身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

水生生物を飼育する際に気を付けなければならないこと

2019年05月15日 07時24分13秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出
今年2019年4月13日に篠原園地で、おたまじゃくし救出を行ないました。
6月には白楽、妙蓮寺、綱島の4つのプールでヤゴ救出を行ないます。
いずれも水生生物ですが、こうした水生生物の飼育には気を付けなければならないことがあります。

一番気を付けなければならないのは、水道水をそのまま使わないこと。
水道水の中には衛生上、水道水の中で細菌類が繁殖しないように塩素という消毒薬が注入されています。
この水をそのまま使うと水生生物を弱らせたり、死なせてしまったりします。
また、水生生物の生息する水の中には有用細菌がいて、飼育する際にもそれが大切なのですが、塩素はこの有用細菌を殺してしまいます。

水道水はそのまま使わず、必ずバケツに水道水を入れて2~3日間日光にさらすなどして、塩素を抜くことが必要です。
昔は塩素を抜くのに1日置いておけば抜けるとよく言われていましたが、バケツなどの広い口の容器に入れて、2~3日間は日光にさらすのが確実のようです。
水生生物の飼育の際には・・・、いや、水生生物に限らず、これから夏になるとカブトムシやスズムシなどを飼育する人もいらっしゃるかと思いますが、その際にも、飼育容器に敷く土や砂の水分補給にも、このように処理した水を使ってください。
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ヤゴ救出も身近な自然にふれる機会です

2019年05月15日 01時03分14秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出
プールは人工的な環境ではありますが、オフシーズンに放置されている間に水生昆虫や微小なプランクトンが棲みつくようになります。
自然環境とは生きものたちの集合体です。食べる食べられるという関係を始めとして、生きものたちどうしの色々なつながりでできているのです。

プールを水たまりと考えてみてください。
至る所が舗装されている今と違って、昔は地面が多く残っていて雨が降るとよく水たまりができました。
たとえば真夏のある日、夕立が降った後、少し前にはなかった水たまりができます。
するといつの間にか、その水たまりににアメンボがいたり、ミジンコが泳いでいたりしたものです。
子供の頃の私は、これらの生きものたちがどこからやってくるのが不思議に思ったものでした。

プールの場合もそれと同じです。
人工的な水たまりではありますが、いつの間にか、そこに自然に自然の生きものたちがやってきて棲みつき、一つの世界を作り出すという意味では、やはり自然なのです。

5月10日に「身近な自然にふれよう!」という記事を書きました。
その中でもお話したように、この世は人間の作ったものだけでできているのではないということ。
ヤゴ救出にご参加いただくことで、私たちの周りには水や緑があり、色々な自然の生きものたちがいるということをぜひ感じてみていただけたらと思います。
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2019年 今年のヤゴ救出予定(1)

2019年05月15日 00時32分45秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出
今年のヤゴ救出のスケジュールが決まりましたので、行なうプールの順番にお知らせしていきます。

日時:6月1日(土) 10:00~11:30
場所:六角橋公園プール

雨天の場合は中止です。その場合の代替日はありません。
お天気が怪しい場合は、このブログにてお知らせいたしますので、お出かけ前にご確認ください。

下記はヤゴ救出に初めてご参加される方のための説明です。

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公園や学校などにある野外プールには、オフシーズンにトンボなどが飛来し産卵するなどして、色々な昆虫などの生きものたちが棲みつきます。
しかしながらプールは人工的な環境のため、トンボになれずに死んでしまうものが多いです。
またシーズン前の準備として行なわれる清掃で、生きたまま下水道へと流されてしまうヤゴたちも多くいます。
そのため、全国的に様々な組織・団体などによって行われているのがプールのヤゴ救出です。

人工的なプールではありますが、水が溜まっているだけで、そこには様々ないきものたちが棲みつき、それなりの生態系ができています。
その様子を観察しながらヤゴ救出をしましょう。

参加ご希望の方は、動きやすく多少濡れたり汚れたりしても良い服装で。
ヤゴを採集するための水中用の網と、お持ち帰りいただくための容器をお持ちください。
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