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テレビセットのカメラの配置を図解します。
テレビドラマでは最初からマルチカメラ方式で、一応3台のカメラでセットに正対します。
番号のついた箱をカメラとします。図面左から1、2、3と番号を振ります。
セットの左は俳優Aさん、右は俳優Bさんがテーブルの前に座っています。
1カメラは俳優Bさんの大写し、3カメラは俳優Aさんの大写しを撮ります。
真ん中の2カメラは2人並んだ広い画を撮ります。
AさんBさんは中断することなく連続してこのシーンの演技が出来ます。
台本の意図と演出によって、3台のカメラを適当に切り替えて、一気に録画します。
このシーンの長さが約6分とします。このシーンのドライリハーサル、カメラリハーサル、ランスルーをおこなって録画しても、
午前中に軽く本番の録画が出来ます。
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映画の場合は、カメラが1台ですから、まず、3カメラ位置から、A俳優さんを撮ります。この方向のカットをシーンの頭から最後まで撮りきります。
次に、カメラを1カメラの方に移動して、今度はAさんのカットの間に入るBさんを撮ります。このカメラを移動することを「ドンデン」といいます。
Aさんを撮っているときはBさんはいりませんが、Aさんの演技をセットの横で見ています。
次に、2カメラのところへカメラを移動して、横から2人並んだカットを撮ります。
映画はワンカットずつ、監督の「ヨーイスタート…」「…カチンコ…」「カット」で、演技をバラバラにして撮影していきます。
俳優Aさん、俳優Bさん、監督と芝居のつながりを考えながら撮影は大変です。
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