身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

2019年4月29日の活動報告

2019年05月04日 16時01分39秒 | 1-2.活動 その後
2019年4月29日、ご依頼を受けていた団体様の自然観察会を四季の森公園にて行ないました。
大人、子供合わせて、40名くらいの参加があったと思います。

四季の森公園は谷戸の地形になっていて、小川・池・アシ原の湿地といった水辺環境、それらを取り囲む小高い山、その山に形成されている照葉樹林や夏緑樹林、そして草地などと多様な自然環境のある里山の公園です。

こうした多様な自然環境の中で、池ではカワセミ、小川では二枚貝や巻貝、そして様々な植物を確認し観察しました。
アマガエルとコジュケイに関しては声は聞かれましたが、姿は見ることができなかったため、後日こちらのblogで過去に撮影した写真なども載せて補足させていただきます。

このことはカエルについて書いた前に記事にも載せていますが、私の小学生の頃はヒキガエルは当たり前に人家や公園でも見られ、気持ち悪いなどという人はまずいませんでした。
昆虫についても同様です。
しかしながら残念なことに、私たちの生活環境はたいへん都市的で整然としたものになってきたと同時に自然や自然の生きものたちを排除してきてしまいました。
そのために自然や自然の生きものたちをやたらと汚いもの、気持ち悪いもの、害のあるものとして見るようになってしまったのです。

ですが、それは大変さびしく悲しいことだと思います。
温暖化以前に、それが生きものたちを絶滅へと追いやっているからです。
私たち人間も地球上の生命の一つである以上、自然がなくては生きてはいけません。
その自然を大切にするには、まず関心を持つこと。
身の回りの自然やそこに生きる生きものたちに気づき、親しみ、知っていくことです。

この観察会が、どうかそのきっかけになりますように。


参加者の方たち、話を聞きながら熱心に資料を見たりメモをとったりしてくれています。