「良い死」(立岩真也)を読みました。この本で、立岩真也が言おうとしたことは、
「少なくとも安楽死・尊厳死をとくに許容する法律を作る必要はない」という、たった
一つのことです。このことを明らかにするために、立石真也は、人間の尊厳を守る
ための「自己決定」という考え方や、人工的な生ではなく「自然な死」を迎えると
いう考え方、「無駄な延命措置」による経済的な費用負担という考え方を、一つ一
つ丹念に検証していきます。
とても難解な本で、読み終わるまでに3倍の時間がかかったように思います。しか
し、なんとか最後まで読み終えることができたとき、「生きていられる間は生きて
いた方がよい」という言葉や、「痛みをなんとかやり過ごしながら、そのために様
々な手段を使いながら、身体と環界におこることを経験しているというあり方あって、
それでよい」という言葉、そして他人に迷惑になることを負担に思っている人た
ちに対する「あなたが死ななければならないほどには誰も困ってはいない。すくな
くともそれほど困らないようにこの社会をやっていくことはできる」という言葉
などが、胸に熱く伝わってきました。
生きていける間は、助け合って生きていくという当たり前のことが、当たり前の
ことではなくなっていこうとする時代の閉塞感が、とても重たく感じられる一冊で
した。
「少なくとも安楽死・尊厳死をとくに許容する法律を作る必要はない」という、たった
一つのことです。このことを明らかにするために、立石真也は、人間の尊厳を守る
ための「自己決定」という考え方や、人工的な生ではなく「自然な死」を迎えると
いう考え方、「無駄な延命措置」による経済的な費用負担という考え方を、一つ一
つ丹念に検証していきます。
とても難解な本で、読み終わるまでに3倍の時間がかかったように思います。しか
し、なんとか最後まで読み終えることができたとき、「生きていられる間は生きて
いた方がよい」という言葉や、「痛みをなんとかやり過ごしながら、そのために様
々な手段を使いながら、身体と環界におこることを経験しているというあり方あって、
それでよい」という言葉、そして他人に迷惑になることを負担に思っている人た
ちに対する「あなたが死ななければならないほどには誰も困ってはいない。すくな
くともそれほど困らないようにこの社会をやっていくことはできる」という言葉
などが、胸に熱く伝わってきました。
生きていける間は、助け合って生きていくという当たり前のことが、当たり前の
ことではなくなっていこうとする時代の閉塞感が、とても重たく感じられる一冊で
した。
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