今日のうた

思いつくままに書いています

言葉は人を動かす

2015-08-15 09:21:02 | ②一市民運動
安倍首相の「70年談話」を読み、日本人という・同じ地球に住むという・
同じ時代を生きるという・同じ人間という・・・あらゆる角度から見ても、
何ら共通点が見出せない言葉の羅列に絶望していた。

2015年8月14日、国会前での奥田愛基さんのスピーチを、書き起こしを読みながら聞き、
細胞が蘇るのを感じた。
そして時代を超えて、世代を超えて、言葉は人を動かすことが出来ると確信した。

「奥田愛基さんのスピーチ」をブックマークに入れましたので、是非、ご覧ください。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258019

【スピーチ全文掲載】「今のあなた方のようにこそ、我々は生きていたかったのだ」
終戦70年前夜、SEALDs奥田愛基さんが涙の朗読──
特攻隊を志した86歳男性から若者らへのメッセージ

追記1
これまで日本人が共通の認識としてきた歴史認識や憲法の解釈を、一政治家が
変えようとしている。
日本人が生きている土台を、ブルドーザーではぎ取られてしまうような危機感を覚える。
2015年8月15日の朝日新聞「座標軸」では、このことを的確に分析している。

【政治は歴史を変えられない 論説主幹 大野博人】
「首相は、談話で『歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければ』とも
 『歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈(かれつ)なもの』とも述べた。
 しかし、その言葉とは裏腹に、あえて談話を出すのは、歴史から教訓を受け取るより、
 歴史認識を変えたいという考えがあるからだろう。

 そして、カギとなる言葉の使い方から透けて見えるのは、『戦後レジーム』に対抗するため、
 旧体制を少しずつ名誉回復しようとするかのような姿勢だ。
 主語をぼかし、一般的な言い回しの中に入れる――。
 
 だが、それで歴史は変わらない。政治は歴史の前に謙虚であるべきだ。
 昨日、そう言ったのは首相自身である」  (引用ここまで) (敬称略)

危機感を煽られると、人は冷静に考えられなくなることがある。
以前、安倍晋三著『美しい国へ』を読んだ知人が、「このままでは日本は中国の植民地になる。
子どもたちは自分の国を失ってしまう」と本気で心配していた。

国際情勢は変わってきているのだから、今なんとかしないと大変なことになる。

「ラブ&ピース」では戦争を防ぐことはできない。世界はもっと苛酷なので
集団的自衛権は必要だ。

原発がないと日本経済は立ち行かなくなる。

ホルムズ海峡に機雷が敷設されたら、日本は存立危機に陥る・・・等。

危機感を煽る言葉は、身の回りに溢れている。
たとえば、なぜ「ラブ&ピース」では戦争を防ぐことができないのか。
「世の中、そんな生易しいものではない」とか、「世界情勢は変わってきたのだ」とか、
「世界を知らない」とか、人を威圧する言葉ではなく、具体的に解りやすく説明して欲しい。
なぜ集団的自衛権で戦争を防ぐことができるのか。なぜ「ラブ&ピース」ではできないのか。
取り返しのつかなくなる前に、是非説明して欲しい。

※追記が長くなりましたので「国っていうのも嘘つくんやな(言葉は人を動かす追記2~7)に
 独立させました。


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