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安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

ブラックペアン考

2018年05月01日 08時50分02秒 | 日記・エッセイ・コラム

海堂 尊(かいどう たける、本名非公開、1961年 - )は、日本作家医師博士(医学)(千葉大学)。外科医病理医

代表作

チーム・バチスタの栄光
ジェネラル・ルージュの凱旋

『ブラックペアン1988』は2007年講談社から発売された海堂尊長編小説

2018年4月期にTBS日曜劇場にてテレビドラマ

 

未だ、二話までしか放映されていないだけど・・・

海堂尊の小説は、結構読んでいるし、上記ドラマ化されたのも視聴してきたくちこです。

現場の医師が書いた小説だから、現実感があるし、勉強になったり、感慨に繋がったりするから。

が、どうも、今回、ドラマ色が濃すぎるなあ

ちょっと、鼻に付く。

面白いには面白いんだけど。

代表作の二番煎じ感も否めないわ。

医療は日進月歩、が、これは一昔以上前の小説。

昔の現場として表現するのか?

今の現場として表現しているのか?

未だ掴めないけど、

自分の人生を振り返りつつ見ています。

 

閑話休題的資料

一昨日、中村祐輔先生がAIホスピタルのディレクターに決定しました。

この組織が日本のがん医療を変えていく気がしています。
今年3月19日に政府が最先端技術を活用した次世代医療システム
「人工知能(AI)ホスピタル」を2022年までに構築する。
センシングや医療情報のデジタル化技術を使って、医療現場からデータを収集・統合。
AIで解析して、病気の進行や治療効果などの予測、抗がん剤などの適切な調整を支援する。
 
 
遺伝子だとか、AIだとか、
これが、今の医療の流れみたいです。
ただね、
何が替っても、心を載せる医療であるべきなのは、不動不変だと思うくちこです。
「心を載せること」
 
 
ああ・・・
いつものことながら、話がそれまくり
此処までが、枕なんです。
 
結構、治験って言葉が出てくるんです、一話から。
でも、知らない人が、このドラマを見たら、なんだか誤解しそうな気がして、不本意
今回は、治験中で未だ世に出ていない医療器具の治験なんだけど。
それ自体が、治験の中でマイナーな気がするくちこです。
そして、それを使った手術費、医療費が無料になることは納得できるけれど、
報酬が300万円だなんて
マジで
この金額の設定に、根拠だとか、裏打ちだとかあるんだろうか?
くちこが知らなかっただけで、こんな相場が実在したのだろうか?
誰かに確かめたいわ。
もしも、ドラマだからと、勝手に想定したのだったら止めて欲しい。
治験って、このドラマで初めて知る人も多いと思うから、
なんだか、間違ったイメージが拡散しそうで。
 
このドラマに出てくる治験コーディネーターって、やっていることがMRさんに近い。
 
医薬情報担当者(いやくじょうほうたんとうしゃ、: medical representative、MR)とは、医薬品の適正使用のため医療従事者を訪問することなどにより、医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報の提供、収集、伝達を主な業務として行う者のことを指す。
 
治験コーディネーター(CRC)
新薬における治験の参加条件に当てはまる被験者の方や、治験を行う医療機関、そして新薬を開発する製薬会社など、治験に携わる方々や機関などとの架け橋になる。
該当する被験者を治験担当医師と連携して探したり、担当して説明したり、治験データを集積する業務です。
まあ、色んな立場のCRCがいることが確かですが。
 
このドラマを見ていたら、頭に残るのは、豪華な接待と、300万だけだわ
 
まあ、治験が主のドラマでは無いんだし、
なんたって、ドラマなんだし・・・ね。
 
ただ、一人の患者として治験に参加すると言うことは、
新しい器具や薬を試すメリットやデメリットを理解し、
権利や義務を理解し、
そして、もう一つ、
自分のデータが、後世の人の役に立つならば、その礎の一つになるべし、と言う志を持つことです。
その一点、その一言が、せめてドラマに欲しかったな、10秒で良いから
 
くちこは看護師時代、沢山の患者さんに助けられて、仕事をしてきたので、
沢山の志を受けて仕事をしてきたので、
もし、くちこが治験に該当すれば、可能な限り参加するつもりであること。
愛しの医長には伝えてあります。
経済的メリットがほぼ無い臨床研究であっても、意思は同じです。
 
だから、このドラマのことがちょっと残念だったので書いてみました。
で、これからも視聴するつもりですよ。
いろんな事思い出して、ちょっとセンチメンタルになったりしながら、ね。
 
 
病院の渡り廊下を、電動ひげ剃り機で髭を剃りながら歩いていた心臓血管外科医長、
床屋でひげ剃り中に呼び出されて、半分だけ髭剃った顔で駆けつけてくれた産婦人科医長、
色んな人の顔が思い出されて・・・
 
写真が無いと寂しいので、山藤と山桜の押し花、屏風仕立てです。
 
 
 
親が子を支えているようで、
強い者が弱い者を支えているようで、
実は、逆もまた真、なんだなあ。。。
 
 
 
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38 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今月もよろしく (oyajisann)
2018-05-01 10:39:58
海堂 尊さんは何冊か読みましたし映画も観ました。
ただこの小説とテレビドラマは1本も観てません。
ドラマですから実際医療経験ある人だと違和感を
感じるんでしょうね。
蛇足ながら
時代劇時代考証されてても例えば奉行所との位置
関係おかしいと毎度母校の教授テレビ局にクレーム
を入れていました。
今月もよろしくお願いします。
返信する
oyajisannさん、 (くちかずこ)
2018-05-01 10:50:09
そうそう、ついつい見てしまいますよね。
モニターの数値がおかしい、
オペ着と滅菌ゴム手の関係がおかしい、
点滴の針の向きが逆、とか。
くちこも、ついつい・・・
皆さん、それぞれの立場でそうなのですね。
はい、五月もよろしくお願いします。
返信する
Unknown (鈴木のブログ)
2018-05-01 13:26:44
わぁ、すごく勉強になります。

私も医療ドラマ好きなので、見ようと思っていたんですがまだ見れておらず。バチスタとかも、お医者さんが原作者だったんですね!

でもいつも医療従事者は医療ドラマをみてどう思うんだろうと思っていました。ちょこっと病気しただけでの私ですら、それはないでしょ…とか思うので、違和感もたくさんあるんだろうなぁ、と。

報酬もドクターX見ても思ったんですが、あの金額が普通なのかどうかがなぞでしたー
返信する
以前に原作は読みましたが (̴夢見)
2018-05-01 13:48:31
ドラマは観ておりません

理由は原作の渡海医師のイメージが嵐の二宮さんと隔たりー違和感あるので

海堂尊氏の作品はそれぞれに結びつきサーガのようになっていて 
くちかずこ様の感想を読むと ドラマ化にあたりかなり変更点もあるように思えます

放送回の関係や出演俳優に無理矢理にでも見せ場を作る為の脚本家や演出上の工夫かもしれませんが 原作の改悪や劣化ドラマ化は実写する時の問題点かも
返信する
鈴木さん、 (くちかずこ)
2018-05-01 14:20:08
ドクターXは、超ドラマで、ジョーク設定ですよね。
最初から。
ブラックペアンもそう言う設定なのかなあ?

在職時、循環器の先生に、バチスタ、観ていますがと聞いたら、微妙な顔をして、「観ているよ」と。。
どうですかと感想を聞いたら、苦笑しえ無言でした。
どうだったのでしょうね。

脳外科の若い医師の机に用事があって行ったら、例の、糸を括る練習の瘤がありました。
結構、神経質で高慢な若い医師でしたが、ちゃんと真面目に練習しているんだなあって、上から目線だったくちこです(^^;)
返信する
夢見さん、 (くちかずこ)
2018-05-01 14:22:57
あら、原作読まれたのですね。
くちこは、彼の小説、五年前に読んだ時に、前作の亜流ばかりで、面白く無いと思ってからは呼んでいないのですが。
確かに、原作が改悪された可能性は高いように思います。
くちこも、二宮君には相当な違和感があります。
ドラマ上の台詞や行動も、現実的で無いです。
医師達は、大事なオペ中は、汚い言葉は使いませんから。
プライベートはともかく。
それが、彼らのプライドですからね。
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ドラマは見ていませんが (masamikeitas)
2018-05-01 15:51:43
くちこさん、こんにちわ。

ドラマは見ていませんが、くちこさんの投稿文で勉強になったのは、中堅の看護士さんの不足と心を載せる医療従事者かそうでないかの違いかな。
中堅の看護士さんが辞めていかれるのは体制の問題ですかね?
心を載せるか否かは、人間性の問題ですかね?
心を載せてくださる医療従事者さんが、少しでも増えますように。
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Unknown (いつでもゆめを)
2018-05-01 16:35:48
治験って言葉で思い出したのですが
ひょっとして 5年前に主人に使われた薬がそうだったのかな?って思いました
脳梗塞発症から4時間だったかな それくらい以内に使うと 劇的に良く効く・・みたいな説明を受け
その後も症状を見させてくださいって 言われました
そして それを使ってあっという間に血栓が融けて 結果なんの後遺症も残らなかった。
その時は そんなに効く薬なら使ってほしいと思って 何枚も承諾書を書いたのを覚えています
その後 TVの医療番組で その 発症後数時間以内に使えば・・って言う 脳梗塞の薬の話を聞いて”あれ?それって主人が使った薬じゃないかな?”って 思ったのですが。
勘ちがいかも知れないのですが・・・
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 (ココア)
2018-05-01 17:00:02
医療もののドラマはあまり観ていませんが
医療ものだとコウノドリは好きでした。
あとはNHKのドクターGは、毎週欠かさず見ていました。
為になるし、有能なドクターと出会う運命も大事なんだと思いました。
華やかな押し絵もいいですが、日本画みたいな押し絵も素敵!
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医療者間でも話題になっていますね (パイン)
2018-05-01 18:18:43
この頃チェックの「けいゆう@外科医の視点」のツィッターがあり、話題になっているので、予約せねばと思っています。
特に治験の描き方は、問題だと
けいゆう先生は
知り合いの元看護士さんにもお勧めしています

読書がはかどらない、この頃です
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