日米欧、失業者800万人増

ＯＥＣＤは、加盟30カ国の失業者数が、2008年の3,400万人から2010年までに
800万人ふえて、4,200万人になると発表しました。国別では、アメリカの失業
者数が300万人増加、スペイン90万人増加、日本は20万人増えるそうです。
失業率は、09年でアメリカが7.5％（08年6.5％）、スペインで14.8％（08年12.8％）
など、一段と悪化するとのこと。フランスやスペインでは、パート労働者が今年
だけで約１割も減少しました。

中国でも労働者の抗議運動が拡大しています。11月25日、広東省東莞市の玩具
工場で解雇に伴う補償金が少ないとして出稼ぎ労働者ら500人が工場前で抗議行動を
行いました。タクシー運転手のストライキも、重慶市、海南省、甘粛省、広東省で広
がっているそうです。

インドの企業でも、減産や新規投資の凍結が相次いでいます。大手財閥のタタが
Ｍ＆Ａと新規投資の再考を表明。国内商用車第2位メーカーのアショック・レイラ
ンドが12月まで稼働日を週3回に削減。風力発電機大手のスズロンエナジーが、
増資を取りやめて、設備投資を先送りにしました。

で、アラブ首長国連邦のドバイでも、政府系の不動産開発大手ナキールが、従業員
の15％にあたる500人の削減を発表しました。高さ世界一の超高層ビルを建設した
不動産大手のエマールも人員削減を計画しているとのこと。両社は、ドバイの大規
模開発をけん引してきた会社です。

世界同時不況の様相が、ほんとうに濃くなってきましたね・・・