1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「ごまがあふれる」(2)

2013-01-08 20:15:07 | 韓国語
'깨가 쏟아진다 ' 「ごまがあふれる」

11月26日のブログで、韓国では、幸せいっぱいの新婚生活を、「ごまがあふれる」と言うと書いてから、なぜそういうのだろうと気にかかっていました。「意味で読む韓国辞典」(イオリョン著)を読んでいて、その答に出会いました。著者イオリョン氏は、二つの理由を挙げています。一つは、ごまを収穫する時に感じるひそやかで持続的な快感です。

'깨를 거둬들일 때 무지막지하게 도리깨로 내리치는 보리 탁차과는 드르게 한다.다발로 묶어 세워 바짝 말린 깨는 톡톡 치기만 해도 그 알들이 표현 그대로 솔솔 쏟아져 내린다.그러면 모래 장난을 하던 때처럼 섬세하고 간지러운 촉감이 온몸으로 쏟아져 내린다.그것은 꽝 하고 터지는 맛이 아니라 소리 소문 없이 은밀하게 지속적으로 감지되는 쾌감이다.'
「ごまを取り入れる時、粗暴に穀竿で打ち下ろす麦の脱穀とは異なるやり方で行う。束ねてたてて、からからに乾かしたごまは、ぽんぽんとたたくだけで、そのつぶは、言葉そのままにさらさらとあふれ落ちる。そうすれば砂遊びをした時のように、繊細で、こそばゆい触感が体中にあふれ落ちる。それはばあんとはじける感覚ではなく、音もなくひそやかに持続的に感知される快感である。」

そしてもう一つは、ごまを食べた時に感じる、ひっそりと口の中にしみいる内向的な味覚です。

'깨소금이나 참기름 맛은 분명 꿀 맛,설탕 맛과는 다르다. 겉으로,노골적으로 드러나 있는 맛이 아니라 은근하게 입 안으로 배어드는 냉향적인 맛이다.밖으로 소리 내지 않고 혼자서 몰래 숨죽이고 웃는 웃음과도 같다.'
「ごま塩やごま油の味は、あきらかに蜜の味や砂糖の味とは異なる。表面に、露骨にあらわれている味ではなく、ひっそりと口の中にしみいる内向的な味である。外に声を出さず、ひとりでこっそりと息を殺して笑う笑いのようである。」

ひとりでこっそりと息を殺して笑う・・・なんかわかるような気がするなぁ。新婚カップルを見ながら、ちょっぴりエッチなことを想像したりもしながら、「お幸せそうでほんとうによかったね」っていう時の、そんな気持ちがこもった表現なのだろう。