最近、やたらと 「絆」 ということばが目につきます。
たとえば、6月6日号の秋田市の広報には、「家族・地域の絆づくりの取り組み」を推進していて、”きずなでホットしてぃ”というキャッしフレーズができたとありました。
そして、絆づくり教育プラン、小・中学校も絆づくりに取り組みます、から若者の対話とふれあいの場創出で、若者に家族と絆について考えてもらうんですと。
絆づくりフォーラムや、ハートフル絆映画と称して、絆を思い浮かべる映画を市内数箇所で上映するんですと。
そしてそして、絆づくり市民意識調査を実施するんですと・・。
なんで絆がこんなにもオンパレードになるのでしょうね。別にわるいことではないかもしれませんが、なんか気になるなあ・・と思って、「絆」を辞書で引いてみました。
三省堂新明解国語辞典から、絆・・動物をつなぎとめる綱の意。①家族相互の間にごく自然に生じる愛着の念や、親しく交わっている人同士の間に生じる断ち難い一体感。 ・・・とあります。
こうやって、改めてその意味を確認すると、私がなんとなく抱く違和感がはっきりします。私は束縛がだめなんだなあ・・と。なんだか一体感なんて聞くと、気持ち悪くなるんです。
もちろん、何かをみんなんで達成したり、感動したり、さっきも、男子のバレーをみていて、ああいうのは一体感になれる体験かもしれませんが、「絆」ってなんかもっとぎゅとしていませんか? それがいいのかなあ、みなさんは。
わたしは、お互いを尊重して、信頼し合うというのがいいなあ。
それにしても、自治体が、どうして「絆」の音頭をとるのでしょう。一体感を作り出そうとするのって、なんだか、あやしいなあ・・・とうたぐり深いわたしは考えています。