今日のうた

思いつくままに書いています

清(ちゅ)らに生きる 伊都子のことば 1

2015-05-08 12:58:08 | ③好きな歌と句と詩とことばと
『清(ちゅ)らに生きる 伊都子のことば』は、随筆家の岡部伊都子(いつこ)さんが
お書きになった 133冊の本の中から、高林寛子さんがいくつかをひろいあげ、
すくいあげて編集した本です。 28歳から83歳まで、年代順になっています。
特に私の心に響いた言葉とエッセイの一部を引用させて頂きます。
カッコ内の数字は書かれた年齢です。  
(1)私は死に直面して、その時の自分の心境、態度を客観し、     
   自分の真の姿を知って死にたい。 (28歳)  

(2)死ぬこともまた光であり美であり     
   周囲をよろこばせうるものであることを知って、     
   私は自分の死を心たのしく待つ。 (36歳)  

(3)文字をつらねるということは、     
   口に言うのとはまたちがった、一種の誓いである。 (47歳)  

(4)右だとか左だとかいう言葉の魔術にかきまわされて、     
   大切にしなければならない人間としての魂、人間愛が、    
   どこかへ沈められてしまったようなもの悲しさを覚えるのです。
   (47歳ー1970年)  

(5)人間の存在がつづく限り、     
   寂寥はつづく。 (47歳)  

(6)幸福な家庭生活を送っている人でも、個は弧である。     
   弧なる個の確立がなされていない民主主義はあり得ない。 
   (52歳ー1975年)  

(7)おさな子の色っぽさに、     
   女ながらも見惚れることがある。 (56歳)  

(8)「こんなに汚く老化してきた自分を      
    見ることができるなんて」     
   ありがたい。 (56歳)  

(9)自分を優しく気持ちのいい存在にきたえてゆくうれしさ。 (59歳)

(10)志の仲間は     
    心のもっと近いところに置く心の血縁だ。 (59歳)

(11)朝早く、やわらかな筆の穂先で     
    雄花の花粉を、雌花に移した。     
    そのたびに、すこうし胸がときめいた。  (59歳)

(12)露が消えるように、     
    気がつけば消えていたい。  (61歳)

(13)年を重ねるにつれて、余分な要素が洗われてゆく。     
    持ち重りしていた若さから、     
    一つ、また一つと自己解放されてゆくうれしさ。  (62歳)
     2につづく      

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清(ちゅ)らに生きる 伊都子のことば 2

2015-05-08 12:57:19 | ③好きな歌と句と詩とことばと
(14)平和条項と、国民の平等、思想、良心、信教の自由などは、
    はかり知れぬ血の河によって生まれ得たもの。  (62歳ー1985年)

(15)性が静かになってからこそ、
    芯から人がなつかしい。  (64歳)

(16)この国はどうなってんの。
    毎日のように、うめく。  
           (67歳ー1990年。※首相は海部俊樹さん。8月2日、
            イラクがクウェートに侵攻し湾岸戦争が始まる)

    【この国はどうなってんの。毎日のように、うめく。
     あちこちからも、うめき声がきこえる。
     今更のことではないが、それにしても、ひどい。
     誠実そうにかしこまって、もくもく霧にぼかしてゆく。
     自覚と反省のない首相発言に、国内外の信頼が傷つく。
     誠実は、自浄作用の基本だが、全く自浄の気配はない。】

(17)静かな怒り、
    真実を歪(ゆが)めるものへの怒り。  (68歳ー1991年)

(18)沖縄を踏みにじって苦しめて、しかも見棄ててきた、
    ヤマトンチュウの一人としては、
    ここに立つのもおこがましい。  (74歳ー1997年)

    【沖縄の魂、それこそ沖縄を踏みにじって苦しめて、しかも、見棄ててきた。
     ヤマトンチュウの一人としては、ここに立つのもおこがましい、
     そんなこというのもおこがましい。】

(19)つらいけれども、辛さも喜びにする文化を創りたい。 (74歳ー1997年)

    【わたしはこのごろ、つらいけれども、辛さも喜びにする文化を創りたい。
     朝鮮民族にとっても沖縄琉球王国にとっても、日本という国は残酷な
     ことしか、してこなかった事実がある。けれども、大好きな在日の
     みなさんにしても、大好きなウチナーのみなさんにしても、
     ほんとうに苦しめられて身につけられた、ある意味ではうとましい
     日本語ではあるけれども、その日本語が、いまや日本のまちがいを糾弾する、
     たたきのめす、まちがいを正してやるその文字になりつつある
     ということを実感します。】

(私は読みながら涙が出ました。1997年に書かれたことですが、
 今も全く変わっていません。
 いやむしろ悪くなっています。弱い立場にいる人を思い遣る、思いを遣るとは、
 思いをそこに行かせることです。実際には見ていなくても、
 人間は想像することができます。
 政治家はもっと謙虚に深く、歴史を見つめ直してください。
 岡部さんの言葉をかみ締めてください。)

(20)ほんとのことを、もっとわたしたちは知らんといけませんな。
    つらくて聞きたくなくても、真実を知らなかったら、
    次はどういう世界をつくりたいかにかかってきますやろ。  
                       (83歳ー2006年)

    【朝鮮でも沖縄でも、女性は苦労してはる。朝鮮全域から連れて来られた
     からな、北も南もなかった。ほんとのことを、もっとわたしたちは
     知らんといけませんな。
     つらくて聞きたくなくても、真実を知らなかったら、次にどういう世界を
     つくりたいかにかかってきますやろ。】

(21)それぞれの人の心のなかから、渦が、
    ぴょっぴょっとあがってくるやん。  (83歳)

    【それぞれの人の中から詩が出てくるやん、それぞれの人の心のなかから、
     その人の人生のなかから渦が、ぴょっぴょっとあがってくるやん。
     文章というのは、その人その人の独自のものです。
     そうやって、書きつづけてきました。】

(この2年後に、岡部さんはお亡くなりになりました。享年85歳。)


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キボウのカケラ&ウェブベルマーク

2015-05-08 06:51:08 | ⑤エッセーと物語
私のブログの一番右下にブックマークがあります。
そのブックマークの下の方に、キボウのカケラとウェブベルマークが入っています。

☆キボウのカケラをクリックすると、「募金のページへ」が出てきます。
 募金先は3つあります。

(1)東日本大震災 被災地の子どもたちに明るい未来を

(2)難病と闘う子どもたちの夢の実現を

(3)日本の森に元気を

 1日1回クリックして、この3つの募金先に寄付することが出来ます。
 1回寄付をしたら、また「募金のページへ」をクリックて次の募金先へという方法で、
 私はしています。1日3円寄付することが出来ます。
 右下の「Skip」をクリックすると、時間が短縮できます。

☆ウェブベルマークをクリックすると一番右側に、「1クリック募金」のバナーが出ます。
 ここを1日1回クリックすると、3円の募金になります。
 こちらは東北の被災地支援に使われます。

1人1日6円が寄付できます。よかったら試してみてください。
          ↓
https://www.webbellmark.jp/

※ブックマークがちょうど限度数の50になりました。
 古いブックマークから徐々に削除します。

追記1
「難病と闘う子どもたちの夢の実現を」が800万円を超えました。
 8,003,118円です。(私の寄付は」299円、つまり299日分です。)
(2015年5月9日 記)

追記2
ウェブベルマークは1クリックで、1日3円寄付できます。
キボウのカケラは、私のやり方だと10クリックで、1日3円寄付できます。
(2015年6月29日 記)

追記3
「東日本大震災 被災地の子どもたちに明るい未来を」の募金額が、270万円を超えました。
2,701,725円 うち私の募金額は437円。437日分です。
(2015年8月20日 記)

追記4
「東日本大震災 被災地の子どもたちに明るい未来を」の募金額が、280万円を超えました。
2,800,856円 うち私の募金額は483円。483日分です。
「難病と闘う子どもたちの夢の実現をの募金額が、820万を超えました。
8,280,022円 うち私の募金額は440円。440日分です。
(2015年10月19日 記)

追記5
「日本の森に元気を」の募金額が、650万円を超えました。
6,500,179円 うち私の募金額は441円。441日分です。
(2015年10月24日 記)

追記6
「日本の森に元気を」の募金額が、660万円を超えました。
6,660,689円 うち私の募金額は510円。510日分です。
(2016年2月5日 記)

追記7
ウェブベルマークの「1クリック募金」は、1日1クリックで3円募金できます。
こちらは手間がかからずに貯まっていきます。
私はずっとログインしないでクリックしていたので、途中まではカウントされていません。
それでも1回の買い物と79回のクリックで、460円募金できました。
(2016年2月7日 記)

追記8
「東日本大震災 被災地の子どもたちに明るい未来を」の募金額が、299万円を超えました。
2,990,571円 うち私の募金額は564円。564日分です。
東日本大震災が起きてもうじき5年になりますが、
もっと関心を持って、多くの人にクリックして欲しいです。
政治家の人たちもクリックして下さい。1円の重みが分ると思います。
(2016年2月15日 記)

追記9
「東日本大震災 被災地の子どもたちに明るい未来を」の募金額が、300万円を超えました。
3,000,338円 うち私の募金額は568円。568日分です。
まだ1週間も経っていないのに、早いスピードです。
大切に使ってください。
(2016年2月21日 記)

追記10
「難病と闘う子どもたちの夢の実現を」の募金額が、850万円を超えました。
8,500,046円 うち私の募金額は535円。535日分です。
(2016年3月5日 記)

●いつものようにクリックしようとしたら、ブログの画面が変わっていました。
 「キボウのカケラ」は3月31日で終わってしまいました。何の予告もなしに……。
 とても残念です。
(2016年4月2日 記)

追記11
昨日(2016年9月8日)、私のこれまでのウェブベルマークの募金が千円になりました。
259日、千円の重みを感じています。
(2016年9月8日 記)

追記12
気がついたら、ウェブベルマークの寄付金が減額されていました。
これまでは1日1クリックで3円の寄付でしたが、1円に減額されます。
とたんに溜まる速度が遅くなりました。現在、1169円也。
(2017年3月3日 記)


 
追記12
2018年6月26日までに、719回・1500円を寄付することができました。
今日をもって一旦終わりにします。1日1円は重かったです。
(2018年6月26日 記)
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