†2020/12/13 礼拝説教
【テーマ】 羊飼いの証
【説教題】 「すべての人を照らす光」
【聖書箇所】 ルカ2:8-20
【新改訳2017】 ルカ
2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
2:19 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
①羊飼いたちは町外れで羊を飼っていた
イエスはユダヤのベツレヘムという町で生まれた。それは預言の通りであった。ミカ5:2 「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」
イエスが生まれた夜、ベツレヘムの町には多くの旅人が宿屋に泊まっていた。それは、全世界で(ローマ帝国を指すが、ここではシリア州に限定される)住民登録をするために、それぞれの先祖の町に戻って登録する必要があったからである。町中が多くの人で賑わっていたが、同じ日の夜、町から遠く離れて、寂しく過ごしている者たちがいた。それは羊飼いであった。
羊飼いたちは、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。羊飼いは、その仕事柄、いつも町外れに住み、町の人々とあまり会うことがなかった。町の人々が集まっていろいろな話をしていても、羊飼いはいつも町外れで羊を飼っていた。そのため、新しい話を聞くことはあまりなかった。当時の社会には、いわゆる「中産階級」は存在せず、ほとんどの人々は社会の下層に属していた。その中でも、特に羊飼いは軽蔑され、差別されていた人々の間でも不名誉を着せられることがあった。このように羊飼いは、社会の外にはみ出しているような立場にあったのである。
②羊飼いたちは救い主の誕生を知った
そんな羊飼いたちのところに素晴らしい知らせを告げるものがいた。それは、何と神から遣わされた天使であった。天使は羊飼いたちに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。」(:10)これまで幻を視た者たちは、自分に対する知らせを受けているが、羊飼いたちは「この民全体」の知らせを受けた。その知らせは預言者や祭司、律法学者に伝えられたわけではない。彼らは、この世の影にひっそりと生きているような者たちであるにもかかわらず、民全体を代表して「大きな喜び」の知らせ、つまり福音(良い知らせ)を受けた。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」(:11,12)救い主イエスが生まれた夜、ベツレヘムの町には多くの人々がいた。しかし、神が最初にイエスの誕生を知らせようとして選ばれたのは、町外れに住んでいたこの羊飼いたちだったのである。
③羊飼いたちは救い主に出会った
天使は羊飼いたちにイエスの誕生を知らせた後、天に帰って行った。それから羊飼いたちは互いに言った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」(:15)そして、羊飼いたちは救い主に会うため、急いで町に向かった。彼らは疑うことなく、この素晴らしい知らせに喜び、居ても立ってもいられない状態となったのだった。羊飼いたちは町にたどり着いて、とうとう救い主イエスを探し当てた。イエスはヨセフとマリアと一緒にいて、飼葉おけで眠っていた。 羊飼いたちは、この喜びを自分たちだけのものにしなかった。私たちは、うれしいことがあると、他の人にも教えたくなるものだ。彼らは、天使がイエスの誕生を知らせてくれたこと、そしてイエスが救い主であると言われたことを周りにいた町の人々に知らせた。町の人々は、家畜小屋で生まれた赤ん坊が、待ちに待った救い主であると知って、とても驚いた。羊飼いたちは天使の言ったことが本当であったこと、そして救い主にお会いすることができたことを喜んで、神を賛美しながら帰って行った。 貧しく、社会からのけ者にされていた彼らに、天使が救い主の誕生を知らせてくれた。まさしく暗い心に神の光が照らされるように、彼らは励まされたのだった。
ヨハ 1:9 すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。
結び)
羊飼いたちは救いの喜びに満たされた。イエスは「すべての人を照らす光」である。イエスはすべての人が救いの喜びに満たされるために、今も一人ひとりを招いておられるのだ。イエスが知らない人は誰もいない。羊飼いたちが救い主に出会うことができたということは、イザヤ9:2 「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く。」という預言の成就である。イエスはすべての人々を漏れなく探し求められ、救いへ招いておられる。
【テーマ】 羊飼いの証
【説教題】 「すべての人を照らす光」
【聖書箇所】 ルカ2:8-20
【新改訳2017】 ルカ
2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
2:19 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
①羊飼いたちは町外れで羊を飼っていた
イエスはユダヤのベツレヘムという町で生まれた。それは預言の通りであった。ミカ5:2 「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」
イエスが生まれた夜、ベツレヘムの町には多くの旅人が宿屋に泊まっていた。それは、全世界で(ローマ帝国を指すが、ここではシリア州に限定される)住民登録をするために、それぞれの先祖の町に戻って登録する必要があったからである。町中が多くの人で賑わっていたが、同じ日の夜、町から遠く離れて、寂しく過ごしている者たちがいた。それは羊飼いであった。
羊飼いたちは、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。羊飼いは、その仕事柄、いつも町外れに住み、町の人々とあまり会うことがなかった。町の人々が集まっていろいろな話をしていても、羊飼いはいつも町外れで羊を飼っていた。そのため、新しい話を聞くことはあまりなかった。当時の社会には、いわゆる「中産階級」は存在せず、ほとんどの人々は社会の下層に属していた。その中でも、特に羊飼いは軽蔑され、差別されていた人々の間でも不名誉を着せられることがあった。このように羊飼いは、社会の外にはみ出しているような立場にあったのである。
②羊飼いたちは救い主の誕生を知った
そんな羊飼いたちのところに素晴らしい知らせを告げるものがいた。それは、何と神から遣わされた天使であった。天使は羊飼いたちに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。」(:10)これまで幻を視た者たちは、自分に対する知らせを受けているが、羊飼いたちは「この民全体」の知らせを受けた。その知らせは預言者や祭司、律法学者に伝えられたわけではない。彼らは、この世の影にひっそりと生きているような者たちであるにもかかわらず、民全体を代表して「大きな喜び」の知らせ、つまり福音(良い知らせ)を受けた。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」(:11,12)救い主イエスが生まれた夜、ベツレヘムの町には多くの人々がいた。しかし、神が最初にイエスの誕生を知らせようとして選ばれたのは、町外れに住んでいたこの羊飼いたちだったのである。
③羊飼いたちは救い主に出会った
天使は羊飼いたちにイエスの誕生を知らせた後、天に帰って行った。それから羊飼いたちは互いに言った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」(:15)そして、羊飼いたちは救い主に会うため、急いで町に向かった。彼らは疑うことなく、この素晴らしい知らせに喜び、居ても立ってもいられない状態となったのだった。羊飼いたちは町にたどり着いて、とうとう救い主イエスを探し当てた。イエスはヨセフとマリアと一緒にいて、飼葉おけで眠っていた。 羊飼いたちは、この喜びを自分たちだけのものにしなかった。私たちは、うれしいことがあると、他の人にも教えたくなるものだ。彼らは、天使がイエスの誕生を知らせてくれたこと、そしてイエスが救い主であると言われたことを周りにいた町の人々に知らせた。町の人々は、家畜小屋で生まれた赤ん坊が、待ちに待った救い主であると知って、とても驚いた。羊飼いたちは天使の言ったことが本当であったこと、そして救い主にお会いすることができたことを喜んで、神を賛美しながら帰って行った。 貧しく、社会からのけ者にされていた彼らに、天使が救い主の誕生を知らせてくれた。まさしく暗い心に神の光が照らされるように、彼らは励まされたのだった。
ヨハ 1:9 すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。
結び)
羊飼いたちは救いの喜びに満たされた。イエスは「すべての人を照らす光」である。イエスはすべての人が救いの喜びに満たされるために、今も一人ひとりを招いておられるのだ。イエスが知らない人は誰もいない。羊飼いたちが救い主に出会うことができたということは、イザヤ9:2 「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く。」という預言の成就である。イエスはすべての人々を漏れなく探し求められ、救いへ招いておられる。