
テレビでソフトフォーカスを考えたことがありました。
世の中の映像は
大判ネガの写真→普通のネガ・サイズの写真→映画→テレビ
の順にピント(解像度)が悪くなっていきます。
解像度の高い大判ネガの写真でソフトフォーカスを行うと,
鋭い芯のある画像の周りをフワッとソフトに描写をします.
一度,テレビドラマで映画の「おべんちゃら」をマネて
フィルターかけてみたことがありました
解像度の低いテレビの画面で
テレビカメラに「おべんちゃら」をかけて
見ますと,
結果、ぼんやりと甘い締まりのない
ピンボケの映像にしか見えませんでした.
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NTSC方式のテレビは,走査線が525本です。
しかも飛越走査で525本の半分の262、5本の走査で
1/60秒で映像を描いています.
525本の映像が完成するのは、1/30秒間隔になります.
テレビの解像度はギリギリのところなのかもしれません.
ときたま、テレビの映像がフリーズすると、
ノイズの多いピントの甘い映像が見えます.

映画館で,映写機の故障か上映中のフィルムが
瞬間ストップすることがあります。
映画館の映像もストップするとノイズの多い,
ちょっと驚く映像です.
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テレビも映画も動いている映像(動画)にだまされて,
見かけ上、シャープな映像に見えているのかもしれません.
映画の解像度がソフトフォーカスの限界なのでしょう.
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これからのハイビジョンの映像や
画素がどんどん多くなっていく,
デジタルカメラではソフトフォーカスは
どうなっていくのでしょうか…
