しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

散る桜、残る桜も散る桜

2011年02月17日 21時52分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

この句が胸に刺さるのは、くちこだけなのかなあ・・・?

昨年末より周りに訃報が相次いでいます。
2009.12.11の日記「背中」で紹介した○○さん78歳。
予想外の健闘でしたがついに・・・
夫を一人にしたくなくてギリギリまで在宅でした。

と、2010.2.28に掲載した色紙の言葉
「愛情は深いふかい信頼になる」
良い言葉・・・だよねえ。

くちこは昨今、癌性疼痛に対応する仕事に関わっているのですが、
とある余命限られた男性が、この色紙の言葉に異議あり、と。

「愛情は、悲しみになる」と。

くちこが最近徒然考えているのは・・・
残して逝く者と、残される者、
どちらが辛いだろうかということ。

残して逝く者にとっては
「愛情は、悲しみになる」んだね。

くちこの父は15年もの闘病生活の末59歳で他界しました。
何百回も苦しんで,何回も生死をさまよいました。
父にとっても、母にとっても、長い長い戦いでした。
くちこは、父の死は悲しかったけれど、
やっと父が楽になった、
やっと母が自由になった、
やっと戦いが終わったという安堵もありました。

なのに父が、何度も何度も夢に現れて、
「まだ頑張るつもりだった、まだ頑張りたかった」と。
もう十分頑張ったのになと思ったくちこでした。

あれから22年、やっと解りました。
父は、妻や娘を残して逝く辛さは、病の苦しみよりも大きかったのだ、と。

父の気持ちを理解するのに22年かかったくちこです。
母は10年前に他界。
母の気持ちを理解するのは何時になるやら・・・

空から、ため息まじりに両親が見下ろしているのかなあ・・・・

しばし待たれよ。

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悪い子との縁

2011年02月08日 11時43分00秒 | 子供達のこと

1月末に良い子のお話、
2月最初に普通の子のお話、

ここで、初心者の方に、
くちこには、良い子(30歳、姫)と、
悪い子(28歳、俺様)と、
普通の子(25歳、王子)がいます。

じゃ、やっぱ、悪い子の番かな。
昨夜、1W遅れで良い子のお誕生会が悪い子の部屋で開催されたとのこと。
良い子、悪い子、普通の子の三人でね。
悪い子は、意図的に東京在住三人の中の中間に住んでいます。
決して人にべたべたすることのないクールな息子なのにね。

くちこが産んだ上に、更に育てた以上、子供達が個性的であることは不可避ですが・・・・
それにしても突出して、悪い子は掴みどころのない子です。
そして、突きがいのある子です。

この辺で、悪い子名言集。

1人生上り坂説(2010/2.3参照)
どんなに裕福でも、昨日より今日が良いのでなければ幸せとは言えない。
どんなに困窮していても、昨日より今日が良いのであれば幸せ。
幸せか否かは人生が上り坂であるかどうかで決まる。

2父親と縁を切った理由(2009/9.23参照)
父さんが許されないことをして、あれほど母さんを苦しめたのに、いざ離婚した後に子供達が三人共許したの如く付き合っていたのでは示しがつかない。
誰か一人位は、縁を切ることによって父親の罪を表現する必要があった、と。
そして・・・
それでも最後に父を看取る人がいなければ自分が看るしかないだろう、と。
(注:元夫は20歳も年下の新妻と幸せに暮らしているようですが・・・)

3悪い子から、しょげている普通の子へ
・負けない位、強くなるしかない。
・負けない位、立派な人間になるしかない。
・負けない位、支えきれる力を持つしかない。
・その覚悟があれば、進め、と。
それは、くちこが、できたら諦めて欲しいと思っていたことでした。

4くちこが、普通の子について「我が子なのに知らない間に距離ができたようで寂しい」と訴えたとき、
「母さん、子供は育っていくものなんだよ。それが子供を育てるという事だから。でも母さんから先に親を辞めたらいけんよ」と。
2009/8.1参照

とにかく、語るに足る面白い子なんだけど、
彼の生き方は、一番、くちこを不安にさせる生き方で・・・
これまでの子育ての苦労を100としたら80は悪い子についてでした。
それでも仕送りを欠かさず、ローンをくちこと完済してくれた事は感謝しています。

そして多分・・・
死ぬ瞬間まで彼を心配していると思うくちこです。
これは、理屈ではなく本能のような・・・
一体、前世ではどんな関係だったのか。

そうそう、誕生会の料理は、チンジャオロースーだったそうで。
なんと、忘れる位前に、くちこがレトルトの素を悪い子の好物だからと送ったのをまだ使っていなかったから、と。
牛肉なんて高くて買ったことないから・・・・って。
今回、奮発して国産牛で作ってみんなで食べたよって。

いつも考えの甘いくちこです。
素ではなく牛肉・・・・
それが問題だったんだ・・・

普通の子が仲良く三人で過ごす誕生会の模様をパソコンに送ってくれました。

三人仲良しで、本当に良かった・・・・と感謝のくちこでした。

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駅伝からこぼれる想い

2011年02月01日 14時45分00秒 | 子供達のこと

駅伝の中継を眺めるにあたり、
遠い目をするくちこです。

普通の子が長距離ランナーだった頃、
在籍した陸上部は黄金時代だったようで、
地元大会での1、2位独占は当たり前で、
何時か招待された駅伝では、全区間、区間新記録だったりしました。

普通の子の特徴は努力を惜しまないことで、
国立理系クラスに在籍しつつも、彼の特性に合った?長距離を本気で頑張っていました。

すぐに穴のあく靴下に剥ぎを当て繕い、またその上から剥ぎを当て・・・
片足で11か所だと笑っていた息子の顔。
(もちろん、繕ったのも息子)

くちこは離婚騒動や仕事に忙しく、
知識も関心もなく、
気が付いたら我が子だけが手袋をせずに走っていました。
(その後参加賞で貰えましたが)

父兄の皆さんもとても熱心で、大会毎に馳せ参じることが常識でしたが・・・
くちこは、忙しかったし、運転も不得意なうえ、方向音痴で・・・
そして、何よりも夫婦で我が子を応援する姿を見るのが、当時のくちこには辛すぎて・・・

でも、「良い大学を狙うよりも走りたい」という彼の意志はきっちり担任に伝えました。
「息子の邪魔をするな!」と。

国立を蹴って私立を選ぶ意志も認めました。
くちこがくちこであることが大事なように、息子も・・・と。

等々、物思いに浸っている日々、
先日、夫と鉄板焼きを食べに行きました。
大学生と思しき若者達がキビキビと働いていました。
コゲのついたヘラや洗い物を次々と素手で洗っている・・・
手が荒れるだろうな。

そういえば、普通の子も居酒屋のバイトで、手がボロボロだったな。
忙しくて手袋なんてしてられないと。

理系なのにバンドもバイトも本気そうで、
過労死しそうな勢い。
仕送りしようかと言うと、
「貧乏生活を楽しんでいる」と。

最近になって、彼がお弁当代を削って文房具を買っていたことを知った能天気なくちこです。

で、ね、遅まきながら、やっと気が付いたこと。
離婚にあたり、こんな能天気な母以外誰一人頼る人がいなかった三人の子供達がどんな不安だったか。
くちこが子供達を背負ったのではなく、
子供達こそが、あれこれ欠落したくちこを背負ったんだな。

ま、結果オーライだよね。
全ては人生の糧かと。
子供達も、くちこもね。

間に合うかな節分!


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