初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

映画vsテレビ

2016年03月19日 21時00分50秒 | Weblog


大東亜戦争の影響で

それまでの日本の映画界が

整理されて、若いスタッフは

従軍カメラマンとして南方へ

また、父親は若い人を連れて

3年という約束で満映へ

渡満します

勿論、父親だけでなく

われわれ家族も一緒でした



満州の冬は,いままで経験したことのない

厳寒と,春の黄砂は本場ですから

すごいところでした



やがて、満州で敗戦を迎えて

日本へ引き揚げてきます

… … …

戦後、日本は見事に復興して

再び、映画が娯楽の王者に返り咲きます



制作すれば儲かる映画はますます

予算をかけて大作が作られました

… … …

父親はモノクロ作品「源氏物語」「大阪物語」「大仏開眼」

カラーで「地獄門」「楊貴妃」などをこなしました



娯楽の王者、映画の世界に

テレビが登場してきました

最初、テレビは映画の敵とは思えなかったのですが

映画館の観客が減少しだして、映画界はオヤッと

気が付きました

… … …

映画の斜陽化は日本だけではありません

父親は惨憺たるハリウッドを見てきています

テレビは世界の映画界を斜陽化させました



二十歳代に活動写真に、そして映画界の第一線を

歩んできた父親が

新しく勃興してきた未熟なテレビを見て

「映画は我々、一代で終だったなあ…」と

直感的に悟ったのでした