1日1日感動したことを書きたい

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人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「鞄の紐が長い―短い」

2013-01-06 16:53:29 | 韓国語
'가방끈이 길다 ― 짧다' 「鞄の紐が長い―短い」

韓国語の本や新聞を読んでいると、慣用語によく出会うようになりました。これまでは、気づかず通り過ぎていたのでしょう。僕の中で、韓国語の世界が少しずつ変化しているようです。

今日の慣用語、'가방끈이 길다 ― 짧다'は、「朝鮮日報」の「スピーキングがうまくなる中国語」のコーナーで出会いました。

'우리는 학력의 높고 낮음을 "가방끈(가방끈이 길다 ― 짧다)"에 비유하는데,중국에서는 먹물에 비유한다.'
「私たちは学力高い低いを『鞄の紐(「鞄の紐が長い―短い)』に比喩でするが、中国では墨水に比喩する。」

成長すればするほど、鞄の紐の長さは長くなる。学力の高い低いを、紐の長さに比喩した表現です。「国立国語院標準語大辞典」には、次のように書かれています。

• 가방끈(이) 길다
많이 배워 학력이 높다. ¶가방끈이 긴 사람이 오히려 이해관계에 더 철저하다.
(たくさん学んで学力が高い。¶鞄の紐が長い人が、むしろ利害関係により徹底している。)

• 가방끈(이) 짧다
많이 배우지 못해 학력이 낮다. ¶어려운 집안 사정으로 가방끈이 짧았던 아버지는 자식만큼은 대학에 보내려고 무진장 애를 쓰셨다.
(たくさん学ぶことができず、学力が低い。¶きびしい家の事情で、鞄の紐が短かった父は、子供だけは大学に入れようと無尽蔵の努力をされた。)

12月17日のブログでも書いたけれど、韓国の大学生たちは、大学を休学してまで「スペック積み」に追われています。皆が同じ長さの紐を持つようになった今、'가방끈(이) 길다 'という慣用語も、いずれは使われなくなるのではないかと、ふと思ったりしました。