今日のうた

思いつくままに書いています

お父さんと伊藤さん

2023-01-25 17:12:19 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
老後は時間がたっぷりあるので映画は観放題、本は読み放題
になると思いきや、そうはならないようだ。
パソコンに長く向かっていたり、読書をすると眼が痛くなる。
おまけに片頭痛が起きる。
必然的にラジオや音楽を聴く時間が増えるのだが、
眼と相談しながら好きな映画を観ている。

生きるエネルギーがなくなってくると、深刻な映画を
観ることが難しくなる。
映画が発する怒りに応えられなくなるのだ。
そんなわけで気楽に観られる映画を観ている。
最近観た映画で面白かったのは次の4作だ。

①お父さんと伊藤さん(2016年公開)
黒沢久子脚本、タケダユキ監督。
息子の家から出ていくことになったお父さん(藤竜也)は
娘(上野樹里)のアパートに転がり込むことになる。
だが娘は20歳年上の彼と同棲していた。
娘の彼(リリー・フランキー)はバイト先のコンビニでは
年下の店長に怒られるし、どう見てもカッコいいとは言い難い。
娘はなぜ好きになったのだろう。
ところがいろいろなことが起こると、リリー・フランキーが
頼り甲斐のある哲学者のように見えてくるのだ。
お父さんが取った最後の決断は潔くて参考になった。

②エール!(2014年公開、フランス映画)
エリック・ラルティゴ監督。
アカデミー作品賞を取った「コーダ あいのうた」はこの作品のリメイク。
生命力溢れるポーラ役のルアンヌ・エメラが最高に素晴らしい。
演技とは思えないくらいすべてが生気に満ちている。
この映画を先に観たので、「コーダ あいのうた」は
万人受けを狙ったようで物足りなかった。

③愛がなんだ(2019年公開)
角田光代原作、今泉力哉監督。
私は岸井ゆきのと成田凌が好きだ。
ルアンヌ・エメラもこの二人も映画の中でしっかり生きている。
大満足な映画だ。

④月はどっちに出ている(1993年公開)
梁石日(ヤン・ソクイル)の自伝的小説が原作。
崔洋一(さいよういち)監督。
主演は岸谷五朗とルビー・モレノ(懐かしい)
方向音痴のタクシー運転手が迷子になると会社に電話する。
すると社長は「月はどっちに出ている?」と聞くのだ。
東京タワーの右だったり(?)、富士山の左だったり(?)。
この映画を観てから「月はどっちに出ている?」のフレーズが
頭を離れない。

崔監督は2022年11月に73歳で亡くなった。
最近は70代で亡くなる方が目につく。
映画「PLAN75」を早く観たいのだが、DVDになるのはまだ先らしい。

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