1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

韓国自動車各社 経営悪化深刻に

2008-12-25 08:31:38 | 経済指標メモ
 今日もメモしておきたい記事がいっぱい。世界の経済が悪化していくのが、みだ
しを見るだけでも伝わってきます。その中から、とりあえず一つ。

自動車市場が世界的に縮小する中で、韓国の自動車各社の経営悪化が深刻化してい
るという記事が載っています(日経朝刊)

中国の上海汽車集団傘下で韓国自動車業界5位の双竜自動車が、販売不振で資金繰
りが急速に悪化し、24日の給料日に給与を払えなかったとのこと。労働組合は、
会社の大規模リストラに反対して、16日に中国大使館前で上海汽車を糾弾する
デモをおこなったそうです。上海汽車は、双竜自動車労組が1月中旬までにリスト
ラ案を受け入れない場合、「韓国からの撤退」も辞さない考えのようです。

現代自動車と傘下の起亜自動車も、非常事態を宣言して、主力工場の操業を昼夜8
時間ずつの二交代制から昼夜4時間ずつに短縮。

GM大宇も、22日から1月4日まで全工場の操業を停止

ルノーサムスンも24日から年内の操業停止にはいりました。

現代自動車の労働組合など、韓国の自動車産業の労働組合は、日本に比べて活発な
活動を行ってきました。韓国の労働組合が、どのように今回の危機を乗り切ろうとしてい
くのか、今後も注目していきたいと思いました。



「良い死」(立岩真也)

2008-12-25 00:09:55 | 
 「良い死」(立岩真也)を読みました。この本で、立岩真也が言おうとしたことは、
「少なくとも安楽死・尊厳死をとくに許容する法律を作る必要はない」という、たった
一つのことです。このことを明らかにするために、立石真也は、人間の尊厳を守る
ための「自己決定」という考え方や、人工的な生ではなく「自然な死」を迎えると
いう考え方、「無駄な延命措置」による経済的な費用負担という考え方を、一つ一
つ丹念に検証していきます。

 とても難解な本で、読み終わるまでに3倍の時間がかかったように思います。しか
し、なんとか最後まで読み終えることができたとき、「生きていられる間は生きて
いた方がよい」という言葉や、「痛みをなんとかやり過ごしながら、そのために様
々な手段を使いながら、身体と環界におこることを経験しているというあり方あって、
それでよい」という言葉、そして他人に迷惑になることを負担に思っている人た
ちに対する「あなたが死ななければならないほどには誰も困ってはいない。すくな
くともそれほど困らないようにこの社会をやっていくことはできる」という言葉
などが、胸に熱く伝わってきました。

 生きていける間は、助け合って生きていくという当たり前のことが、当たり前の
ことではなくなっていこうとする時代の閉塞感が、とても重たく感じられる一冊で
した。