初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

シネマスコープ映画「明治天皇と日露大戦争」

2016年03月06日 18時31分09秒 | Weblog


シネマスコープ映画を制作するには

撮影するカメラのレンズ前に

アナモフィック・レンズを取り付けます

すると、フィルムに

横方向が半分に圧縮された映像で撮影されます



次に、この横方向を圧縮された映画(フィルム)を映画館で

上映するには、映画館のスクリーンを横長のスクリーンに

広げて、映写機にアナモフィック・レンズを

取り付けるだけで,シネマスコープ映画が上映できました



早速,東映でもシネマスコープ映画が企画されました

「鳳城の花嫁」(おおとりじょうのはなよめ)で

主演は大友柳太朗、イーストマン・カラーで

監督は松田定次で、日本初公開でした

… … …

東映はこの映画のために鳳城をオープンセットに建てました

この鳳城のセットは他の作品にも使われています

このオープンセットの横を国鉄山陰線が通っています

車窓からこのオープンセットはよく見えました



新東宝でもシネマスコープ映画が制作されました

「明治天皇と日露大戦争」(渡辺邦男・監督)で

明治天皇役になんと

嵐寛寿郎(あらしかんじゅうろう=アラカン)が演じています

… … …

「鳳城…」より早くクランクインしたのに東映に

先を越されてしまいました

… … …

映画館の関係から映画(明治天皇…)はシネマスコープ判と

標準サイズ判と並行して撮影されて、

シネマスコープ設備の整わない劇場では標準サイズ判で

公開されました

… … …

この映画の大ヒットで,新東宝のそれまでの

負債がすっかり片付いたそうです



当時、私は残念ながらこの日本初シネマスコープ作品

二本とも見ていません