潮風を浴びて歩く海岸道
ウォークラリーの足も軽やか
充実した二日間が終わりました。でもちょっとハードだったかな。昨日から今日にかけて、1年生の香々地青少年の家での教育キャンプでした。天気も良く、絶好の活動日和でした。
初日の活動に参加。今日は、青少年の家から、別府での研修会への出張。朝から夕方5時近くまでの一日研修で、ちょっと眠い目をこすりながら、なんとかふんばりました。
教育キャンプは、さまざまな生活体験が希薄になっている時代には、貴重な経験です。しっかり、生活のルールやマナーを学ぶ機会となります。すぐには、理解や行動は無理なのかも知れませんが、きっとこれから生活していく中で、気づくこともあることでしょう。
こんなことがありました。バスの運転手さんが、現地に着いたときに、バスの下のトランクに入って、荷物を下ろしていました。トランクに入っては、中から出てきて、生徒たちが取りやすいようにきれいに並べてくれています。その繰り返しをしています。
生徒たちは、自分の荷物が並べられるのを待っています。
成長していけば、きっと、トランクに入っている運転手さんから、みんなの荷物を出すのを手伝うことでしょう。してもらうことに慣れている生徒たちにとっては、「手伝う」「自分のことだけでなく周りのことが見える」ことが苦手なのです。
指導をしました。入所式の話の中でも、
○相手に伝わるあいさつをしていこう。
○自分のことだけでなく、周りに心配りができる行動を取ろう。
とバスの出来事を例に挙げながら話をしました。
この教育キャンプを機会に、こうしたところに少しでも目がいく生徒が増えてほしいですね。生活の課題はあっても当たり前のことです。それを改善する力をつけさせていくのは、大人の責任なのかも知れません。
昨日の活動は、スケッチ大会、長崎鼻までのウォークラリー、俳句づくり・・・などでした。
天気も良く、海岸線を歩くウォークラリーはさわやかで絶好の天候でした。入学間もない生徒たちが学校を離れ、生活を共にします。学校では見ることのできない生徒たちの素晴らしさを見ることもできました。
ウォークラリーでは、歩くことに疲れた友だちの背中を押してあげている生徒。遅れて歩く生徒に声援を送る生徒。食事の後片付けで、ていねいにテーブルを拭いている生徒。トイレの乱れたスリッパを誰にも言われずにそろえている生徒・・・。他にも何気ないところに生徒たちの優しさを垣間見ることができました。
この教育キャンプの取り組みが明日からの学校生活の中で、還元できることを期待しています。