身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

高尾山のシモバシラ生育地から

2022年01月20日 18時15分56秒 | 自然環境との共存について

高尾山シモバシラの生育する土手にはロープが張られ、植生を大切にするよう呼びかける掲示がされています。土手には野草たちが生育しており、シモバシラもその一つです。

こうした土手に踏み込んでしまうと野草たちがダメージを受け、何人もの人が踏み込むとついに野草たちが死滅していきます。その時は自分一人でも、その前に誰かが踏み込んでいるかもしれませんし、その後も誰かが踏み込むかもしれません。自分一人だけのつもりが実はそうではなかったりします。

自然を楽しむには、まずその自然がなくてはなりません。今自然が残されているのは、昔の人たちが大切にしてきたからです。今の私たちが大切にしないと、未来の人たちににその自然を残せなくなってしまいます。

一度消失した自然はもう二度と戻ってこないことが多いです。回復したとしても何か月も何年もかかります。

このように自然を大切にして楽しんだり恩恵を受けようとする心がけるのは、高尾山以外の場所でもとても大切なことです。

 

エコ(eco)とはエコロジカル(ecological)の略で、生きものたちの繋がりを科学するエコロジーエコロジー(ecology)の形容詞型。

日本語では「生態学的な」ということになりますが、多くの場合「生態学的な配慮」という意味で用いられる言葉です。

色々なところでエコという言葉を見聞きしますが、ほとんど生きものが出てこないので、どう生きものたちやそのの繋がりに配慮されているのかわかりません。

そういう意味では、このような高尾山の事例の方が本当に生態学的配慮(エコ)だと言えると思います。

 


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