉はジューシーで柔らかい

でもね、9品も食べたあとじゃ入らないのよ~
最後の最後に北京ダックでるかね~

そんな感じのコースでしたが、文句なく美味しい飲茶である事は
間違いありません
日本でこのレベルをこの価格で食べられる所はあるのだろうか
是非この「腸粉」お試しあれ~

ここのデザートは入り口横に素敵に並べられていますが、
フランスの有名店出身のパティシェだそうです。中華のデザートではないの。
とても美味しいらしいけれど、絶対に入らなかった
ロンドンはある程度の出費さへ覚悟すれば、大変美味しい物を堪能できます。

そして親切なロンドンのお話。

あのソーホ・ホテルのフィルが「今日はどうするの?」と聞いてきたので、
「一つ星のヤウアチャで食事して、観光かな?」と答えると
「あそこは、有名だよ~、楽しみだね」なんていう会話をしていたので、
ヤウアチャに行く時に彼に「ヤウアチャにはどうやって行ったらいいの?」
と聞くと一瞬、考えた彼はこの東洋のおばちゃんに説明したところで、
わかってもらえまいと判断したらしく「フォロミ」となんとヤウアチャまで
連れって行ってくれたのだ~
それだけ、ホテルからも近かったのだけれど、本当に親切なフィルでした