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初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

おかしな仮金庫

2010年07月04日 21時12分46秒 | Weblog



マンションの外壁を、掃除して塗り替えるために

マンションを大きなシートで包んでいました.

以前,写真雑誌の口絵で島全体をシートで覆って、

ヘリコプターから撮影した作品を見たことがあります.

島を包装する意味が出ていましたが忘れました…

このマンションを見て,思いだしました.





地下鉄のプラットホームにカメラマンが入った

大きな箱を置いて、スリを撮ろうと

したのです。

ホームを歩く乗客には誰一人怪しまれなく,

取材できるのは不思議なことでした。

                   … … …

この特別番組が終了して、何ヶ月もたって

特集番組の苦労話が放映されてから

ホームの箱のことを知りました。

                   … … …

辺鄙なところに不可解な大きな箱が置かれると,

それだけが目立って怪しまれます。

にぎやかな繁華街では多少不自然なことがあっても

人の注意を引かないのかもしれません.

                    … … …

人になつかない、野鳥を撮るのを目的にしているカメラマンは,

野鳥の生息する近くに,テントを建て,

何日もカメラマンが野鳥を待ち構えて苦心する

という記事を読んだことがあります。

警戒心の強い野鳥ですから,テントの出入りや

待機する時間、我慢強さの限界で大変でしょう.

偽装して,取材するのは、ある意味でスリルがあって…

といえば怒られそうですが…





同じ偽装ですが,映画のような、実話があります.

以下,インターネットの記事を引用します…


 1973年(昭和48年)2月25日(37年前)夜、大阪・梅田の

「××銀行北支店」の夜間金庫に売上金を預けに来た男性が、

故障のために別の場所に設置された簡易仮金庫に

現金の入った袋を入れたところ、

不用心な代物だったので、警備センターを通じて銀行側に連絡した。

まもなくこれは何者かが売上金を奪おうと

設置したニセ金庫だとわかった。未解決。

――――――――

【おかしな仮金庫】

 1973年(昭和48年)2月25日夜、大阪・梅田の

「××銀行北支店」の閉まったシャッター左側にある夜間金庫に、

衣料品店の若い店長(当時24歳)が売上30数万円を預けに来た。

ところが、いつもの夜間金庫には次のような断り書きがあった。

鍵の接損事故に困り投入口開閉不能となりましたので、

誠に御足労ですが、当銀行専用通用口の

仮金庫迄御廻り下さい。
                   ××銀行

 店長は看板に書かれた略図に従って専用口の方にまわると、

そこには「夜間金庫」と書かれた仮設金庫があった。

金属製のりっぱなもので、

店長はそれ自体には何の不審さも持たなかった。

 ところが、売上金の入った袋を投入口に入れてみたところ、

落下音がせず、入り口でつっかえているように感じた。

手をつっこんで押しこもうとしたが、

金庫の中がいっぱいなのか、

ミシミシと音がして表面がふくらんできた。

横からは金庫の中が見え、

現金袋を取り出すことも可能だった。

 慌てた店長は、近くにいた警備員に見張りを頼み、

すぐ警備センターに連絡した。

この時はまだ、夜間金庫を怪しんだのではなく、

銀行側の設計ミスだと思っていた。

 警備員や、銀行の幹部職員が駆けつけてきたものの、

幹部らは夜間金庫が故障したことも、

仮金庫を設置したことも知らなかった。

まもなく、この仮金庫が何者かによって設置され、

売上金を奪おうとしたものとわかった。

この時すでに68店の商店主から

計2500万円以上の売上金が投入されていた。

【見事なアイディアと、意外な失敗】

 手作りだったニセ金庫だが、

その作りに預けに来た人は誰も疑うことはなかった。

実際、何日かかけて丁寧に作られたものと見られ、

各所にアイディアが散りばめられていた。

 ニセ金庫自体はベニヤ板製である。

しかし、そのままでは重厚に見えず、

怪しまれるだけだと考えたのか、

犯人はその上からステンレス板を張り、

アルミサッシで枠をつけて金属感を出した。

下側にスポンジを張り、底にはウレタンフォームを

敷くなど音響効果も配慮。

おまけに裏側には水銀電池をセットし、

暗闇の中でうっすら明るくする工夫もしていた。

 そして持ち運びのためか、

2つ折りにできるようにもなっていた。

 さらに入金するとレシートが出てくる

仕組みにもなっていた。

これは現金をいれて、レバーを引き下げると

輪ゴムと針金の仕掛けで、

「***** 302-4802」と印字されたプラスチック札が

出てくるようになっていた。

これを怪しまれないようにするためにも、

下のような注意書きをぶら下げて、フォローしていた。

猶仮金庫ですのでレシートは成可く御持ち帰り願います。

                          ××銀行


この素晴らしいアイディアが,失敗に終わるところが,愉快です。