トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

コールド・リーダーになるために①

2008-07-15 01:33:42 | 非合理主義・疑似科学

古代ギリシアのデルフォイにあったアポロン神殿の神託は有名である。ある時、神官が王に「戦争に行けば大きな国が滅びるだろう」という予言をした。王はこの予言を受けて戦争をするが大敗を喫してしまった。しかし、予言がはずれたことにはならなかった。神官は、王がどの国を滅ぼすかは具体的には言及していなかったのである。こうした、どちらに転んでも外れたことにはならない、どちらにでも解釈できるような発言をすることは、現代の「霊能力者」や「占い師」もよく使うテクニックであり、トリックである。前のブログで触れた「ニセ心理学」、「ニセ心理テスト」でも応用されている。
 霊能力者、詐欺師、占い師などが相手の心を読んだり、未来に起こることを当てたりして、それを相手に信用させる技術の事をコールド・リーディング(Cold Readinng)といい、それを行う人間の事をコールド・リーダーと呼んでいる。「cold」は、事前の準備が無いという意味で、「reading」は相手の心を読むという意味である。
 反対に、ホット・リーディング(Hot Reading)は、事前に入念な調査を行う事を意味する。昔は、探偵を雇ったり、本人が相談者の家に忍び込んだりする極端な方法もとられていたのだろう。興信所の人間を装ったりして情報を集めることも考えられる。故宜保愛子さんも、霊視の前に助手やテレビ局の人間から情報を集めていたらしい。
 最近は、特に有名人の場合は、ネットで検索することにより情報を獲得することができるようになった。江原啓之氏が、宝塚出身の女優さんの霊視において、生きている実父の霊の言葉を伝えてしまったのは、この情報収集の段階で間違いを犯してしまった可能性がある。また、別のテレビ番組で、一般人の美容師の霊視を誤ったのも、一般人は検索が不可能に近いこと、そのためにフジテレビが用意した誤った情報を利用したための失敗と見ることができる。
 ホット・リーディングは、有名人の場合は使える方法かもしれない。しかし、敢えてこの方法を使わなくても、コールド・リーディングの方法を使って、相手の口から情報を集めることが出来る。スピリチュアル・カウンセラーもこうした方法にたけているようだ。
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。