かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

自然からいただく大きな力、「神」というよりも「愛」というほうがいいのかもしれない

2021-03-09 19:13:13 | 日記

すこし肌寒いが、あまりにも晴れていたので、ブランチの後、青葉の森を3時間ばかり歩いてくる。

二日目前に広瀬川で聴いたウグイスの鳴き音に、この森でも出会う。

あの陽の光が燦燦とさす4月の鳴き声のような力強さはない、どこかしら弱弱しいのだが、たしかに「ホーホケキョ」と歌っている。

まだ、恋人に聴かせるような(命を懸けた)雄たけびではなく、一緒に南からきた仲間たちに「おーい

近くにいるか、長い旅だったねえ~、疲れたねえ~♪」と、ねぎらいと相互確認をしている歌なのだろうか。

 

朝方、たまたまなのだが、YouTubeで、武満徹さんの「あの人からのメッセージ」というたぶんNHKで放映された番組を見ることができた。

20分くらいの番組のおしまいのあたりに、何のために作曲をするのかという問いや、歌を作るとはどういうことかという問いに、武満さんは、このように答えていたような気がする。.

「結局、生きるということは、祈りや希望ということだろうが、自然とかかわりあう中で感じる大きな存在、神と言ってもいいが、愛を感じ、生み出していくことなんだろう。」

「無から有を作るということではなく、自然から歌を聴きだす行為、そのために私の耳は、もっとしなやかで柔軟でなければいけない」

信州の森をこよなく愛した武満さんの音楽は、森から聞き出した愛の歌だったんだ。

ならば、今日の弱弱しいウグイスをどのような音楽にしたのだろう。

この番組の終わりに、いまやベテラン女優となっている遠野凪子さんが少女時代に語りをつとめた「系図ー若い人たちのための音楽詩」の一部が流れていた。武満さんが亡くなる1年前に、ニューヨークフィルに提供されたという遺作と言ってもいい作品。詩は谷川俊太郎さんなのだという。すばらしい、美しい・・・・

 

と、と、忘れていたが、当地の仙台フィルさまが、今月武満さん没後25周年として定期演奏会で演奏するのではなかったか・・・

あわてて、ネットを開くと、何とか8席ほど空いていた・・

なんという「たまたま」のなせる業。シルバー割引で申し込む。

 

 

 

 

   

 

 

   japan beautifulさまのYouTube提供 

     

 

 

      

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