初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

色温度計

2011年05月14日 22時03分44秒 | Weblog


大映第1回総天然色映画「地獄門」は

初めての時代劇でしかもスタジオの

セット中心の映画です

何から何まで初めての経験でした

松竹の「カルメン…」「夏子…」は現代劇で

そして陽の当たるオール・ロケーションの映画でした



特に、カラーフィルムは色温度に敏感です

イーストマンカラーはタングステンタイプで

色温度3200度ケルビンに指定されています

スタジオ、セットの照明器具の

照明電球(タングステン)の色温度を

3200度ケルビンに

厳密に合わせなくてはなりません



セットで出演者のリハーサルも終わって

いよいよ本番が始まる前に

毎回、照明器具の電球の

色温度がチェックされました



映画冒頭のタイトルにはスタッフの

名前がずらりと並んでいます



その中に撮影、撮影助手のところで

目新しい色彩計測××というのがあります



その色彩計測さんが

照明器具の色温度に責任を持たされた人です



色彩計測さんは手持ちの

スペクトラ・スリー・カラーメーター

で照明器具の一つ一つの

色温度を計って(計測)していきます



少しでも色温度がおかしいと

電球の交換を照明係に促します



出演者の演技もうまくいって

少し緊張気味で本番を

撮ろうとしているときに



色彩計測さんからダメが出されると

スタッフ一同ガックリきたものでした