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思いつくままに書いています

ずさん過ぎる! 日本原子力研究開発機構 (2)

2017-06-08 10:29:29 | ①核と人間は共存できない
日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターの事故は、起こるべくして起きてしまった。
こんなずさんで危機意識のかけらもない日本原子力研究開発機構は、
絶対に放射性物質を扱う資格がない!!!!!
JCO事故では、バケツでウラン化合物を扱い、
今回は放射性物質が入ったビニールが破裂したという。
被曝された方から、2万2千ベクレルのプルトニウムが検出され、
暫定で50年間に12シーベルトの内部被曝があるとされる。
1シーベルト=1000000(100万)マイクロシーベルトなので、
12000000=1200万マイクロシーベルトの内部被曝になる。
想像もできない値だ。
日本原子力研究開発機構が首都圏に存在することが、私は怖くて怖くてたまらない!

※被曝した方の肺から2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたとあったが、
 夕刊にその数字の根拠となる係数が書かれていた。
 計測したのは、事故から約10時間後である。
 体内に入ったプルトニウムは時間とともに減り、10時間後に肺に残る割合は6%という。
 実測値にこの係数を当てはめると、事故直後に体内に入ったプルトニウムの総量は
 約36万ベクレルと推定される。
 
また原子力規制委員会の田中俊一委員長の言葉に、非常に憤りを覚えた。
「これまで(プルトニウムを扱う作業で)事故がなかったことで、プルトニウムに
 慣れすぎたのではないか」

冗談じゃない、プルトニウムはウランよりも遥かに危険な放射性物質だ。
それを慣れすぎた? ふざけるな!と言いたい。


(5)「作業員1人肺から2万2千ベクレル 国内最悪の内部被曝 6月7日 朝日新聞デジタル」

http://www.asahi.com/articles/ASK67424PK67ULBJ006.html?iref=comtop_8_01

(5-2)「ビニール突然破裂『想定外』 内部被曝招いたずさん管理 
     6月8日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/ASK675Q1VK67ULBJ011.html?rm=970

(5-3)「5人、汚染室内に3時間 原子力機構事故後 6月9日 朝日新聞デジタル」 

http://digital.asahi.com/articles/ASK6924HFK69UBQU001.html

なぜ事故から10時間も経って、肺のプルトニウムを
 計測したのか、不思議でならなかった。
 茨城県大洗から千葉県稲毛まではそんなに遠い距離ではない。
 5人が汚染された部屋に 
 3時間も放置されていたとは!

 人の命をなんと思っているのか!!!!!
 日頃からこうしたことを想定して、隔離部屋を用意していなかったのか?
 同じようなビニールに入った放射性物質が、あと20個以上も存在するという。

(5-4)「被曝の5人、肺からプルトニウム検出されず 放医研調査 
     6月9日 朝日新聞デジタル」 

http://www.asahi.com/articles/ASK696TP7K69ULBJ013.html

こうした記事が出ても、私は全く信じていない。
 下の記事にあるように、最初は「プルトニウムによるとみられる
 最大24ベクレルの汚染が鼻腔内に確認された」としていたのだから。
 鼻腔と肺の違いがあるにしても、

 24ベクレル→2万2千ベクレル(10時間後)→検出されず
 これでは信じろという方がおかしい!
 
(5-5)「原子力機構、作業員被曝 5人、燃料容器点検中 茨城 
     6月7日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12975878.html

(5-6)「複数回検査でも『不検出』 プルトニウム、作業員の肺から
     6月13日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12984393.html?rm=150

●被曝した5人からはプルトニウムは検出されず、
 別の放射性物質「アメリシウム」が検出されたそうだ。
 だが「アメリシウム」が検出された人数や数値は、「 個人情報のため 」
 答えられないと言う。
 「アメリシウム」の数値や人数は、国として将来にわたり記録を残すべき事柄のはずだ。
 被曝した方々の名前などの個人情報は保護されるべきだが、
 国民は「アメリシウム」の数値や人数など、科学的な数値を知る権利があると思う。
 これまでの国や日本原子力研究開発機構の対応の仕方を見ると、
 私はこの発表を素直に信じることができない。

(5-7)「微量プルトニウム、5人の尿から検出 『内部被曝あった』見解
     6月20日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12995572.html

被曝した5人の尿から、ごく微量のプルトニウムが検出されたという。
 だがこの尿検査は6月19日に行われたものだ。(事故は6月6日)
 もう一つ解せないのは、次の記事だ。

「 一方、肺で不検出だったプルトニウムが尿から検出された。放医研によると、
 肺の検査で検出できる最少量は、
 5千~1万ベクレル。

 だが尿の場合は長時間かけて測定することなどで、
 より少量のプルトニウムでも検出可能だ。
 肺に入った一部が血液に取り込まれ、尿に排出された可能性がある」 (引用ここまで)

 生協は今も食品の放射能検査を行っている。
 それぞれの食品には検出下限があって、それ以下だと不検出と見なされる。
 「肺の検査で検出できる最少量は、5千~1万ベクレル」とあるが、
 それ以下だと不検出と見なされてしまうのか?
 たとえば肺に4千ベクレルの被曝があっても、検出されずになってしまうのか?
 4千ベクレルといったら、べらぼうば被曝量だ。
 こういうことを、新聞やテレビは丁寧に解説して欲しい。
(2017年 6月21日 記)

(5-8)「高線量浴びる恐れ、原子力機構無届け 保安規定違反か 
     6月24日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S13002387.html

(5-9)「除染シャワー、使えず 放射性物質、残留か 原子力機構 
     7月1日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S13013213.html

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※2017年1月18日の私のブログを再度、載せます。
             ↓
「ずさん過ぎる! 日本原子力研究開発機構 (1)」

http://blog.goo.ne.jp/keichan1192/e/ae75eca4ce0b7441240523024dbe8fd6?fm=entry_awp

日本の原子力事業は電力会社を除き、名前が煩雑だったり、また合併をくり返し
名前を替えたりして、国民には解かりにくくなっている。
まず、「東海臨界事故」を起したのは、JCOだ。
       ↓       
「【被曝】被曝者の治療が凄まじい!体の内部を破壊する放射能の恐ろしさ!!【原発】
 (動画あり 閲覧注意 上の2つの動画の音はしません。それ以外は聞こえます)
 2014年2月28日 NAVER まとめより」
                   ↓
https://matome.naver.jp/odai/2135044778008890201

JCOでは1999年度に、高速増殖炉の研究炉「常陽」で使用される
核燃料の製造を請け負っていた。
1999年9月30日の事故当時、マニュアルにより、バケツでウラン化合物を
扱うという余りのずさんさに、国中が衝撃を受けた。
JCO
 ↓
http://www.jco.co.jp/

この「常陽」の核燃料を発注したのが、「動燃(動力炉・核燃料開発事業団)」である。
(ウィキペディアより)
                                ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E5%8A%9B%E7%82%89%E3%83%BB%E6%A0%B8%E7%87%83%E6%96%99%E9%96%8B%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%9B%A3

動燃は、高速増殖炉・新型転換炉や核原料物質などの開発を行った機関。
原子力基本法に基づき1967年に発足した特殊法人で、
1998年に核燃料サイクル開発機構に改組。
核燃料サイクル開発機構は、2005年に日本原子力研究所と統合し、
独立行政法人日本原子力研究開発機構となる
        ↓
https://www.jaea.go.jp/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B  (ウィキペデディアより)

日本原子力研究開発機構には、高速増殖炉「もんじゅ」と「常陽」がある。
また「ふげん」の廃炉作業を行っている。
「もんじゅ」ほどではないが、「常陽」でも事故が起きている。

「もんじゅ」 (ウィキペディアより)
   ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85

「常陽」 (ウィキペディアより)
  ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E9%99%BD

「ふげん(新型転換炉)」(ウィキペディアより) 
   ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%92%E3%82%93

そして、「もんじゅ」が失敗したにも関わらず、安倍政権が継続しようとする
「高速炉」を担うのも、この「日本原子力研究開発機構」なのだ!
「JAEA(高速炉研究開発部門)」
         ↓
https://www.jaea.go.jp/04/fast_reactor/

(235)「放射性廃棄物の缶は腐食?プールに雑然 東海再処理施設 
     12月5日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/ASJD45RHQJD4ULBJ005.html?ref=nmail

●この記事を読んでから、すでに1ヵ月半が経ってしまった。
 あまりのずさんさに、どう書いていいのか、言葉を失うとはこのことだ。
 「東海再処理施設」は、原発の使用済み燃料を再処理してプルトニウムを
 取り出す技術を得るために、約1900億円かけて建設された。
 1981年に本格運転を始め、原発約10基分にあたる1140トンの燃料を処理した。
 1997年に廃棄物のアスファルト固化施設で爆発事故が起き、
 2014年に廃止が決まった。
 運営するのは、高速増殖原型炉「もんじゅ」の運営主体である日本原子力研究開発機構だ。
 首都圏に近い場所で、こんなずさんな処理が行われている!
 是非、是非、この記事をお読みください。
 他人事ではなくなるはずです!

(235-2)「ガラス固化処理再開へ 原子力機構 1月20日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12755898.html

● 日本原子力研究開発機構は19日、原子力規制委員会の会合で、
 東海再処理施設(茨城県)に残る極めて放射能の強い 
 高レベル放射性廃液をガラスで固める作業 を、今月末に再開する方針を示した。
 約400立方メートルの廃液を 12年半かけて固化 する。
 作業は昨年、9年ぶりに再開されたが、機器の不具合などで再び停止していた。

 廃液は、原発の使用済み燃料を再処理した際に出たもので、近づくと 20秒で死亡する
 毎時1500シーベルト ほどの線量がある。
 水素爆発の危険があるため、溶かしたガラスと混ぜて固める必要がある。
 ガラス固化施設は2007年に耐震工事のため運転を停止。
 昨年1月、9年ぶりに再開したがトラブルが続いて再停止した。 (引用ここまで)

 近づくと20秒で死亡する、毎時1500シーベルトの廃液が、
 こんな身近にあったとは!!!!!
 しかも固化するには、今後12年半もかかるとは!!!!!
 1997年には、固化施設で爆発があった!!!!!
 無責任にもほどがある!!!!!
 現在、茨城県、千葉県は、地震がひんぱんに起きているのだ。
 
 高レベル廃棄物でさえ放置したまま、再稼働など狂気の沙汰だ!!!!!
 核燃料サイクルの失敗を認めることのできない安倍政権は、
 いまだにフランスに寄生してでも
 高速炉の夢にしがみつこうとする、
 そしてそのために、多額の税金を使おうとする。
 まさに狂気の沙汰だ!!!!!
 もんじゅの管理のずさんさから、原子力規制委員会は、日本原子力研究開発機構以外でと
 勧告したのではなかったのか!
 たとえもんじゅの廃炉が決まっても、それに替わる高速炉の運営を
 日本原子力研究開発機構がするのでは、首のすげ替えにすぎない!
 いまこそ原発の再稼働を全て止めて、廃炉そして核のゴミに真剣に立ち向かう時だ!
 これこそが、未来への責任 ではないですか! 安倍内閣総理大臣殿!
  
(236)「(核リポート)原発事故のツケ、なぜ国民に 広がる批判 
    12月27日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/ASJDQ5SFWJDQULFA02F.html

(237)「原子炉補助建屋にアームぐにゃり 高浜原発の屋根変形 
     1月21日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/ASK1P2PKZK1PPGJB002.html 
(引用ここまで)             


   
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