NHK番組で総天然色映画「地獄門」の
モノクロフィルムによる、三色分解の
デュープフィルム缶が並んでいるカットを
見たときは、感動しました
同時にどういう経緯で
このフィルムを作られたのか
思議な思いでした
このデュープフィルムからデータを
コンピューターに取り込んでいきます
3本のデュープフィルム(赤、緑、青)の映像を一齣ずつ
掻き落としながらデータを取り込んでいく画面は
気の遠くなるような作業に感じました
デュープフィルムは経年変化で劣化していて
正確な掻き落としが出来ずレジズレを
起こしてしまいました
フィルムデータを取る掻き落としの爪が
デュープフィルムのパーフォレーションと
微妙に食い違っているのが原因でした
機械の名人が、掻き落としの爪を
1/100の精密さで修整を施して
データのレジストレーションズレを直す
くだりは感動的でした
フィルムに残っているフィルムのキズを修整し
音声トラックの音ノイズを気の遠くなるような
微妙な顕微鏡的な補正で、取り除き
瞭な音声(台詞)とキズのない見事な映像の
新品の映画「地獄門」を鑑賞できました